【感想・ネタバレ】十角館の殺人〈新装改訂版〉のレビュー

謎解き好きの方には絶対おススメの「館(やかた)シリーズ」の最初の作品です。
この作品をきっかけに、本格ミステリ界では「綾辻以降」という言葉が使われるようになったほどです。
奇妙な館(十角館)で起こる連続殺人事件、様々なトリック、そして綾辻先生独特の幻想怪奇的な世界を、たっぷりと楽しんでください。
特に、この作品特有の叙述トリックを駆使した終盤でのどんでん返しは、必読です。
この作品の後には、「水車館の殺人」、「迷路館の殺人」と続きます。
館シリーズ全9作品を読破して、綾辻ワールドを堪能しましょう!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

迷路館の殺人を読んで、この館シリーズにハマってしまい、その2冊目でした。くどいと言われたらくどいですし、最後の全ての種明かしの部分は、ちょっと長いな…って思いつつ読んではいたので、苦手な人は苦手かもしれないです。でも、その時、その都度何故そうしたのかという動機が明確に分かるので、私は好きです。
結構初めから、本題に上がっていくのかなと思っていたので、最初の数ページを読んだ時は、また不思議な入りをするな、と思いました。犯人の心情を描くところから始めるのはまた中々破天荒なことをするな、と。でもその描写が必須で、それがなかったら、最後のシーンでの驚きと感動は、得られなかったと思います。館シリーズ、本当に本当に大好きです。

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2024年06月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ネタバレ含む感想書きます注意!!!


読みやすく面白かったです。
衝撃の1行には私もやられました。
映像化できないと言われる所以もわかりました。確かに映像化した瞬間ネタバレになるw
犯人の動機に感情移入しなければ痛快な推理物として楽しめます。
感情移入しようとしたり現実に即して考えようとするとツッコミどころは満載です。



彼女が酔わされてレイプされたとかなら分かる…
急性アル中で、あのメンバーの誰が率先して彼女を潰したのかも分からない…
後で殺したくなるほど憎むなら飲み会は同席して遠くから見守るとかしてあげましょうね〜
と思ったりしました。


あとアリバイ作りのための行動力と体力が悟空の瞬間移動ばりで少し面白かったです。


総合的にはすごく良かったです。
さすが不朽の傑作だと思いました!

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2024年05月15日

ネタバレ 購入済み

あー、面白かった!

再読。あー面白かった!
何年振りだろうか。
大筋を知っていても、面白い。
あー。よくできてるなぁ、と感心した。
人に勧めたら、自分がスッカリ再ハマりしてしまって、続篇も再読しようかしら!と思っている、
夜明け前(やめられずあさを迎えてしまった)

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2022年08月16日

ネタバレ

騙された!

十角館の殺人
最初はあだ名(名探偵の名前)とキャラクターが一致しなくて全然読み進められなかったけど殺人が起こったあたりから続きが気になって一気に読了!島で起こる事件と本土で明かされる過去の事件、純粋に事の解決を急ぎ前のめりで読み進めたばっかりに完全に騙された!!
島に行った大学生メンバーと全く同じ気持ちで準備されたプレートの文字や作者の書き方に違和感を覚えることが無かった、彼らの中に犯人はいると思い込んでいた。事実彼らの中に犯人はいたのだけれど、島にいる彼と本土にいる彼が同一人物だと最後の最後まで気が付かなかったのでこれは本当に言葉にできない。気持ちいいほどしてやられたり(笑)こういうミステリは最後犯人が捕まらないのが定番なのかな?と思って終わり方を気にしていたけど最初に罪のすべてを書いた瓶を流した伏線が回収される終わり方は最高!としか言いようがない!名作だった!

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2018年06月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おすすめの小説を調べたりするとよくよく見かけていた本でしたが、ミステリー初心者な自分にはまだ早いと勝手に思い読まずにおりました。でも実写化されるということで、ネタバレを見てしまう前に読まねばと急いで読みました。
何も知らず読めて本当によかった…!
この人紅茶すごいたくさん飲むなぁとか、色々違和感はあったのにスルーする自分のポンコツさに少しの悔しさを感じながらも、おかげでまんまと衝撃の1行に驚くことができました。これがデビュー作ということも驚きです。
とてもおもしろく、最後まで楽しく読めました。絢辻先生の他の作品も読んでみたいです。
実写もどう映像化したのか気になります。

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2024年05月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

