【感想・ネタバレ】白い巨塔(四)のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年02月05日

財前側の人間が皆ホントやな奴ばっかりです。
ケイ子さんだけは別。

特に国平弁護士と佃が本当に嫌。

逆に関口弁護士はすごく好感が持てました。
分野外のことを自分の知識にするのって難しいと思います。

佐々木さん一家の応援をしつつ最終巻に突入します。

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Posted by ブクログ 2020年09月02日

前巻に引き続き法廷闘争。第二審へ。中小企業のワンマン社長が癌で死亡し、そこに医療過誤があったかどうかが争われる。
市井の人と大権力との戦いは池井戸潤作品にも通じるかと。
一方で被控訴人の財前教授は学術会議会員という更なる権威獲得のため選挙に打って出る。裁判、選挙の双方をシーソーゲームとなぞらえ、その...続きを読むどちらにも勝ってみせるという不敵さ。
けれど控訴した側の関口弁護士が必死に医学知識を身に付けて、財前側の手落ちを証明してくれる人を求めて日本中を駆け巡り、彼の元に強力な証人が揃ってゆく。
裁判の決着が着く最終巻へ。

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Posted by ブクログ 2020年05月05日

一審の判決後から学術会議選の序盤、控訴審の始まりまで。

一件すると一審に勝った財前はいまだ絶頂期にあるようだが、徐々に綻びが出てきているさまが描かれている。

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Posted by ブクログ 2019年11月26日

派閥を経験したことがないので、内部に対してこれだけの力量を使う事が無駄に感じてしまうのが、率直な感想です。その分外部に使えば、どれだけ世の中に貢献できるのかと考えられるのは、今が恵まれた環境で働いているからかもしれませんが。
しかし、こういったドロドロ感満載のテーマを緻密な取材をされた上で筆を取られ...続きを読むているのか、まったくもって飽きません。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年02月02日

今更だが、病院・医師の話なのだが、医療裁判の話である。1-3で一旦完結したのだが、あまりの反響に続編を書くことになったという。悪役が主人公というのは珍しいと思ってしまうが、抑本をそれほど読まないし、池井戸潤には悪役が主人公の話がほとんどないので、それゆえ違和感というか、読みなれていないというだけなの...続きを読むであろう。

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Posted by ブクログ 2015年12月30日

里見先生、大学を去るが大河内教授のはからいで研究は続けられる環境で良かった。。。財前教授は教授選挙が終わったと思ったら今度は学術会議選挙戦に駆けずり回ってまたもや辟易。。。この巻は若手医師の労働環境や国の癌政策、国立大学の閉鎖性、医療裁判の難しさなど、たくさんの社会問題が浮き上がり読み応え十分。

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Posted by ブクログ 2014年09月24日

財前の医療裁判、控訴審。
財前の学術会議選の続き。

佐々木一家とその弁護士の証拠集めなど、財前を追い詰めようと模索している姿が熱い。

里見も物静かながらも裁判や医療に熱い思いを抱いて、真実を追い求める。
その姿に感動した。

財前は相変わらず、人間性はクズすぎて腹がたつ。次巻でこの財前はどうなる...続きを読むのか?
とても楽しみだ。

あと里見と佐和子の淡い恋も。

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Posted by ブクログ 2013年08月26日

医学界を題材に人間の本質を描いた傑作小説。
医療現場・職場の人間関係・友情・家族・恋愛・人間の生き方が巧みに描かれている。

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Posted by ブクログ 2024年02月15日

1巻から3巻まで息をつかせないスケールで物語が進んでいましたが、この4巻ではちょっと息切れなのかな?裁判の準備と里見医師と癌患者のストーリーと佐々木商店の下り坂の描写がメインで、面白みという面ではやや小ぶりに感じた。また、財前教授もやや疲れ気味で、それまでの昼夜の大活躍振りは見られません。ちょっと残...続きを読む念。
でも、そう感じるのは、逆に考えると財前教授のキャラクターを好きになっているということだと。やはり、すごい小説。

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Posted by ブクログ 2023年05月07日

傲慢と過信に加速がかかった財前教授。
それと対比させられるようなヨシエ一家の転落が寂しし、無情。

時代的にしょうがないのだけど、
東さえこって何してるのかしら。

仕事もせず家事手伝いで、凛としてるようにかからてるけと婦長の家に綺麗なかっこで訪れて、
教授の娘だからといって年上に対する態度ではない...続きを読む気が、、、

父上はすごいかもしれないけど、娘とは切り離してと思ってしまった。

なんかモヤモヤ

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年07月10日

裁判の描写が面白い。
周りで静観する医師たちの態度-持論とそれを裁判で述べることはしない(できない)姿勢は、あまりにリアル。

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Posted by ブクログ 2021年07月28日

財前がかつての患者と同じような手術をするのだが、その時の感情の動きが印象的。まるで呪い。

物語も佳境に入ってきた。
裁判の決着がこの物語の結末なのかなぁ。

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Posted by ブクログ 2021年06月13日

権力を最大限に使って部下を思うままに動かしているように見える財前の中に、真実に対する恐怖や、孤独に耐える苦悩も垣間見える。
成果を求められ、比べられる世界で、患者の命に誠実に向き合い続けることは簡単なことではない。
周囲からの評価、権力や財力を抜きにして、自分が何をしたいのかを見つめることの大切さを...続きを読む感じた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年03月12日

