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Posted by ブクログ
いろいろな設定はあいかわらずカオスですが、ストーリー構成は常識の範囲に落ち着いてきたような気がします。あるいは当方が慣れてきたのかもしれません。4巻目にしてようやくこのシリーズの楽しみ方が分かってきたようで、何となくうれしいと思えてきます。
今回は学園祭が舞台。歩たちのクラスの出し物は妖怪喫茶に決まります。一方ハルナは、魔力を吸引するペンダントを作ることに成功し、本来の能力を取り戻します。ところが、ペンダントのせいでユーの能力がハルナに移ってしまうことに。声を出すことができる今、自分の声を歌にして歩たちに届けておきたいとユーは願い、そんな彼女の希望をかなえるために、歩たちはサラスに協力を求めて、学園祭の野外コンサートの舞台を準備します。
そんな中、歩たちの担任である「無個性」こと栗須猛が、ハルナのペンダントを利用することで本来の姿を取り戻そうと画策していました。その計画を防ぐため、吸血忍者の頭領であり、ヴィリエでは「悪魔男爵」と呼ばれている吐血男が、影から歩に協力の手を差し伸べます。
歩たちの暮らす世界と、冥界、ヴィリエとの関係も少しずつ明らかになってきました。著者がこれまでの伏線をきちんと回収するらしいと分かって、正直ほっとしているところです。