【感想・ネタバレ】プロメテウスの罠 2 検証! 福島原発事故の真実のレビュー

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Posted by ブクログ

新聞のは、ななめななめ読み、、読んだり読まなかったり。で、まとめて読んだ。それも自宅ではなかなか手が伸びないので帰省して1、2のまとめ読み。しみる。

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2012年10月19日

Posted by ブクログ

読めば読むほど、原子力政策の無茶苦茶っぷりが目を覆わんばかり。
大の大人が揃いも揃ってこれだけの出鱈目を何十年にもわたって行って来た、という欺瞞。
原発は安くて安全?だったらお宅の隣にどうぞ!

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2012年08月22日

Posted by ブクログ

ここでは住み慣れた故郷を原発事故によって追われ、いまなお帰還のめどすらたたない被災者たちの苦悩、新たに発掘された事故の原因と背景などを詳細にレポートした朝日新聞の人気連載を書籍化したその第二弾です。

本書は福島原発事故の再検証をテーマに、朝日新聞に長期に渡って連載されているルポルタージュ記事を書籍化したものです。僕はリアルタイムでは読んでいないので、こうして単行本化されるのは本当にありがたいことです。

先日ここでも紹介させていただいた第1弾は、2012年の3月に発売して大きな反響を呼び、10万部突破のベストセラーとなったのだそうです。ここで記されているのは、まさに慟哭ともいうべき被災者たちの語られることのなかった「声」に始まり、今まで自分が生活を営んでいたところが根こそぎ奪われることによって、衰弱し、なくなっていった方や、東電に「抗議」するために割腹自殺をした被災者。東京や沖縄に避難し、新天地での慣れない生活を始める方や、かつて満州からの引き上げを経験し、今回の震災・原発事故で「国家」によって運命を翻弄された被災者。こういった記事を見るたびに本当にやるせなくなります。

しかし、この文章を書いている段階でも、事故原因や、政府、官僚、東京電力の事故対応の検証や責任などはいまだ解明されてはいません。おそらく旧日本軍陸海軍の伝統で、うやむやのまま誰も責任を取ることはおそらくないであろうと個人的には踏んでおります。その一方では電気料金の値上げ、大飯原発などをはじめとする原子力発電所の再稼動に加え、発電量に対する原発依存度の割合の是非を問う声はどこに行ってしまうのか?
『福島原発事故は日本人にいったい何をもたらしたのか』
この問題を改めて突きつけられたような気がいたしました。

あとがきのほうで読者のほうから
「いつまでやるの」
という問いに対して、
『分からない、としか言いようがない。』
ということを書いていた箇所は本当に重く突き刺さるような気がいたしました。書いておりましたが、今後も長きに渡って続けて行って頂けたならな、というのが個人的な望みでございます。

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2013年05月21日

Posted by ブクログ

 前巻を補完するというより、原発が成り立つのに必要だった必要悪が列挙されている本。
 前巻よりもおすすめ。

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2012年12月23日

Posted by ブクログ

朝日新聞連載の記事をまとめた第2弾。原子力村、原子力行政、エネルギー政策など衝撃的なものばかり。なんとなく先送りしてきたつけが震災を機会に吹き出したことが分かる。星4つ

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2012年10月21日

Posted by ブクログ

日本で発生する使用済み核燃料を海を越えたイギリスとフランスで再処理をしているとは知らなかったです。原発運用の背景は知らないことだらけだったと気付きます。

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2012年08月23日

Posted by ブクログ

朝日新聞に掲載されている福島第一原発をおった第二巻。

元東電社員の告白から核燃料の輸入・保存、帰れない遺骨など多岐にわたっています。

中でも最後の2030年の原発比率案をめぐる攻防。

パブリックコメント、公聴会…現実は今、私たち市民の意見を聞く時期に差し掛かっています。

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2015年11月12日

Posted by ブクログ

原発事故直後を描いた一巻と比べると面白さは落ちるけど、そもそも『面白さ』を求めて読む本では無いので、それを言ったら不謹慎ではあります。
津波と原発事故のダブルパンチの中、福島にいた人達が何を考えどう動いたか。自分がどう考え暮らすべきなのかを振り返るよすがになるシリーズです。

