感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2023年07月27日
面白かった
専業主婦6年目の汐美ちゃん 手塚さん
夫は仕事で留守
ある日、夫が猫を持って帰ってくる
隣の家の息子ルフィオと知り合い、家にくるように
その後父親のダニーも家に来るように
そしてある日ネコをベランダから突き落とす…
あなたには帰る家があるの真弓と同じマンションに住んでた!
Posted by ブクログ 2021年12月09日
山本文緒さんが描く女性は、惨めで哀れでリアルで痒いところに手が届く。
私は何もしない専業主婦になりたくて結婚したから、「今日も暇、明日も暇」に幸せを感じるタイプ。これが私の欲しかった暮らし、ここにルフィオのような若い男の子が現れたら…溜め息がでるくらい羨ましい出来事だけど。不倫はこの暮らしを脅かすこ...続きを読むとがわかるから現実ではしない。でもこの主人公が私の代わりに「もしも」の行方を教えてくれた、だから星5をつけました。
「あなたには帰る家がある」の登場人物がこのお話に出ていると分かってすぐ読みました!
山本先生の本は、毎回、読むのが止められなくてあっという間に読み終わってしまいます(^^)
文章がとても上手で、汐美の気持ちを分からされてしまう感じです。殺人事件とかミステリー、ファンタジー要素のような強烈な刺激は...続きを読むないのに、続きが気になって仕方ありませんでした。
ラスト清々しくて良かった!未来でルフィオが隣にいてもいなくても、汐美が幸せであって欲しいと心から願います。
Posted by ブクログ 2023年07月23日
以前、江国香織さんの『スイートリトルライズ 』を読んだときと同じように、数ページで主人公と自分がダブっていくのがわかりました。おかげでするするする〜〜っと読めました。仕事で忙しくなかなか帰ってこない旦那さんのいる専業主婦が主人公です。私と違って子供もいないので、全く「飼われている」ような状態。そこに...続きを読む現れるのがお隣の息子、12歳(途中13歳になりますが。どっちでも犯罪の年齢よね)。それからそこの旦那。奇妙な三角関係が始まります。でも、なんとなく、主人公が12歳の少年に惹かれていくのがわかるわぁ。これはまだ映像化・・されてないのよね?ぜひ、ドラマ化映画化してほしいわ。
Posted by ブクログ 2024年04月22日
平成や令和の女性は昭和の女性より、圧倒的に結婚しても働きたがるし、外に出たがる。経済的に安定していたとしてもだ。私もその一人だが、社会から離れたお姫様になると、心が不健康になりやすく、いずれあっという間にお姫様ではなくなることを知っているからだろう。知恵をつけた現代の女性は強い。今の時代の夫婦も、昔...続きを読むの時代の夫婦も、それぞれにメリットデメリットがありますね。
「部屋の中で育った猫はね、外に出なくても平気なんだって。家の中でご飯も愛情も全部足りるから、外に行く必要がないんだって。不妊手術をしちゃえば、発情期もなくなるから、もう本当に一生家の中にいて、それで幸せなんだって」タビをどこからか貰って来た時、夫が言っていた台詞だ。このまま何もせずじっとこの部屋に閉じこもっていれば、夫は私を決して追いだしたりはしないのに、私の中の雌が外に出してくれとおなかの中から私を蹴るのだ。私は、私の中の雌がうらめしかった。子宮をなくしてしまえば発情しないのなら、その方がよほど幸せなことに私は思えた。「どうせ使わないなら子宮なんていらないのに」私がそう呟くと、柳田さんは長い沈黙の後ぽつりと呟いた。「あなたは猫じゃないのよ」「私も、あなたも、猫じゃないの。そんなこと言うのはやめて」
Posted by ブクログ 2024年02月20日
なぜか癖になる山本文緒作品。人とあまり関わらず、社会とつながっていないとおかしくなってくる感覚はわかる。独占欲を感じるほど誰かを好きになったことがないので、やはり主人公に感情移入はできない。28歳でそこそこ綺麗な専業主婦、清楚ファッションなど文章から人物像が浮かび上がりそうなのに今ひとつ上手く想像...続きを読むできないのは、彼女の異質な要素に拒否反応を起こしているからか。暇って恐ろしい。
Posted by ブクログ 2023年12月27日
28歳専業主婦の汐美と、13歳年下の隣の家の中1ルフィオと、ルフィオの義父の43歳ダニー。
