【感想・ネタバレ】この世をば(下) 藤原道長と平安王朝の時代のレビュー

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ネタバレ

大河ドラマの関連として読んだ
平安時代の本ははじめて読んだかとても面白かった
今も昔も人間は変わらないと思ったのと、道長は教科書上で学んだ人物像と違って、思いやりがあってどちらかというとのんびり屋で、プレイボーイでもないことがわかった
また、もちろん男の子の孫ができたのが一族の繁栄に大きかったと思うがそれ以前に病気や伝染病にも罹らなかったのが、一番大きいのではなかったかと思う
そういう意味で、健康、長生きが大事で、一つ前の大河ドラマの家康や、現代人にも共通して言えると思う

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2024年02月25日

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ネタバレ

古典を習い大鏡に面白さを見出す才女が描く王朝小説
タイトルになっている「この世をば 我が世とぞ思ふ 
望月の 欠けたることも なしと思へば」でラストを
飾る構成、本書は上下巻の下巻・・・上巻は後日w
歌は、長女彰子(一条天皇)二女研子(三条天皇)四
女威子(後一条天皇)五女嬉子(春宮嬪=御朱雀天皇)と四女までの喜び(威子立后宣下)を宴で詠んだ歌
章毎に視線が変わるので若干の違和感があるものの、
史実を複眼的に別方向からとらまえていて面白い
永井路子先生の政治状況・人間関係から推測して描く
物語は、最近読み漁っている学者さんの論と差は無く
本当に史料に親しみ研究されていると頭が下がる

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2024年05月09日

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「この世をばわが世とぞ思ふ望月の〜」と有名な歌を残し栄華を極めた藤原道長の物語。平凡で気分の浮き沈みが顕著で容姿もパッとしないという人間味ある道長が描かれていた。姉の詮子をはじめ、妻の倫子、娘の彰子と女性も政治に与える力が大きかったのですね。女房や乳母も。この世のすべてを手に入れたような道長ですが、どこか満たされずこの世に未練を残し生涯を閉じたようにも思えた。「井の中の蛙」の人なのかなとも。私の中の道長のイメージが変わりました。

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2024年02月26日

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ネタバレ

平安時代は政争の時代と思っていたが、その通りの展開。武器を持って戦う描写はなくとも、めくるページめくるページに戦いの跡がある。その中でも栄華を勝ちとったのが、自らを平凡と称する本作の主人公なのも歴史小説の面白いところ。光る君へを見るにあたって読んでおくと、更に感情移入しやすくなるかも。

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2024年02月25日

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この小説では、強運に恵まれながらも、苦悩する道長が描かれます。
当時の貴族達の苦悩が分かります。
決してきらびやかなだけではなかったようです。
来年の大河ドラマ「光る君へ」の予習にはもってこいの小説でした。

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2023年12月18日

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藤原道長という人は、沈着冷静で、尊大で、周りの人を見下していた、と思っていた。しかし、この作品の藤原道長は、すぐ弱音を吐いて、女房に尻を叩かれて、やっと世渡りしている、何とも情けない男である。やっぱり、古代から、「女性は太陽」なのだ。

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2023年11月22日

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道長に華がないから読むのがモタモタした。
期待していた紫式部は倫子さまと侍女との間の噂話にしか出て来なくて…ちょっとガッカリ。

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2024年05月06日

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この時代は学校の歴史教科書からの道長、伊周ぐらいの知識だったので、そのまわりの登場人物や天皇との関係が理解できたのがよかったです。
摂関期のトップにのぼりつめた藤原道長ですが、この時代結局は多産で長命な家系の女性と結婚できたのがライバルに差をつけた最大のポイントかなあとおもいました。
京都の内裏周辺の限られた地域で登場人物もだいたい血縁、さぞかし心理的な軋轢や鬱屈も多かろうなあ、日記に毒吐きたくなるだろうなあ、という世界でした。

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2024年04月26日

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トップクラスの貴族は、天皇家へ自分の娘を輿入れさせて男の子を生ませ、次期天皇にするために画策するというお決まりのコースがあった平安時代。誰もがどっちが得になる?と右往左往な態度。天皇でさえ奥方の背後にいる親族へ気を使うわざるえない社会

気遣いができる道長が持つ(作者曰く)平衡感覚とそれを良しとする姉と妻と定期的に流行る疫病のおかげで道長の時代は長く続いた感

名前が覚えにくくて複雑に絡む関係性を理解するのが大変でした。武家との考え方の違いに驚きました。天皇家も貴族たちも異母兄弟だらけ。今京都奈良に住む人たち皆、天皇家の血を受け継いでるのでは??(笑)

面白い本でした。紫式部が顔を出すのはちょこっとです

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2024年02月25日

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