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2013年05月01日

Posted by ブクログ

第2弾は我が家が朝日新聞を止めた後のため、全て初見。
ネタ切れ(?)なのか、前作と比較すると事故そのものより周辺エピソード中心の構成。
六ヶ所村に再処理施設が出来るまでを綴った「ロスの灯り」も読みごたえがあったが、衝撃的だったのは気象庁の津波警報の顛末を追った「遅れた警報」。
以下、要約。

~気象庁が出した当初の津波警報(マグニチュードから自動計算)は「岩手3メートル、宮城6メートル、福島3メートル」。一方、三陸沖の水圧計は5メートルの津波を計測。沿岸になるほど津波は高くなり、気象庁の計算式では沖合の5倍(=30メートル!)が沿岸の津波の高さ。しかし水圧計の数値は活かされず、気象庁が「10メートル以上」と修正したのは、大津波が襲ったあと。もし水圧計を重視していたら、死者行方不明者1万9千人のうち1万人は助かった(!)との見方もあるという~

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2013年02月14日

Posted by ブクログ

今までと違うことはできない!

地震、事故は一瞬で起きる。専門家なら事実を見つめて、自己の判断に責任を持て!やるべきことをやれ!一番ムカついたよ。

もう日常ではない。戻れない人がたくさんいる。

真実を知って、過去を忘れず、やるべきことをやらねば。これ以上、あってはならない犠牲はいらない。

何をするにも、得する人、損する人、入るものと出て行くものがある。短期的には得だけど、長期的には損をする、なんてこともある。しっかり考えて、ちょうど良い関係を築きましょう。

原発の甘い蜜はもうやめ!
30年に××%とか、言ってるとなくす努力をしなくなる。ゼロにするための努力を。ゼロにした後の処理を真剣に考えよう。お金の問題ではない!

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2012年11月06日

Posted by ブクログ

あの日を境に、日々の暮らしは一変した。福島第一原発事故の
発生から慌しく避難した人たちのなかには、今でも我が家に
帰れない人が多くいる。

避難区域の寺では納骨出来ない遺骨が本堂に安置されている。
檀家はこの地に帰って来られるのか。帰れないのに今ある墓に
遺骨を納めることは出来ない。

自らも寺を離れて避難生活を送る住職は預かっている遺骨を移せる
場所を探している。

畑や田んぼの世話をして暮らしていた人たちは、今は世話をする
田畑もない避難先や仮設住宅で暮らす。田畑を相手の適度な運動、
散歩、近所の人とのおしゃべりをして過ごした地で、あの日以前の
生活に戻ることは出来るのか。

原発事故で多大な影響を受けた人たちの現状に言葉もない。土地を、
家を、そして日常を奪われた人たちの生活は「賠償金」という名目の
お金だけでは取り戻すことは出来ないのだ。

本書以外の原発事故関連の書籍でも触れられているが、度重なる
避難のなかで亡くなった方も多い。地震と津波だけだったら、失う
ことのなかった命だ。

自宅が津波に襲われながら、2階で被害を逃れた人でも原発事故
で救助の手が届かなかったことで衰弱死した人もいた。

「10日間は生きていた」。そう告げられた家族の無念や、亡くなった
ご本人の辛さは想像を絶する。

この人たちが再び安心して暮らせる日が来るまで、朝日新聞には
引き続きの連載を期待したい。

尚、本書には六ヶ所村がいかにして再処理場となったのか。電気料金
値上げ発表のからくり。気象庁の津波警報の遅れの原因等も記されて
いる。

興味深いのは「放射能つけちゃうぞ」と言ったとか言わないとかで
辞任を余儀なくされた元経産相の鉢呂氏の話。

陰謀論者ではないけれど、あの辞任劇は仕組まれたもんじゃないのか?

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2017年08月17日

Posted by ブクログ

 1からの続き物。津波で取り残されながら、原発のせいで救助が来ず亡くなった方の話がつらい。 
 ただこういったノンフィクションはいかに気を付けても、考えがどちらかに偏った書かれ方になってしまう。単純に言うと、本書も”原発は反対”と見えてしまう。あくまでも一方からのものの見方と意識しながら読まないと、自分の考えまで偏ってしまうような気がする。そういう意味で疲れる。
 原発は無くなったほうがいいけど。(いざとなると人間ではコントロールは出来ない。と思う。)

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2012年10月04日

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