寂しい思いに気づかないふりをしてきた汐美の心が動きはじめると、少しずつ少しずつ人との関わり方が変わってくる。
恋に年齢は関係ないって言うけど、たしかに本人たちには関係ない。でも世間がそれを許さないのも現実で...続きを読む。
何不自由ない生活を手に入れたとしても、心が自由かといえばそういうわけじゃないよね。
ルフィオやダニーもそうだけど、汐美ちゃんも、ここから新しい恋をしてほしいと思った。ちょっと切ない。
Posted by ブクログ 2022年10月23日
主人公の女性に共感出来てと思ったけれども結末にそうきたかと。
子供達が凶暴すぎてちょっと怖かった。
感想を書くのがちょっと難しいです。
作者の方自身が闘病されていた事も初めて知りました。
人の感情のものすごく深いところまでも書かれていて読んでいるととても引き寄せられます。
本だけではなく作者さん...続きを読むにも興味が持てました。他の作品も読もうと思います。
Posted by ブクログ 2022年09月14日
約27年前の作品だけど、全然時代を感じさせない、むしろ、現代にありがちな物語だと思った。
主人公の汐美の閉ざされた世界。
そこに現れた15歳も年下の中学生ルフィオ。
ルフィオに恋愛感情を持ち始めてしまった汐美には、共感部分はない、孤独な世界を自ら選んでいるように思う。
でも、本当は誰かを求めていたの...続きを読むだと思う。
自分の殻を破ることができるのは、自分しかいないと思わせてくれる。
Posted by ブクログ 2022年01月18日
1995年の作品ということもあって少々時代を感じさせる描写がむしろ心地よく。絶対にありえないほどのおかしい生活なのにあえて目をつぶり孤独の中でもがきながら葛藤する主人公。わかりあえる同志に巡りあえるも歯車が狂っていくさまは切ない。ラストに向けて悲しみをこらえての別れは希望があるのだろうか。
Posted by ブクログ 2021年12月23日
専業主婦として月に1~2度程度しか帰ってこないCMディレクターとして働く夫を待つ主人公が
隣の住人をはじめとしたマンションの住人や猫との関係を通じ、自分の人生を切り開いていくまでを描いた作品。
主人公はどこか病んでいて病的に描かれてはいるけれど、自分を縛り付けているのは自分自身だと言うことを教えて...続きを読むくれる一冊。
Posted by ブクログ 2021年12月15日
山本文緒さんの書く女性主人公は
飄々として見えて底知れない狂気を抱えていて
目が離せなくなる
誰かと一緒に居ても感じる孤独
そんな気持ち誰にでもあるんだと思うけど
どうやって折り合いつけるべきか分かない
でも、汐美はひとつだけ明確に欲しいものがあって
そしてこの本の展開はめちゃくちゃになって。
...続きを読むなんとなくそれで私も満足した。
生きるために死んでいたというフレーズ
すごくすごく印象的。。。
Posted by ブクログ 2021年03月28日
山本文緒の小説はたいてい好きだけど、これはダメだったなあ。
読んでいて気持ち悪くてしょうがなかった。
結婚6年目、子どもなし、夫は多忙でめったに帰ってこない。
だから汐美は夜眠れない。
沢山の食品がいつも冷蔵庫に入っているが、それらはただ腐らせて捨てるだけ。
パチンコに行って暇をつぶすくらいしかや...続きを読むることはない。
物語の主眼は、汐美がマンションの住民たちとどうかかわって、隣家の人たちとどう付き合っていくか。
そして彼女がどう変わっていくか、なのだけど、私が気持ち悪いのは汐美の夫だ。
CM制作会社を経営し、自身もCMを制作するディレクターな夫は、汐美が22歳の時彼女を使ってCMを作り、その後彼女と結婚し、汐美は芸能界を引退した。
毎月15万円の生活費という名のお小遣を渡すだけで、彼女を見えない檻の中に閉じ込め、何の関心も払わず放置する夫の、妻に対する無関心の度合いが怖い。
用事のあるときだけ電話をし、季節ごとに衣類を宅配便で家に送り、季節の衣類の送付を要求する。
用事のある時だけ20分ばかり立ち寄ることはあっても、一緒に食事をとったりすることはめったにない。
どれほど汐美の心が空虚でも、気づかない。興味がない。
自分が居心地のよい家庭を作ってくれないのなら、妻なんぞ要らないのだ。
夫婦とは、家族とは、ひとりの犠牲の上に成り立つものではないだろう。
金は払うから、居心地のいい場所を作れよってこと?
