あらすじ
誰にも知られてはいけない、二人だけの秘密の生活が始まった。
兄妹のようで恋人のようでもある、名前をつけられない関係を育む悠太と沙季。
自分の都合を押しつけたりせず、かといって抱え込みすぎもせず、適切に頼り合いながら、お互いに理想のパートナーでいようと試みる二人。
初めてのデート、不慣れなファッション、友達の誕生日会、そしてハロウィン。
様々な出来事を通して、同じ時間を過ごす中で、異性に期待せず生きてきた二人に少しずつ『変化』の兆しが見え始める。
また周囲の人間も、徐々に彼らの『変化』に気づき始め……?【電子限定!書き下ろし特典つき】
三河ごーすと×Hiten、人気作家&絵師タッグによる新感覚同居ラブコメ!
親の再婚により義理の兄妹となる読書趣味の陰キャ男子・浅村悠太と派手な見た目のギャル・綾瀬沙季。
フラットで常識的な距離感を保って同居生活を営む彼らだが、次第にお互いのことを知り、いつしか特別な感情を抱くようになる。
これは家族愛としての感情なのか、それとも恋愛感情なのか…。
家族なんだから好きになってはいけないし、なるはずがない。でもこのもやもやした気持ちは…。
基本的に悠太の視点から物語が進行するが、時折沙季の視点からも描かれ明かされるその心情は、読者をこれでもかという程もどかしい気持ちにさせる。
設定としてはありがちだが、この作品の特徴はラノベ的妹像やお約束の展開といったテンプレを排している点であり、いわゆる「妹」ラノベではないという点。
絶妙に現実味があり、何気ない日常を丁寧に描いた著者の意欲作。一読の価値アリ。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
特別仲の良い兄妹のその先へーー
ラストの展開、イラストは最高だ!!
キスシーンも迎えて、物語は第二章という感じかな
シリーズ序盤はヒロインの日記という形で
巻末にまとめて記載があったものの、
恋心を自覚してからは視点交代システムへ
今巻はデレっデレでしたね、ニヤニヤが止まらない
主人公も気持ちのいいライバル(?)に、
ヒロインが好きだと宣言して清々しい!
ハロウィンみたいなお祭り騒ぎは
知能指数を低下させて行くとこまで行ってしまうのね
新章も楽しみにしています!
互いに「すりあわせ」をしたとはいえ、恋愛感情と家族愛、どちらとの距離の方が近いのかさえ判然としない中途半端で、ぎこちない不安定な関係。
そんな中、新庄の振る舞いから兄妹について考えさせられ、真綾の誕生日で実の弟たちや家族との関係を見詰め、徐々に誘われる渋谷の街のハロウィン狂乱で、工藤准教授の呪い、読売先輩の魔法、紗季にとっては思いが揺さぶられるかぼちゃのキャンドルライト。
どちらかの一方的な行動では無く、お互いに無言の合意の上ならば、「すりあわせ」が再度必要かな…
匿名
どんどんいい雰囲気に
前の巻とは一転、二人の距離感が徐々に近づいていく様子がとてもよかったです。
また個人的にハロウィンに焦点を当てたライトノベルを見たことがなかったので、そこも新鮮に感じました。
素晴らしい
他作品を買いすぎて、ちょっと間をおいていたら、いつの間にか8巻まで進んでいた。
作家さんが元々好きで買っていたが、続編が進む=広く人気が出ているということで、とても嬉しい。
あと、続いてくれて大変にありがたい。
匿名
準王道ラブコメ
主人公とその周りの環境を作る個性的なキャラクターがとても魅力的です。こんな妹いたらなぁと感じられるヒロインが最高でした。
悠太と沙季、もっと頑張れ
悠太くんと沙季ちゃんは、とうとうキスしてしまいました。お互いが望んでいたことなので、うれしくはあるのですが、不安や変化を望まない気持ちも見え隠れしています。
文化祭で話が始まったのに、何事もなくスルーでした。真綾ちゃんの誕生会のプレゼント選びが初デートでした。帰りに沙季ちゃん目線で洋服を見繕ってもらい、距離が近づいたようでいて、気持ちを押し込めてしまったようなチョット複雑な状況が見えてしまいました。
LEDのカボチャのランタンのお陰で「悪魔の時間だね。きっとハロウィンの灯りには魔力があるんだ」と沙季ちゃんに言訳させてしまった。きっと兄に恋をしてしまった義妹の恋の道行きを照らしてくれるはずです。