他の人の評価を見て少し期待しすぎたかもしれない。少し前の本であるのに読みやすく、中村青司が生きているかもしれないと考えていた時はどきどきしてあっという間だった。

もっと動機がサイコパスじみたものかと思っていたので少し残念だったけど、あの一文には驚かされた。どうやって実写化したのかな、そこだけ知りたい。

エラリイやヴァンなど登場人物のニックネームとなった人たちの本を読んだことがないので、おすすめがあれば教えてください。

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2024年05月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ページ数の割にサクサク
これが30年以上も前の作品だとわ
あだ名がそもそもシックリきてなかったけど、読者を引っ掛けるためだったのか

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2024年05月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

長らく映像化不可能と言われていた「十角館の殺人」がこの度映像化されまして。
以前読んでクローズドサークル物として一線を画しつつ、大変面白かったのに全く内容が思い出せなくなっちゃったので読み返しました(汗)

アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」を彷彿とさせる舞台設計でありながら、彼の作品に挑戦するかのような探偵役の登場、島と本土の場面構成で見せる展開が光る。作者自身も「そして誰もいなくなった」に深い感銘を受けたのかな〜なんて想像を逞しくしたりと楽しめる作品だ。
最後、どの様に落着したのかが読者に委ねられている点だけは「これで終わり?」感が否めなかったかな。

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2024年05月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

遂に読みました。
長らく積読状態だったけれど、ドラマ化の一報を聞いて、これはもう今このタイミングで読むしかないという気持ちで手を出した。

読み始める前はちょっと構えていて、登場キャラもミステリならではの渾名で呼ばれていて覚えていけるか、ついていけるか心配だったけど、意外にもスラスラ読めてしまった。

ちょっと気構え過ぎていたみたい。
衝撃の1行とか、映像化不可能とか、やっとその意味が分かったけど、正直言うともっとなにかあるのかなと期待してしまった。
もちろん面白くて、「え!?」ってビックリはしたのだけど。。。
てっきりラスト1ページになにかあるのかと想像していた(←どうやら勘違いだったみたい)ので、中盤の種明かしにはびっくり。
最後の審判を神に委ねた結果、物好きな探偵に罪は暴かれる結末というオチ。
犯人の独白が終わってもう一くだり、江南君が謎解きするとか期待してしまった(蛇足なんだろうな〜)。

読むタイミングによってはものすごく衝撃受けたのかもしれない。
もっと早くに読めばよかったかも。

とはいえ結末を知った今、ことさらHuluのドラマがどういう映像化したのか気になってしょうがない。

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2024年05月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

頭をフル回転させ、全てを疑いながら読み進めた。緊迫する場面と次々に出てくる事実に、頭の中で蠢く想像と真相がミステリーを迷宮入りさせようとしていた。
犯人は臨機応変に完璧な犯罪を成し遂げ、証拠も残さず、警察にも疑いをかけられず、完全な勝利をおさめたと見えた。しかし、最後に島田の直感的なものや、薄緑色のガラス壜の運命的なものなど、彼の言う「柔軟な枠組」から明らかに外れた存在に敗北する部分に脱力感を感じた。
本格ミステリーとして、トリックや辻褄の合わせ方が上手く、面白かった。また、作者の名著に対する敬意をすごく感じられた。
個人的には最後に犯人が探偵にどうやって暴かれるのか、に期待を寄せていたが、本作では上で述べたようにそう言った結末ではなかった。それがこの作品の味であるのかもしれないが。

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2024年05月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いくつか可能性を想像していて、恋愛がらみは想像していた一つだったが、犯人の特定には至らず。
例の1行で、あだ名と本名が一致した。

増刷とともに値上げしているなか、メルカリで昔の定価と同じくらいなものを購入。
送料負担で、次の人に回そうかな。

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2024年05月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ミステリーは子供の頃から大好きで、ルパンやホームズ、マガーク少年探偵団(だっけ?)に始まり、最近はドイル・アガサ・エラリー・横溝正史のような古典(?)を読んでいる。これも古典と言えば古典なのかな、と手に取ったのが本作。
今まで読んだミステリーの中で最も戦慄が走ったのは「そして誰もいなくなった」だった(当時は一人暮らしをしていて、読みながら寒気が走った記憶あり)が、本作は「そして・・・」へのオマージュ十分。更に言うと、犯人の明かし方が秀逸。展開上、これは映画化できないね。
残念だったのは、本作上での犯人の明かされ方(暴かれ方)。残り40ページ近くあって、どうやって明かされていく(暴かれていく)のかと思って最後のデザート的にワクワクしていたのだが、ビンに入った手紙て。しかも残りのページのほとんどが後書きと解説て。最後の尻すぼみ感がもったいなかった。

