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Posted by ブクログ 2024年03月20日
伝説の作品の新装版!という煽りに惹かれて購入。恥ずかしながら元は知りませんでしたが30年近く前に書かれた作品とは思えない、今読んでも綿密に練られたストーリーと鮮やかな伏線回収に感心できるSFミステリです。年代的に主人公たちと同世代になるからかもしれませんが、時代性を感じるのはスマフォがないため電話ボ...続きを読むックスやテープ、レコーダーを駆使しているところくらい。あとは違和感なく物語に没入できました。冒頭とラスト、作者本人が蛇足と言う「おまけ」におけるリープの解釈は分かれそうですが伝説というのに相応しい名作です
上巻終盤でタイムリープの法則が発見されて、下巻はするすると読めてしまいます。
あの時の思わせぶりな友人の態度はここから繋がっていたのかといくつも気づきがありました。
結末が冒頭に繋がることを示して終わりかと思いましたが、おまけの章でしっかりと着地が描かれていました。
ミステリとしても恋愛小説としても...続きを読むSFとしても良い意味で軽めでバランスが良く読みやすい作品でした。長く愛される理由がわかります。
Posted by ブクログ 2023年03月31日
最初の日曜日の事件が思いの外、胸くそ悪いやつだったことにビックリしたが、下巻を最後まで読んで、上巻を確認して、物凄く綺麗に纏められた作品だったと感服しました。
あとがき(「『タイム・リープ』の思い出」)にあるように、「おまけ」があるかないかで物語の余韻がだいぶ違うが、個人的にはあってよかったと思う...続きを読む。
もちろん、なかったらなかったで、よりループ感が増して物語の構成力が凄かったと唸るしかないという印象で終わるが、物語的にはあった方が読後の余韻を感じられ、翔香がタイムリープを乗り越えるというカタルシスを感じられてgood。スッキリした。
「お帰り」と「ただいま」の締めかたも良かった。
いやぁ~、本当に素晴らしい作品でした。
文句なしの星5。
Posted by ブクログ 2023年02月23日
久々にとても爽やかで甘酸っぱい作品を読んだ気がします。シュタゲを思い出すタイム・リープもの。
テンポよくグングンと引き込まれ、鮮やかに小気味良く嵌め込まれていく構成が凄い。面白かったー!!頭悪いんで、時々何曜日になんだっけ?ってなりましたが(笑)
そして物語を彩る登場人物の魅力大。愛着わかずにいられ...続きを読むない。翔香ちゃんと和彦くんはもちろんですが、鷹志くんが良い立ち位置。好ましいキャラばかりでした。一人を除いて(笑)。
清々しくすっきり晴れやかな終幕。瑞々しく煌めき溢れる素敵なタイム・リープ作品でした。
ちょっと思ったのは2冊合わせてもそんなに厚みあるわけではないので、1冊にまとめてほしかったかな~。
Posted by ブクログ 2023年02月19日
こんなにもぴったりとハマるなんて。帯の言葉って言いすぎでしょ、っていうのも多いけれど、全く誇張されていなかった。
綺麗に最初に戻ってくるのがとても気持ちいい。すぐにもう1周読みたくなる。
そして本筋に加え、和彦と翔香、鷹志のやりとりが面白い。「たまには負ける方が人間が大きくなる」、なんていい言葉な...続きを読むんだろう。
Posted by ブクログ 2023年02月12日
タイムスリップ、タイムリープが扱われた作品は何作か読んだことはありましたが、ここまできれいに何もかもがはまることがあるのかと感動しました。
きれいに物語が一周して、最後が冒頭に戻ってくる快感は今までにはなかったものでした。本当に細かいところまで組み上げられていて、特に私が驚いたのは月曜日の朝に翔香が...続きを読む飛んだとき起き抜けの翔香に対して母親が、二日酔いじゃないの、という台詞があって、はじめそこを読んだときに変な台詞だなと思っていたのですが、それが翔香が日曜日の夜に飛んだとき、眠れないためにお酒を飲んだ場面につながったとき、本当に驚きました。
Posted by ブクログ 2023年02月11日
世の中には
負けても恥にならない相手がいる。
負けたことを誇れる相手もいる。
でも
負けたことを悔しく思わないような負けでは
己の成長はない。
Posted by ブクログ 2023年01月25日
下巻ではどうして翔香がタイムリープしてしまうようになったのかが解き明かされ、展開も早くハラハラドキドキしながらあっという間に読み終えてしまいました。とにかく翔香と和彦が無事で良かったぁ( ;ᵕ; ) 上巻の始まりと下巻のラストが好きでお気に入りです♪ ページ数も多くない作品なので読みやすいと思いま...続きを読むす。面白かった(っ ॑꒳ ॑ )b
Posted by ブクログ 2022年12月25日
楽しかったー!
