【感想・ネタバレ】新装版 タイム・リープ〈下〉 あしたはきのうのレビュー

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Posted by ブクログ

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伝説の作品の新装版!という煽りに惹かれて購入。恥ずかしながら元は知りませんでしたが30年近く前に書かれた作品とは思えない、今読んでも綿密に練られたストーリーと鮮やかな伏線回収に感心できるSFミステリです。年代的に主人公たちと同世代になるからかもしれませんが、時代性を感じるのはスマフォがないため電話ボックスやテープ、レコーダーを駆使しているところくらい。あとは違和感なく物語に没入できました。冒頭とラスト、作者本人が蛇足と言う「おまけ」におけるリープの解釈は分かれそうですが伝説というのに相応しい名作です

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2024年03月20日

ネタバレ 購入済み

上巻終盤でタイムリープの法則が発見されて、下巻はするすると読めてしまいます。
あの時の思わせぶりな友人の態度はここから繋がっていたのかといくつも気づきがありました。
結末が冒頭に繋がることを示して終わりかと思いましたが、おまけの章でしっかりと着地が描かれていました。
ミステリとしても恋愛小説としてもSFとしても良い意味で軽めでバランスが良く読みやすい作品でした。長く愛される理由がわかります。

#胸キュン

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2024年02月17日

Posted by ブクログ

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最初の日曜日の事件が思いの外、胸くそ悪いやつだったことにビックリしたが、下巻を最後まで読んで、上巻を確認して、物凄く綺麗に纏められた作品だったと感服しました。

あとがき(「『タイム・リープ』の思い出」)にあるように、「おまけ」があるかないかで物語の余韻がだいぶ違うが、個人的にはあってよかったと思う

もちろん、なかったらなかったで、よりループ感が増して物語の構成力が凄かったと唸るしかないという印象で終わるが、物語的にはあった方が読後の余韻を感じられ、翔香がタイムリープを乗り越えるというカタルシスを感じられてgood。スッキリした。
「お帰り」と「ただいま」の締めかたも良かった。

いやぁ~、本当に素晴らしい作品でした。
文句なしの星5。

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2023年03月31日

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こんなにもぴったりとハマるなんて。帯の言葉って言いすぎでしょ、っていうのも多いけれど、全く誇張されていなかった。
綺麗に最初に戻ってくるのがとても気持ちいい。すぐにもう1周読みたくなる。

そして本筋に加え、和彦と翔香、鷹志のやりとりが面白い。「たまには負ける方が人間が大きくなる」、なんていい言葉なんだろう。

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2023年02月19日

Posted by ブクログ

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タイムスリップ、タイムリープが扱われた作品は何作か読んだことはありましたが、ここまできれいに何もかもがはまることがあるのかと感動しました。
きれいに物語が一周して、最後が冒頭に戻ってくる快感は今までにはなかったものでした。本当に細かいところまで組み上げられていて、特に私が驚いたのは月曜日の朝に翔香が飛んだとき起き抜けの翔香に対して母親が、二日酔いじゃないの、という台詞があって、はじめそこを読んだときに変な台詞だなと思っていたのですが、それが翔香が日曜日の夜に飛んだとき、眠れないためにお酒を飲んだ場面につながったとき、本当に驚きました。

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2023年02月12日

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下巻ではどうして翔香がタイムリープしてしまうようになったのかが解き明かされ、展開も早くハラハラドキドキしながらあっという間に読み終えてしまいました。とにかく翔香と和彦が無事で良かったぁ‬( ;ᵕ; ) 上巻の始まりと下巻のラストが好きでお気に入りです♪ ページ数も多くない作品なので読みやすいと思います。面白かった‪(っ ॑꒳ ॑ )b

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2023年01月25日

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何故、翔香はタイムリープをするようになったのか。
その謎の答えと全てに対する決着、今読んでも震えます。
あれを前に意識だけでも飛ばしたくなる気持ち、痛いほどよく分かる。
そして、それから彼女を救うために体を張った若松くんの気持ちも。
彼だけ先に真実を知ってしまうから、余計に。

終わりも「円環」を意識させる、まさに最初に戻って物語は閉じられる。
その先の話は「おまけ」として一応は載せてあるけど、本編としては本当に「おまけ」だよなと思っていたら、作者さま本人もそう思っていたことが、書き下ろし部分で明かされて驚いた。

この書き下ろし部分が読めたことも、新装版の嬉しい、本当に嬉しい特典。
個人的にラジオドラマの件に言及してくださっていたことには、涙が出るほど感激しました。
名作なんですよ、今からでもいいからまたCD出してほしい。
あと続編のプロット。
紹介だけで魂抜けました。
おいしい場面を見せてくれてもう、もう、もう!
読んでみたかった……探偵な若松くん。
これも今からでもいいから形になってくれないかなあ、無理かなあ。

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2022年11月01日

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 面白かった! 新装版が出るだけのことはありますね……! ストーリーはさすがにライトですが、タイムリープの動きが実に緻密に構成されており、矛盾の無いように組み立てるには相当神経を使ったのだろうと舌を巻きました。正しい時間軸に沿って各エピソードを並べ替えて読んでみたくなりますね。筆者が後書きで述べているように、主人公の挙動不審さが際立ちそうですが(笑)
 それにしても若松くん、キレッキレだな……。そして協力者の関くんの人間ができすぎてて怖い……。

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2024年01月27日

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タイムリープもののミステリーは初めて読みましたが、「あの曜日のこの時間帯は何があったのか?」と先が気になる連続で読む手が止まらなくなる作品でした。
あとがきにもありますが、個人的には分岐であるオマケはアリだと思いました。

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2023年08月30日

Posted by ブクログ

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上巻に続いての下巻。上巻はひたすら時系列順に頭を整理するのに苦労した一方、下巻はミステリ色が強く、クライマックスにハラハラドキドキした。
なにより私自身が初めて一気読みしたのに驚き。

巻末の高畑先生による『タイム・リープの思い出』まで読むと、27年前のSF小説であったということや、おまけが新装版での追加であったことも知り、なんだかんだで楽しめた作品であった。

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2022年11月13日

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