感情タグBEST3
Posted by ブクログ
物語はいきなり15年飛ぶ。最初びっくりしたけど、読んでみると納得する。前巻は1冊まるごとプロローグだったのね。作者のねらいがはっきりしたように感じられる。
それにしても、台湾の難民キャンプにいる日本人というものを想像してみると、なるほどずいぶん嫌われるだろうなと思う。僕自身の思考にしても、どこかに「日本はアジアの優等生」という傲慢さがこびりついていることを自覚せざるを得ない。それが難民という立場になったとき、たとえばいわゆる「歴史問題」ひとつにしても、今とは全く異なった突きつけられ方をせざるを得ないのだろうと思う。
ただし、この物語は、とりあえずそういう方向には行かない。当たり前のことをまっすぐに貫く一人の青年が、欲とプライドが渦巻く世界をかき回していく様を描く。途中で、「20世紀少年」などを思い出してしまった。大きく広げた舞台の中で、その舞台そのものを描くのではなく、その中で動く人々を描くことによって、舞台と人間を同時に印象づけてくれる。なかなかよい。
登場する男たちがそれぞれ魅力的だ。なんというか、三国史を読むときのワクワク感に似ている。
Posted by ブクログ
「沈黙の艦隊」の海江田や「ジパング」の草加は、どっちかというと完成された人間という感じがします。
でも、この「太陽の黙示録」の主人公は、同じように信念のために突き進むところはあっても、若さの分だけ柔軟なような印象をうけます。
台湾と日本。
今ですらたくさんある矛盾。
それをかわぐちかいじが、どう料理していくのか楽しみです。
Posted by ブクログ
龍山寺夜市 人に惚れる力 羨望と蔑みを込めて呼んだ言葉が…棄国者という言葉だ… 食べることは生きること あの味は…今も、俺の骨身に染みている バカが勝手に動くのは…俺の知ったこっちゃないよ。 武装蜂起ほうき 軋轢を生む要因 怒涛のノンストップロマン!
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他国の支配下により、虐げられる日本人。
なにが正解で、なにが間違いか...
個人的名言
1.「おれが本当に聞いて欲しいと願うなら...声は届く!
おれはそれを信じている。」
2.「坊ちゃん!!」
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