読みやすさの理由の一つは、視点が全く変わらない事
主要人物は二人だけど、視点は翔香のみ
これがSFな部分とミステリーな部分の謎を強調しててとても良かった
タイムリープの時間軸が絡み合っててちょっと整理が必要だけど、難しい箇所は無いし、文章もシンプル
ただし初版発行が1995年なので...続きを読む、高校生の飲酒表現とテープ巻き戻し表現があります(時代・笑)
若松くんの覚悟は高校生以上な気がする
Posted by ブクログ 2022年11月01日
何故、翔香はタイムリープをするようになったのか。
その謎の答えと全てに対する決着、今読んでも震えます。
あれを前に意識だけでも飛ばしたくなる気持ち、痛いほどよく分かる。
そして、それから彼女を救うために体を張った若松くんの気持ちも。
彼だけ先に真実を知ってしまうから、余計に。
終わりも「円環」を意...続きを読む識させる、まさに最初に戻って物語は閉じられる。
その先の話は「おまけ」として一応は載せてあるけど、本編としては本当に「おまけ」だよなと思っていたら、作者さま本人もそう思っていたことが、書き下ろし部分で明かされて驚いた。
この書き下ろし部分が読めたことも、新装版の嬉しい、本当に嬉しい特典。
個人的にラジオドラマの件に言及してくださっていたことには、涙が出るほど感激しました。
名作なんですよ、今からでもいいからまたCD出してほしい。
あと続編のプロット。
紹介だけで魂抜けました。
おいしい場面を見せてくれてもう、もう、もう!
読んでみたかった……探偵な若松くん。
これも今からでもいいから形になってくれないかなあ、無理かなあ。
Posted by ブクログ 2022年10月31日
実は本書を手に取ったきっかけは帯の推薦文だった。
『傑出したSF』で『名作ミステリ』、『時間は欠片となり、隙なく組みあげられる』
ほんとうにその通りだった。
コマ切れになった時間は読み進めるとともに組み上がっていく。いっさいの矛盾点は無い。
タイムリープする一週間を描いた本書。次は時系列ごとに...続きを読むページを繰りたいと思う。
Posted by ブクログ 2024年01月27日
面白かった! 新装版が出るだけのことはありますね……! ストーリーはさすがにライトですが、タイムリープの動きが実に緻密に構成されており、矛盾の無いように組み立てるには相当神経を使ったのだろうと舌を巻きました。正しい時間軸に沿って各エピソードを並べ替えて読んでみたくなりますね。筆者が後書きで述べてい...続きを読むるように、主人公の挙動不審さが際立ちそうですが(笑)
それにしても若松くん、キレッキレだな……。そして協力者の関くんの人間ができすぎてて怖い……。
Posted by ブクログ 2024年01月27日
読み終わってから、知ったのですが、これは1996年の作品。2022年の新装版でした。
当時は、話題だったようで、ラジオドラマや映画になっているそうです。
もちろん高畑さんは、タイムトラベル作品のファンでもあり、筒井康隆氏が「時をかける少女」は孝行娘と書いていたが、「タイムリープ」は自分の孝行娘だと書...続きを読むいていました。ざっくり30年前の作品とは、思えない。タイムリープであり、ミステリーがからまり、ちょっとどきどき青春恋愛物。
伝説のライトノベル。
Posted by ブクログ 2023年12月10日
ラブい!