完全分業制で家族を作る?
いや、そういう関係性があってもいいけど、それは双方合意の上で成り立つものだよね。
汐美の恋愛についても思うところはあるけれど、何よりもこの夫の汐美に対する興味のなさが気持ち悪くて。
「違う!」って言い出さなかった汐美にももちろん問題はあるけど、圧倒的にこの夫が気持ち悪くて怖かった。
自分の妻を見えてないことに無自覚だから、平気で踏みつけに出来るんだな。
そういう人が人の心を打つCMを作るのもまた気持ち悪かった。
Posted by ブクログ 2021年02月15日
"ルフィオのそばなら、私は眠れる。"
"想像すると、本当になる。生きていれば、いつかそれは本当になる。"
猫は何処にも行かなくても家の中だけで一生過ごせるけど、人間はそうはいかない。
外の世界を見なければいけない。もっと現実と向き合わないといけない。
Posted by ブクログ 2020年08月10日
ラプンツェルと言えば、塔の上のラプンツェル。外出を禁じられた姫の話。この小説は、現代版ラプンツェル。家庭を持つ囚われの女性は、抑揚の無い平穏な日常を暮らすのだが、どこか危うさを含みながら日々を繰り返す。嫌なものを嫌と言わない事で、そして、その日常を変えるほどの熱情も無く。しかし、それはいつしか膨らみ...続きを読む、爆発し、鮮血のような生々しくも美しい、禁忌なドラマを導いていく。
たっぷりと吸い込まれる小説。良作。
Posted by ブクログ 2020年07月20日
専業主婦の女性が主人公のお話
夫はたまにしか帰ってこない忙しい人
女性はいつも暇している人
それが、夫が連れてきた猫を飼うことになり
それからいろいろなことが起こり
まぁあんな人生はないだろうけど
いろいろ起こりすぎ、というか
何気に女性の行動が・・・軽すぎるというか
それなりに楽しめました
Posted by ブクログ 2023年03月26日
主人公は退屈を求めていて、何も考えずに暮らしていけるような平凡で平和な毎日を望んでいて。
だけどそんな日常を自ら壊してしまう。
人生には、積み上げてきたものが、一気にどうでも良くなってしまうような瞬間ってある。
この主人公は全部を失っても「悪くない感情だった」と言っているから、退屈を求めつつも刺激...続きを読むを求めていたのかもしれない。
刺激っていうのは単純に不倫をする事によって得られる非日常の刺激とかではなくて、自分が自分であるための、自分で人生を選び取っていくという意味での刺激みたいなものかなぁ。
読み終わった後に何とも言えない爽快感ともの悲しさが残った。
Posted by ブクログ 2023年03月07日
中学一年生の男子ってこんなに大人びてるっけ?と思った。
関わる機会がないからどんなものなのわからないけど、わたしが中学一年生だったときの同級生はこんなんじゃなかった。
うまく人物像がつかめなかった。汐美がどう頑張っても28歳に見えなかった。でも汐美がこんな感じだから一向に帰ってこない夫を責めないしお...続きを読むかしいとも思わないんだろうなと思った。均衡が取れていないようで、取れている。奇妙な夫婦関係。
最後はルフィオと汐美の関係がバレて裁判沙汰になるかと思ったら、意外とあっけなく終わった。本当に北海道で一緒に暮らせるのかが気になる。
Posted by ブクログ 2023年02月16日
同じマンションに住む28歳専業主婦と13歳男子中学生のラブストーリー。
前者を汐美、後者をルフィオ(汐美が名付けた)という。
