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Posted by ブクログ
鋭太を捨てて男とともに家を出た彼の母親の季堂美星(きどう・みほし)が、とつぜん家にもどってきます。母親を許すことができない鋭太は、家を出て愛衣の部屋に泊ることになり、愛衣はいっそう鋭太に対して積極的にアプローチするようになります。一方、鋭太と千和の幼なじみのきずなを知って身を引くことを決意した真涼は、そんな愛衣の振る舞いを苦々しく感じていました。真涼は、鋭太と千和が結ばれるために、愛衣に対する妨害をはじめます。
そんななか鋭太は、学年トップの成績をうばわれることになった最上(もがみ)ゆらの父親の話を聞くことになります。ゆらの父は整形外科で、かつて千和の主治医でしたが、千和は剣道をつづけることができなくなり、そのことがきっかけで鋭太は医者をめざすことを決意しました。医者の仕事は「負け戦」であるという、ゆらの父のことばを聞き、さらに千和が剣道をつづけることができなくなった自分自身の境遇を受け容れて前に向かってあゆんでいることを知った鋭太は、あらためて自分自身の目標として、医者をめざします。
他方、鋭太と千和の心のつながりを知った愛衣は、自分が二人のあいだに割り込むことはできないとショックを受けたものの、やがてそれを乗り越えて、鋭太への想いをつらぬく決意をします。
真涼の迷いが依然としてつづいていますが、彼女が自分自身の問題に決着をつけて、元の毒舌キャラにもどる日は果たしてやってくるのでしょうか。