【感想・ネタバレ】極楽征夷大将軍のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

こりゃ直木賞取るよな。この時代のことは教科書に記載されている程度の薄っぺらな知識しかなかったし、それほど興味のある時代でもなかったけど一気に引き込まれた!(もちろん作者のおかげです!!)
基本的には究極の天然である尊氏を直義・師直が支えて行くと言う構図で進んでいくのだけど、配下の2人がここまではっきり見下すというか、悪し様に評価したりするとこを、子供に呆れるような感じで描写されていて、とても憎めなく面白かった!
直義と師直の関係性がちょっとしたボタンのかけ違いで修復不能になってしまったのはそれぞれの立場からすればやむを得ないのかもしれないけど直義がもう少し良い意味で良い加減だったならまた違う結果になったんだろうなと思ってしまった。
尊氏を世間そのものと表現する発想がとてつもなく深いな〜と思った。
ボリュームがすごいので感想はちょっと書ききれない(⌒-⌒; )
他の人と感想を話し合いたいなと思わせてくれる作品でした。

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2024年04月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

室町幕府への道。
時代の潮目。

庶子の幼き兄弟時代から物語が始まり。
弟の高国と、足利家の家宰師直の視点で語られる。

鎌倉幕府
源氏を担ぎながらの平氏北条家の執権政治、粛正。
天皇と⁉︎源氏に取り戻した⁉︎

極楽殿と呼ばれる高氏。
史実も淡々と語られ、大潮に乗った⁉︎ね。

面白かったぁ。
頭陀袋同然であるからこそ、かえって万人に受け入れられる〜
   担ぎやすい

そして、最終章 敵対へ
世の常なのかと。

いつも尻上がりに、加速していくのだけど…。
最終章がなんだか…ボリュームありまして。
読み進めるのに手こずりました‼︎

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2024年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

鎌倉幕府というのは頼朝以下3代の将軍以降、北条家によって支配された。北条家は次々と周囲のものを誅殺し、執権として生き残ってきた。足利家も北条に気を遣いつつ生きてきたがやがて、高師直らに支えられ、やがて征夷大将軍となる尊氏の生涯を描く。野心もやる気もなく、才があるのかないのかわからぬ凡庸と思われていた人物の「魅力」を描くと同時に、室町時代の「混沌」の理由を描いている。最後まで読み終わっても、混沌を紐解くことはできない。

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2024年02月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

直木賞作品。
歴史ものは好きだが、室町幕府成立前後のものは読んだことがなかったし、足利尊氏目線ではなく、足利直義、高師直目線からの話であることも面白かった。
ただその分長かった。
足利尊氏像も含め面白く、勉強になった。

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2024年05月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

またまた、歴史小説の直木賞受賞作
足利直義と高師直の口から語られる、室町幕府成立までとその後

幕府成立まではとても興味深く読めたのですが、その後はちょっとしんどかったですね
北条義時の冷酷さと打って変わって、尊氏像は大河の主役に成れそうです
後醍醐天皇の灰汁の強さも強烈

後半は登場人物も多く、説明口調の権力闘争が続き、だれ気味
尊氏の話に帰結して、物語としては締まってはいますね

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2024年03月09日

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