最初は、子なし専業主婦で閉鎖的、
旦那も帰ってこない、その孤独や寂しさをルフィオで埋めていたのではないかと思ったが、終盤で本気の恋に落ちていたことがわかった。
汐美の夫は超...続きを読む激務で高収入のCMディレクター。
汐美の住むマンションにはほぼ返ってこない。
生活費は月15万振り込まれ、自由で何不自由ないけど閉鎖的で退屈な日々を送る。そこで隣人の息子であるルフィオに恋をする。ある日から彼は気分で汐美の部屋に遊びに来るようになり、ファミコンをしたり、汐美の愛猫タビと戯れたり、ご飯を食べたりするように。彼の気分で来るため、汐美は振り回される。その矢先、パチンコ屋でルフィオの父親(ダニー)と出会い、仲良くなってその夜に一夜を共に過ごす。
それを機に、親子で汐美の家に入り浸るようになる。
終盤で、汐美は親が不在のルフィオ家に呼ばれ、
3回致す。その後、彼が持病で入院し、彼の部屋を掃除したダニーは避妊具を見つける。
汐美を問い詰めたが、最終的には汐美にプロポーズ。
どうやら親子揃って彼女に惚れていたようだ。
プロポーズは断り、そして旦那にも『好きな人ができた』と離婚を告げ、一人で両親が住む北海道に戻る。そこでルフィオが泣きながら引き留めた。
この際にお互いに「好き」とは一度も言っていないが、互いの言動からお互いに両想いだと気付く。
不運にも彼は13歳で彼女と一緒に住めるようになるには5.6年かかる。ましてや北海道と東京の遠距離で物理的にもお互いの心は離れてしまうかもしれない。
彼女はルフィオがその間に同世代の女の子に恋をしたり、大学に進学したりして自分に恋したのは過去の思い出になると悲しくなる。
両思いなのに年齢や遠距離による障害、もどかしさ、
が一層切なさを増す物語であった。
Posted by ブクログ 2023年01月07日
働かなくても生活できて、自由な時間とお金、煩わしい人付き合いもしなくていい。羨ましい生活のような気もするけれど…
やっぱりそれじゃ何か足りない。20代の女性がこんな生活してたら恋もしたくなるよね。せめてルフィオが13歳じゃなかったら…
塔を飛び出した汐美が自分の力で幸せが掴めますように。
Posted by ブクログ 2022年10月18日
山本文緒の描く女性はいつもどこか不安定。
その中にほんの少し自分と重なる部分があったりもする。
きっとそんな人は多いのかもしれない。
不安定なのに、料理をササッと作ってふるまうのはスゴイ。
Posted by ブクログ 2022年05月04日
専業主婦の汐美ちゃん28歳が、中1の男子ルフィオに
恋する話。
でも、恋って言っても、なんだか可愛い恋愛というより、
病的な愛を感じてしまったよー。
子どもがいない専業主婦の汐美ちゃんは、
パチンコしたり、ネコのお世話、
たまーにマンションの隣人とお話しして、
死んだようにのんびり過ごす。
それが...続きを読む、隣の家のルフィオ(本名は蕗巳 ろみ)と話すうちに
なんだか、その関係が居心地よくなる。
ルフィオの義父ダニー(本名は違う)と関係性を持ったり、
なんだかワケわかんない状況になるけど、
結果3人で仲良く過ごす。
それが、心地いいからこそ、このままでいいのか
変えなくてはいけないのか、
汐美ちゃんの心は、グルグルする。
汐美ちゃんの気持ちは分かるような、分からないような、
そんな感じだったなぁー。
旦那さんがほとんど帰ってこないって…
私もそんな状態なら精神おかしくなるわぁー。
Posted by ブクログ 2021年11月29日