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2024年05月13日

ネタバレ 購入済み

さすが

綾辻行人さん作品の中で
読もう読もうと思って今まで温めてしまっていた一作。漫画版の試し読みをきっかけに原作を読み始めました。
漫画版とはことなる展開(漫画版はさわりしか読んでいないので想像ですが)というか、小説ならではの巧みな技術でさすがだなと思いました。気持ち良く騙されたい人におすすめです。

#ドキドキハラハラ #怖い

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2024年01月09日

ネタバレ

予想だにしていなかった真犯人

全く見当もつかなかった人物が真犯人だったので、読み応えがありました。本土と島の話のバランスが丁度良くて、とても読みやすかったです。

真犯人が警察の口から告げられた際に初めて、学生サークルの皆があだ名で呼ばれていたことの面白さを最大限に感じました。

あの1ページの1行目に彼のあだ名が明かされたのは、作者の趣向なのか偶然なのかは分かりませんが、どちらにせよ天才的な演出でした。

ただ、トリックに感心させられる代わりに、描写が淡々としており、登場人物への感情移入は難しかったです。本編が唐突に終わってしまって、消化不良になるところでしたが、エピローグにて瓶が彼のもとに流れ着き、子どもに島田へ渡すように声をかけたところで終わったところが、綺麗に物語がおさめられているという印象を受けました。

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2023年04月04日

ネタバレ 購入済み

舘シリーズは有名なので流石に名前は知っていましたが、読んだことはありませんでした。
ですがふと推理小説が読みたくなり、評判の高い今作を購入しました。
亡くなった中村氏やその弟は犯人としては在り来りですし、本土の登場人物が皆本名で描写されているのに対して島にいる学生の本名は頑なに出てこない(結び付けさせない)辺りに何かヒントがあるのだろうとまでは思いましたが、それでも他の皆さんのコメントの通りあの一文は驚きました。
いや、他の学生より先に島に来ていると言う点では少し怪しいとも思ったのですが、この人物の描写を見て違うのかなと感じてしまいました。
冷酷で残忍な犯人、と言うイメージに縛られていたのかもしれません。
全体としては面白かったのですが、個人的にはあれほどの殺人を犯したことに対して肝心の動機が犯人のある種の妄想に過ぎずこじつけっぽいというか身勝手(故人の死を悼んでいる者まで殺している。またその理由もただの自己満足の範囲を出ず偽善的)なのが少しだけスッキリしませんでした。
そもそも被害に遭った学生達は亡くなった千織が中村氏の娘であることは知らず、つまり十角館が千織と関係があることも知らなかったのでしょう。
なのにも関わらず、自らが十角館に呼ぶように仕向けておきながら何も知らずに喜んでいる学生達を憎むと言う一連の行動には些か疑問を覚えます。
結局のところ、自分で千織を救えなかった自己嫌悪を他者に責任転嫁したに過ぎないでしょう。そう言った点が多少納得出来なかったため星4です。

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2018年01月28日

匿名

ネタバレ 購入済み

最後まで一気に読ませる展開なのは流石プロって感じだけど、かなり前半から犯人の行動が絞れるし、最後の三人になって一人が足跡についてしゃべり出した時点で、誰が犯人でなぜ二ヶ所で物語が同時進行していたかが決定的になる。(果たして残りの二人のうちどちらが犯人だったのかは一瞬迷うが、体格や印象からもほぼ確実)

後はダレて行くだけ。犯人発覚後の犯行説明もつまらないうえに、殺人の動機がストレートで意外性もない上に薄すぎて、読んでて心が動かない。プロローグの瓶もエピローグに登場するのに全く意外性なし。

最後に犯人が裁かれるニュアンスなのは良し。
こんなことで何人もの人を殺した身勝手な奴が裁かれずに終わっていたら非常に後味が悪かった。

退屈はしなかった。それだけの小説。
でも一気に読めるくらいの勢いがあった作品なので同著者の他の作品に期待したいです。

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2015年12月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

長いよー、長い
どんでん返しがp402
長いって

もっとキュッとしていたらめちゃくちゃいい本。
エラリイのマジックとか、いらないって!

(島の中での殺人。内部犯か、外部犯か。内部犯だったが、その犯人は本土にも戻ってアリバイを作っていた。)

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2024年05月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前評判が良すぎたおかげて期待値が上がりすぎ、ちょっと拍子抜けした。衝撃の1行が出てきたときは多少は驚いたが、その後の本人からの解説が冗長な気がした。個人的な好みとして、どんでん返し系の1行は作品の最後に記載され、その後は読者の想像に委ねられる系の作品が好きなので、ここまで全て明かされてしまってはもう再読は必要ないだろうし、やはり期待値が高すぎたが故に正直ガッカリした。でも映像化は確かに出来ないと素人目でも思うので、Huluの作品は見たいなーと思った。

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2024年05月17日

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