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若干23歳。仕事、恋愛、職場での人間関係に疲れ果て、自らの手で人生を終わりにしようとした主人公が、田舎の民宿で過ごす1ヶ月弱の間に、自分の居場所はここではないと気付き、人生を仕切り直していく物語。
デジタルツールで常に誰かと繋がっている時代。本来の自分の価値基準が曖昧になり、誰かの期待に応え過ぎることで疲弊した時、日常を離れ、大自然に触れ、静かに自分を見つめ直す時間は定期的に必要だなぁ、と改めて感じた。
#自分らしさ #大自然の力 #onとoff #自分時間
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何度も読み返している作品。
うつ病の治療をしながら辛くなる度に読んでる。死ななくて良い、適当に生きたら良いって思える。
人生に悩んでる人、心が息詰まってる人、おススメです。
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仕事も家族も、人生において考えることが多すぎる。
すべて嫌になったとき、何もかも放棄して休むことが大事だ。
そうすると日常にあふれている小さな幸せに気付くことが出来る。
心が軽くなった。
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死ぬ事を試みる所からはじまるストーリーで、シリアスなものかと思いきや、全然逆。心にしみしみで、背中を押してもらえる作品。
民宿の田村さんの優しさとか人の良さに惚れ惚れしながら読んでた笑
「なんか辛い」「毎日苦しい」って思っちゃってる時に読みたい一冊。
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瀬尾まいこさんならではののんびりとした作品でした。
最初に読み始めた時は、どこに行くのかあまり掴めませんでしたが、読み進めるにつれ理解していきました。
自殺するために睡眠薬を飲むものの、死ねなかった主人公と、のんびりマイペースな田村さんとの掛け合いがこちらの気分を癒してくれました。
海に出たり、鶏を絞めたり、都会とはだいぶ違う雰囲気で、都会とは違う素敵さがある町。私も行ってみたいです。
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逃げ出す活力もなく、只々過ぎていく日々に人生を流されていく千鶴。やっとの決心で決めた死に場所は遥か遠く人気のない田舎の集落。死の恐怖と共に眠って得られたものは「死」などではなく気持ちのいい朝。そのまま惰性で民宿の田村さんのもとで生活を続け、次第に何に追われるでもなく生きるために生活をするこの地の生き方に羨望の目を向けこの地を好きになっていく。だがそれとは反対にこの地は自分を受け入れやしない、自分はまだこの地に身を委ねるべきではない。そんな思いが徐々に力を増していく。そして千鶴は民宿たむらを離れもとの生活で新たにスタートを切ることにする。
千鶴が感じていた些細な生きることの難しさの集合体は自然の雄大さを前にいとも簡単に消えていく。ひとつの出会いやちょっとした環境。そんなわずかなもので人生は大きく変わるのだなと。読んだ後は心がじんわりと温まり朝の清々しい空気を浴びたような気持ちになった。
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「きっかけ」ってなんでもない言葉なんだけど、
その「きっかけ」が人生を左右するわけで、
きっかけきっかけって自分の生活でも普通に使っているけれど、言葉以上に重みがあって。
そのきっかけ次第で色々変わる。
その「きっかけ」って言葉とこれまでの経験を深く考え直す一冊となった。
考えたり行動したりするための「きっかけ」一つ一つを大切にして、これからの人生を送りたい。
千鶴さん、田村さん。
大切にしたくなる2人でした。
私も気兼ねなく自分の心のままに生活できる場所に3日間くらい、行きたい!(でも3日でOK)
共感がたくさん
自殺しようと思いつめている主人公、でも文章は軽やかさがあって重苦しい気持ちにはならずスラスラと読めました。会社に行きたくない主人公のこれまでの日常生活、感情、疲れ果ててしまった背景が描かれていましたが、言葉は簡潔であっさりとしているのに、疲れ果ててしまうまでの過程にとても共感してしまいました。わかるわかる、そうそうって思いながら泣きそうになりました。
死にたくなったり、自然の中でのんびりすることで人の心が回復していくというのは自分の経験とも重なる部分があり、さあこれから自分の足で歩いていかなくちゃ、と踏み出そうとしている主人公に自分を重ねて読み終えました。
根拠はないけれど何となく、何かがうまくいきそうな気がします。今このタイミングでこの本を読んだのも何かのご縁だなと思いました。
スラスラ読めた!