裁判の第二審と学術会議選が並行して進む。
一見自信満々の財前が佐々木に似た患者の前でたじろぐ姿は妙におかしい。
第二審が必ずしも第1審どおり進まない様相を呈する中で、かつての病棟婦長の証言が大きな意味を持ちそう。裁判の行方は予想がつかない。

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Posted by ブクログ 2021年01月29日

話の展開がいよいよクライマックスへと向かっていきます。

この徐々に状況が変わっていく様を、登場人物それぞれの心境を背景に映し出されていくのがたまらなく面白いです。

最終巻も今読み始めていますが、あっという間に読み終えそうです。

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Posted by ブクログ 2019年05月05日

第四巻からは、『続白い巨塔』です。控訴審裁判と、学術会議選の双方を勝ち取ろうとする財前の野心は、凄まじいを通り越して開いた口が塞がりません。

国立浪速大学教授・財前五郎の医療ミスを訴えた民事裁判は、原告側(患者側)の敗訴に終わる。同じ大学の助教授の身で原告側証人に立った里見脩二は、大学を去り、権威...続きを読む的しがらみのない近畿癌センターに移った。
他方、裁判に勝訴した財前のもとに、学術会議選挙出馬の誘いがもたらされる。学会人事がらみの危険な罠を感じながらも財前は、開始された医事裁判控訴審と学術会議選挙をシーソーのように操り、両者ともに勝利することに野望を滾らす…。

この小説もいよいよ佳境に入ってきました。著者の徹底した取材力にも驚かされますが、それを分かりやすくまとめる構成力、特に対比の妙には唸らされます。
第一審で敗れた原告側の零落ぶりは読んでいてつらくなります。株式会社とはいえ事実上は個人経営だった佐々木繊維卸商店は、店主の佐々木庸平の急逝により商売が立ち行かなくなる。債権者からの容赦ない取立てや、番頭による持ち逃げにより妻のよし江は寝込んでしまう。この惨状の中裁判を闘うことがいかに過酷かが著者の克明な筆致で明らかにされます。
他方、出世街道を直走る財前。鵜飼医学部長から打診された学術会議選に権力闘争のにおいを嗅ぎつけながらも、野心を剥き出しにして出馬する利己心の強さは相変わらずで、裁判を経てもなお懲りていない様子。
この、裁判の勝敗による明暗の描き分けが巧い。そして辛酸を舐めつつ謙虚に研究に邁進する里見の姿に救われますね。財前と里見の対比も鮮やか。
息詰まるような展開は最終巻へと続きます。

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Posted by ブクログ 2018年12月27日

主人公財前が、第二審裁判の勝訴と学術会議選の当選を目論み、策略を練る。 権力を手に入れた人間の傲慢さがよく描かれていると思います。最終章まで後一息。今年中になんとか!

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Posted by ブクログ 2018年04月23日

この巻は、少し中だるみしていたように感じた。
財前五郎、失脚の嵐の前の静けさなのか。
少しずつだが、確実に何かが狂い始めている。
あれだけ傲慢だった財前五郎が焦り始めている感じがする。
最終巻がどういう展開になるのか楽しみである。

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Posted by ブクログ 2018年01月04日

医事裁判控訴審、さらに学術会議選。
危なっかしさが垣間見え始めた財前。大学を去るもの研究・診療に変わらず誠実な里見。

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Posted by ブクログ 2014年03月01日

教授になって天狗の鼻が天まで伸びちゃった財前くんの傲慢さが招いた医療過誤事件の控訴審がお話のメインでした。
少しずつ切り崩されていく財前側のようすをドキドキしながら一気に読んじゃった。
こんな医者たちに体を預けるのはイヤだなぁ…って思うけどね。

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Posted by ブクログ 2024年02月13日

5巻連作の第4巻。
大阪を舞台にした作品で山崎豊子さん独特の味のある関西弁の言い回しが読みやすく、大作もサクサク読んでしまう。
財前の裁判の結果は、次巻の結末が楽しみです。

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Posted by ブクログ 2023年08月17日

浪速大学医学部第1外科教授・財前を医療ミスで訴えた裁判は、被告側の勝訴に終わった。

医師として、財前に不利となる証言をした里見は浪速大学を追われることとなる。

原告側は控訴することを決める。

同時に、学術会議選挙に出馬することとなった財前。

裁判で再度勝ち、選挙にも勝てるのか…

そこまでし...続きを読むなくても…
里見の医師として、正義を貫く姿勢には頭が下がるが…
すべての患者にそこまでできるのか⁇と思ってしまう…
自分はいいとして、自分の家族のことは考えないのだろうか…三知代や好彦のことを。