おもしろかった!
「SF」としても「ミステリ」としても「恋愛もの」としても評価が高いということですが、とっても納得。
そして、米澤穂信先生おっしゃる「構造の美しさ」。
まさに妙技ですね!
作者本人も、
プロットが決まったらあとは楽だった。これほどぎちぎちにスケジュールが決まってしまっ...続きを読むた話しなら、途中で思い付いてこれを書き足そう、などは決してできないので。
と後書きで書いてて、ごもっとも♪
このプロットの隙のなさが、SFでもミステリでも高評価なんだろう。
まあ、スレたミステリ読みとしては、「犯人」はすぐにわかる。正直、初登場した瞬間に展開も動機も読めた。でも、伏線はフェアだし、この作品は犯人当てではないので、魅力が減ることはない。
そして、ヒーロー若松くんも隙のない天才くんで、ヒロインは素直なドジっ子。恋愛ものとしてはツボりまくり♪若松くんの友だちの関くんも、いいやつで好きだった♪
すべてのタイムリープの円環が閉じるエピローグで、読後感は最高になった。
Posted by ブクログ 2023年08月30日
タイムリープもののミステリーは初めて読みましたが、「あの曜日のこの時間帯は何があったのか?」と先が気になる連続で読む手が止まらなくなる作品でした。
あとがきにもありますが、個人的には分岐であるオマケはアリだと思いました。
Posted by ブクログ 2022年12月28日
サクサクと楽しんで読めました!とても読みやすくてテンポも良くて良かったです。こういったジャンルは複雑そうで懸念していたのですが、楽しませてもらいました。甘酸っぱい感じのバランスも好きでした。
Posted by ブクログ 2022年12月11日
四半世紀ぶりに再読。
ケータイなんかなくて、土曜日も学校があった時代のタイムリープモノ。もはや古典。
精緻に積み上げられた構成。昭和感漂うジュブナイルな文体が、今となっては新鮮だったり。
これでもかと詰め込まれた伏線。最後のオチも良い!
ちなみに、ヒロインの姓が鹿島で、お相手の姓が若松(しか...続きを読むも妹は美幸だ)なのは、あだち充のアレへのオマージュ?時代が変わるとこういうお遊びも、気付きにくくなるよね。
Posted by ブクログ 2022年11月06日
タイムリープもののお手本といったような感じでとても面白かったです。
そしてとても読みやすい。読むのが早くない私でも3〜4時間程度で読む終わりました。
伏線が綺麗に決まっていて、回収されるたびなるほどねとなりました。
展開としては意外性のあるものではなかったですが、充分楽しめます!
Posted by ブクログ 2024年04月05日
タイムリープする話は今ではいくつもあるが、90年代に書かれたことを考えると、アイディアはすごいの一言。ただし、内容が軽くて自分には少し合わなかった。
Posted by ブクログ 2023年01月11日
20年以上経過した今読んでも色褪せない、やっぱり凄い作品だなと再認識しました。女子高生の一人称なので、その言葉遣いにやや懐かしさも感じましたが、とにかく一糸の乱れもないパズルがSFとしてもミステリとしても、迷いなく楽しめると思います。今考えれば、私のミステリ好きの原点はここにあったのかも? と、読み...続きを読むながら思い当たりました。
Posted by ブクログ 2022年11月13日
上巻に続いての下巻。上巻はひたすら時系列順に頭を整理するのに苦労した一方、下巻はミステリ色が強く、クライマックスにハラハラドキドキした。
なにより私自身が初めて一気読みしたのに驚き。
巻末の高畑先生による『タイム・リープの思い出』まで読むと、27年前のSF小説であったということや、おまけが新装版で...続きを読むの追加であったことも知り、なんだかんだで楽しめた作品であった。