女性の塊
選ばれたい女の性癖。資本は美貌。猫、手近な男、男の子に求められまくる。
女性が浸りたいエンタメかな。
私は軽く頷いた。「父ちゃんはさ、給料を持ってくる機械みたいに自分のことを思ってるみたいだけど、そうじゃないんだ。えーとさ、うまく言えないけど、父ちゃんってすごく普通の人じゃん?」「常識的...続きを読むだよね」「そう、それ。母ちゃんは母ちゃんで外っかわだけきれいにしとけば中はどうでもいいって奴だし、妹は末恐ろしいガキだし、俺はこんなじゃん。その中に、あのハゲ親父がいるだけで、何となく空気がさ、えっと……」「中和される?」「そう、それ」
Posted by ブクログ 2021年11月24日
眠くて眠くて何もやる気がおきない時の空気感が漂う小説。
意思もなく自ら塔の中に閉じこもって色んなことをただ受け入れているお姫様。
色々意味不明としかいいようがないしお隣の少年がこんな女に好意を寄せるのが納得いかない。
でも、こんな腑抜けになった女が抱えていたのは、かつて夫と愛し合ったこと、それが過...続きを読む去になってしまったという事実。それに決着をつけてしまうことの怖さから、自分から何か起こすことを避けて城に閉じこもる。だけどきっとどこかで変わることを望んでいたから、外からきた変化は受け入れる。その結果自分で城を壊すことになる。
結局は夫婦関係の不和からうまれた鬱の症状だと思うと可哀想だけれども。
人は何も変わらないということもできないんだなあという話。
Posted by ブクログ 2021年11月13日
なにもない主婦の話。
日常のんびり系だといいなと思ったけど、全然違う感じに、、
ぽかん、ってする主人公にかなりイライラしたし、すぐセックスするのも気持ち悪い。
あまりにも何も考えてなさすぎて引く、、って感じでした。
Posted by ブクログ 2021年07月24日
自堕落で自分の事を否定する事が多い割には誰かに構って欲しい…そういう女性が隣に住んでる少年に恋をした。
設定としてはちゃめちゃな気もするけど、それもこれも小説ならでは。山本文緒さんの描く面倒な女性の気持ちがこの作品にも惜しみなく描かれています。
読んでいてあまり気分の良い作品ではないものの、また山本...続きを読む文緒さん作品を読みたくなるのだよな。
Posted by ブクログ 2021年07月21日
28歳(同い年)がめっちゃおばさんに書かれていて複雑な気持ちだったけど、暮らしぶりによっては、そういう風になりえるのかもしれないな、と感じた。団地妻たちに囲まれて自ら閉じこもるような生活はしたくないな。だけどルフィオへの感情はわかるようでわからないようで、やっぱりちょっとわかるような気がしてしまう。...続きを読むでも暴力をふるうような子、きっと一緒になったとて…と思うわたしは、パチンコも嫌いだし、働いていたいし、「夢」と平気で口にするし、佐藤さんみたいなタイプなのかもしれない。主人公に疎まれそう。読み終わったあとなぜか猛烈にお腹が空いた。
Posted by ブクログ 2021年03月26日
閉ざされた、守られた条件の中で寄り添った孤独な2人の恋だったように思う。
高い塔の中、実は望んでその中でまどろむ姫の王子は、年齢、家庭、親、それらに縛られた同じような男の子だった。
誰かに壊して欲しかった、全てを。だから恋してしまったのだろうか。2人の関係は未来がないゆえ、どうしようもなさがと...続きを読むても淋しく、だけど前に進めるだろうという希望もあったように思う。