読み始めたら止まりませんでした。
2人の独特な関係性が読んでいてとても心地良かったです!人間は環境の変化で大きく変わる事ができるのだなと思いました。
とてもおすすめの一冊です。
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仕事や人間関係で上手くいかずに死にたくなる気持ちに共感できる。でも、きっかけさえあれば人は変われるということに気付かされた。田村さんと過ごしたたった21日で千鶴の人生は大きく変わったと思う。個人的には田村さんと結ばれて欲しかった。
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千鶴の死にたい感情がよく分かった。
仕事のこととか色々、今の自分と重なって、
本当の自分とかいっぱいあるんだろうなあ
田村さんのセリフひとつひとつに笑っちゃった
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仕事も人間関係もうまくいかず、会社を辞めて死ぬつもりだった主人公の千鶴が、辿り着いた山奥の民宿で癒やされていく物語。
自殺という重たいテーマですが、大雑把な田村さんのキャラクターが魅力的で、とても読みやすかったです。千鶴のように心が疲れたときは、一度色んな事から解放してあげることが大事だと気付かされる作品でした。
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はじまりこそ深刻だけれど、辿り着いた場所での日々は、月日の感覚も曖昧なほど、ゆったりと過ぎていく。海や山や命を間近に感じながら、自然に癒やされ、受け入れてられていると感じる。ただ一方で、そこに自分の居場所があるわけではない、と気づき、帰る選択をする冷静さが良かった。
沢山の荷物を持ち帰れたこと、またきっといつか訪れる予感もあって、爽やかな余韻のある良い終わり方だった。
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ちょうど今悩んでて全てを投げて立ち止まりたいときに出会えた
そしてこのタイミングに出会えたのは最高のギフトだと思う
私もまた何かに向かえるように決心できるようになれたのは主人公を通して自分の心が立ち止まれたからだと思う
男女が出てくるのに安易に恋愛に繋がらなかったのが本当によかった
心が元気になれる本です
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全部捨ててどこか遠くに行きたい、気持ちはすっごい分かる。けど実行する勇気はない、そんな時に出会えた本でした。自分で思ってる自分の姿と、他人から見える自分の姿は違っている。
田舎町の表現が好き。瀬尾さんが教員時代赴任した地域での生活をもとにしているからか、読んでいてわかりやすかった。自然いっぱいの場所でゆっくり休むことは大事だなあと思った。次の長い休みで実行したいなあ。
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命を取り戻していくお話。
どこか愛らしい主人公にくすっとなるところもあってほっとする。
立ち止まってゆっくりしてみると、
見えなかったものが見えてきたりするんだろうな。
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時に過ごしていく中で価値観が変わるような出会えいがある。自然に触れることで、死のうと思っていたことが思わなくなる。疲れたら、自然がたくさんあるところへ行ってみようと思う。
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「傑作はまだ」に続き手に取った作品。
こちらの「天国はまだ遠く」は主人公の千鶴に共感しました。
読みやすくて思うこともたくさんあり読んで良かったです。
仕事も人間関係もうまくいかず毎日息が詰まり苦しんでいる23歳の千鶴は会社を辞めて死ぬつもりだった。死ぬ場所を見つけに辿り着いた山奥の民宿で睡眠薬を飲み死のうとするが失敗してしまう。
自殺を諦めた彼女は民宿の田村さんの大雑把な優しさに癒され、大らかな村人や大自然に癒される。
読んでいて千鶴のように息がつまって苦しいことが自分のことのように伝わってきて一気に読みました。
彼女は誰も自分のことを知らない場所でそのとき出会った人たちと時間を過ごしながら前向きな気持ちになっていく。そのことが嬉しく救われた。
瀬尾まいこさんの作品はまだたくさん読んでいるわけではないですが、好きな作品のひとつになりました!
Posted by ブクログ
死に場所を求めて向かった先が
彼女を生かす場所になるなんて...
抱えたもやもやを全部吐き出して、
千鶴の心を整えてくれた
あと10日いたらこの場所に居続ける理由が
できたかもしれない◯
それでも前に進もうとする姿が清々しかった
田村さんとの関係もほっこりしてよかった
Posted by ブクログ
良かった〜。 夫の実家に行くたびに星は綺麗だし海は広いし空気もご飯も美味しいし、土地に従事してる人たちに憧れはするけど、私の居場所ではないなって毎回思ってしまうので、なんだか主人公に共感してしまった。
Posted by ブクログ
登場人物もベタで展開も分かりやすくて読みやすい
暇潰しにはさいこー
それでも感動や共感もあり忘れた頃に読むとまた違った発見がある。
どんなときも心穏やかに、そんな本
Posted by ブクログ
都会や今ある環境が嫌になって、
心地よいところや、逃げ場を探して
田舎に帰る話はよく目にするけど
裏表紙にあった、
気づいてしまう、自分の居場所がここにないことに。
という一説に惹かれてこの本を手に取った。
千鶴は北の終着駅。
その先の民宿で、村で、出会った人々の
生き様から、わたしにできることとそうじゃないこと。
そしてやらなきゃいけないことを
逃げずに向き合っていて偉い。
死ぬには人生まだ長いから勿体無いもんねって
思わせてくれる小説だった。
Posted by ブクログ
人生に疲れ、自◯する為に訪れた山奥の宿で結局しねなかった女性が、そのまま民泊に住み込みながら自然の豊かさを知りデトックスライフを送る話。
瀬尾さんの本を読むと心が穏やかになります。
描いた絵が下手くそで才能がなくても、今この瞬間気持ちよく絵を描けたことが楽しかったと思う主人公良かったです。
Posted by ブクログ
はじめの動機が『自殺する場所を探す』という
何とも仄暗いものなのに対して、
読み終わると空気の綺麗な場所から帰ってきたような、
そんな爽やかな気持ちになった。
居心地の良い場所が、必ずしも自分のいるべき場所ではない。
そのことに気が付いていたとしても
前に進んで行ける人はどのくらいいるんだろう。
あのまま住み着くことも可能だけど、
それを選ばない。
そのこと自体が彼女が強い証だと思う。
田村さんの本心は正直良くわからないけど、
自分自身成り行きであの地に住んでいるわけで、
強制するようなことはしたくなかったんだろうな。
でもマッチを頼りに会いに行けば、
変わらずそこにいてくれそう。
田村さんに限らず、パン屋さんもお隣のおばさんも
一緒に飲んだおじさんたちも。
あの場所そのものが、自然なのかもしれない。
天国はほんとに、まだ、遠く
いつもながら、飄々閉じた語り口に、安心感や心地よさを覚える。変わらなきゃならない人、変わらなくていい人。みんな、それぞれにたくましい。みんな、生きることにたくましい。しょうもないことなんて、どうでもいい。そう、天国なんて、まだまだ、遠いんだから!