佐枝子もなぜそこまでするのか…

確かに財前の診療には問題があったかもしれない。
財前だけの誤診とはいいきれないだろう。
里見にもやれることはあったはずだ。

亡くなった佐々木庸平の遺族のやりきれない気持ちもわからなくないでもない。
ただ、佐々木商店が倒産しかかっていることは別問題だろう。
感情論に訴えるのには、何か違和感が残る…

財前が窮地に追い込まれていく…
加奈子は何者なのか…
柳原も証言を覆すのか…

4巻以降は、すこしくどさを感じる…

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Posted by ブクログ 2022年05月18日

1-3巻が元の"白い巨塔"、4-5巻が"続・白い巨塔"。
大学病院内での教授の座をめぐる権力争いとその渦中で起こる医療ミスをめぐる裁判を描く。教授選挙の決着と医療ミス第一審判決までが本編、学術会議会員選挙と控訴審判決までが続編。

昭和の金と力の時代を描き切っ...続きを読むた作品。その意味では本編完結までが純粋な作品。
本編の医療ミス裁判の現実社会での反響が大きく、作成された続編では、裁判と主人公の身に起こる異変が並行して進む。結末は裁判と天命により主人公の人生にけりがつけられる一方、単なる悪役ではない誇り高き医療者の一面を示して終わる。

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Posted by ブクログ 2021年10月26日

里見は、地方に飛ばすと鵜飼教授にとって逆風になるから助かった。

助教授の次は教授、教授の次は学術会議員。
トップになるまで野望は続き、大変な労力をかける。ここまでした、費用対効果はあるのか。金が余っているから、費用を度外しに、名誉や地位を求めるのか。

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Posted by ブクログ 2020年07月08日

1審を終え2審にいたるまでの話を描いている。
3話が大味な分、幾らか物足りない気がしないでもなかった内容だったが、こららが5話でまた上手くまとめられると思うとより楽しく読めた。中でも、繊細な人間の心の動きを鋭く描写している点がより楽しめたところだ。


財前五郎というキャラクターから学べることは非常...続きを読むに多く、その物怖じしない度胸と強さは見習い、身に付けたいと思った。

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Posted by ブクログ 2019年12月17日

舞台は第二審にうつった。
里見や東も自分に合った環境で仕事ができているようで嬉しい気持ちになった。
しかし、東の立ち位置についてはよくわからない。第1巻では悪者のようにみえていたが、財前が堕ちるのに従ってかわいそうなおじいさんに見えてきた。が、本当にいい人なのだろうか…?

いよいよ道徳が報われる時...続きを読むが来たかな、という展開でした。
財前や柳原も更生の兆しが見られたような気がした。
次はいよいよ最終巻、どういう結末を見れるのだろう。楽しみだ。

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Posted by ブクログ 2019年01月20日

浪速大学教授・財前五郎の医療ミスを訴えた民事裁判は、原告側の敗訴に終わる。同じ大学の助教授の身で原告側証人に立った里見は、大学を去る。他方、裁判に勝訴した財前のもとに、学術会議選挙出馬の誘いがもたらされる。学会人事がらみの危険な罠を感じながらも財前は、開始された医事裁判控訴審と学術会議選挙をシーソー...続きを読むのように操り、両者ともに勝利することに野望をたぎらす。

ここから続編。78年版ドラマではかなり端折られていたが、学術会議の票集め工作は教授選挙以上にどぎつい。

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Posted by ブクログ 2017年05月15日

財前の歯車が少しずつ狂い始めている。
その原因が財前の良心にあるように感じられて、ほんの少しだけ財前を見る目が変わってきた。
どんな人間にも良心はあるということか。
佐々木庸平の影におびえて、安田太一への診察が慎重になっている財前を見て、特診患者か否かで態度を変えていると誤解する柳原に人間関係の難し...続きを読むさを感じる。
他人の言動の本当の理由なんて分からない。口にした言葉が本心かどうかも分からない。そういうものなんだろう。
亀山君子の旦那がお金をたたき返してくれてスッとした。
最終巻で彼が不幸にならなければいいのだけれど。

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Posted by ブクログ 2015年11月25日

里見の体も揺れるように佐枝子の方へ傾いた。佐枝子は眼を閉じ、里見の胸に顔を埋めかけた。
ぴちぴちと撥ねかえる若鮎のような加奈子との情事
佐枝子の胸に、嗚咽に似た熱いものがこみあげて来、白い頸を俯けたかと思うと、不意に里見の胸に埋めた。

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Posted by ブクログ 2014年03月22日

毒食えば皿まで。
という言葉を思い出す。

財前教授に生殺与奪の権を握られ、彼の意のままに動かざるを得ないにもかかわらず、やはり彼に不誠実さを感じ、その気配を財前氏に感付かれてしまう。
その結果、疎んじられ、その社会から抹殺される。
そんな人物が何人か登場する。

中途半端は最もつまらない結果を生む...続きを読むもの。
いずれにせよ、思い切った選択を考える必要もあるのか。

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