ひとたび街に出れば目に入るコンビニやファミレス、ファーストフード店。現代に暮らす私達にとって、安くておいしいものにありつくことは難しくありません。それでも…いや、だからこそ、誰かと一緒だったり、誰かを想ったりして作った料理は、格段に楽しくておいしい。この『甘々と稲妻』は、そんな気持ちを思い出させてくれる作品です。
物語の中心人物は、妻を亡くした数学教師・犬塚公平とその娘・つむぎ。仕事の傍ら、家事と育児に奮闘する公平ですが、料理だけはどうしても苦手でした。幼いつむぎに申し訳ないと思いつつも、コンビニ弁当に頼る日々が続きます。
そんなある日のこと。帰宅した公平は、テレビにかじりつくようにしてお料理番組を眺めるつむぎを目にして、その寂しさと我慢を知ります。「おいしいものを食べさせなくては」と食事処に駆け込み、さらに料理を頑張る決意をして…。
本作の見どころとして、調理中の風景やおいしそうな料理は言うまでもありませんが、つむぎの心の動きや成長も大きなポイントです。子どもらしい無邪気さや特有の鋭さ、「良い子」であろうとする子どもなりの気遣いなどがリアルに、生き生きと描かれています。
料理を口いっぱいに頬張って目を輝かせるつむぎを見れば、あなたもお腹がすくこと間違いなしです!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
妻を亡くした高校教師と残された幼い娘が、ご飯づくりを通して周りの人と交流を深めていき親子の絆を深める物語。
登場人物たちがみんないい人で、出てくるご飯はどれも美味しそう。
大切な人と美味しいご飯を一緒に作って食べる幸せがあふれている作品だ。
娘のつむぎが保育園から小学生となり、最終巻の番外編では未来の姿も描かれる。
まるで知り合いの子の成長を見守る気分になり、度々涙腺が崩壊した。
最終的に先生と小鳥、八木としのぶの関係がどうなったのかははっきりしていないが、それがまたこの物語らしく、全体的に未来を感じさせる良い終わり方だった。
Posted by ブクログ
よい終わり方でした~。前巻が一区切りではあったけど、未来と過去を+αして、つむぎちゃん大学生まで!夢のような父子のお話だった。小鳥ちゃんとの距離もよかったな~
お腹は空くけど心は満たされる
出てくる人達がみんな優しくて
心温まりました。
おいしいご飯を食べて
元気だして、明日も頑張ろうって
思いたくなります。
やさしい気持ちで読み進められる作品です。
最後のテンポは
最終巻を読み終えて
最後のテンポはかなり早く感じられましたがかなり凝縮された内容なのにそこまで窮屈に感じることなくスッキリ読めた作品だったと思います。
小鳥ちゃんとおとさんのこれからの関係だけが気になって夜しか眠れなくなりました( ˇωˇ )
Posted by ブクログ
つむぎちゃん、すっかり大きくなって……!(感涙)
ご飯で繋がるあったかいエピソードに、最後まで感動させられっぱなし。
つむぎちゃんもですが、犬塚先生、小鳥ちゃん、ほかの登場人物みんなを最後まで見守ることができて幸せでした。
久しぶりに、土鍋でご飯が炊きたくなってきた!
これも名作
だけどあまり知られてない!
まぁありきたりな内容だけど家族の暖かさがしみる作品です。アニメ版も面白いので見てね!
美味しいは魔法
良い最終巻でした!
つむぎちゃんの心情描写がうまく、かわいいなだけではない色々な子供心とそこに美味しい料理が加わることであたたかいお話でした。
全巻通して恋愛が全てではなく、出てきても恋愛よりは愛という感じなので、小学生から読めるような爽やかな漫画です。
おうち時間にぴったり!
Posted by ブクログ
つむぎとおとさんと小鳥ちゃんのお話、完結。
本編に加え、前日譚・後日譚も加えた最終巻では
ちっちゃかったあのつむぎちゃんが、
自分の進路へと歩み出すところまでどーんと成長した
姿までが描かれていて、動き出したら時の流れって
早いんだよなぁとしみじみ感慨深かったです。
多江さん在りし日のエピソードがちゃんと
語られたのも感激。彼女のいなくなったところから
始まった物語…この物語の背景にずっと生き続けてきた
「ママ」の存在を改めて感じられてよかったです。
ああ、終わっちゃったなぁ。ちょっと寂しいですね。