【感想・ネタバレ】水滸伝 十六 馳驟の章のレビュー

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Posted by ブクログ 2019年11月18日

16巻にして遂に
禁軍のラスボス
童貫が動き出した。

童貫軍の精強さに
九紋龍史進も心折られる。
今後梁山泊は
いかにしてこの軍と
対峙していくのか。

そして久々の致死軍
公孫勝登場

と、その前に
燕青!!!
洪清倒しちゃったよ!!
この二人の決闘は
ハリウッドの映画を
見てるかのように
鮮や...続きを読むかに脳内リプレイ
二人の息遣いさえ聞こえてくる

そして公孫勝が狙いを定めたのは
青蓮寺のトップ袁明

いい国を目指せ、公孫勝。
梁山泊が、そうやって闘えば、
宋もまたいい国になる。

死ぬ間際に
公孫勝に言い放つ袁明

どれだけ宋のこと考えて生きてきたんだよ
またも泣いてしまった。

青蓮寺と梁山泊
敵として対峙しているが
双方に国の行く末を本気で案じた男たちがいた。

16巻、めちゃくちゃおもしろかったです。
さて、残り3冊。
どんな展開が待ち受けているのか。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年04月27日

両陣営とも先の大戦で負った傷を癒す為休戦状態。
その間も暗闘は繰り返される。
史文恭がまた暗殺を行う。
こいつにより、梁山泊の有能な人材が減らされていく。。。
燕青vs洪青の達人同士の決闘は思わず力が入った!

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Posted by ブクログ 2013年08月27日

まずは恒例の各章のサブタイトルとその星が表す豪傑の名前の列挙からです。

天貴の星: 小旋風・柴進
地雄の星: 井木犴・郝思文
地壮の星: 母夜叉・孫二娘
地数の星: 小尉遅・孫新
天牢の星: 病関索・楊雄
地陰の星: 母大虫・顧大嫂

大戦直後、しかも回復の時を稼ぐための「講和」を模索している真っ...続きを読む只中のお話ということで、表面的には梁山泊 vs. 官軍のお話はちょっとなりをひそめた1巻だったと思います。  こういう時に発生するのは当然のことながら裏工作のお話・・・・となるわけで、晁蓋を暗殺した史文恭が再登場。  隠居生活を送っていたような老人(しかも健康食品やらジム通いで若さを保つ余裕がある現代の老人ではない!)が30代ぐらいの若者に化けるというのは時代的にもちょっと難しいんじゃないかと思わないでもなかったけど、まあお話の世界だからいいでしょう。

で、この史文恭、さすが・・・・と言うべきか何と言うべきか、宋江や呉用には結局手が出せずじまいだったけれど、今では梁山泊の兵站・物資のすべてを担っていると言っても過言ではない序列第10位の小旋風・柴進と第47位の鉄面孔目・裴宣の暗殺をやり遂げてしまいます。  もっともその直後に史文恭暗殺をライフワーク(?)としていた赤髪鬼・劉唐にやられちゃうんですけどね。  「暗殺者」というお仕事はさておき、個人的には敵陣の中でかなりお気に入りの人物だった史文恭の死というのはちょっと・・・・というか、かなり残念な気がしました。 

そしてもっと残念だったのは公孫勝による袁明の暗殺でした。  禁軍の元帥・童貫が表舞台に出てきてしまった今となっては青蓮寺の出る幕はほとんどない・・・・と言っても過言ではないわけで、逆に梁山泊とはアプローチこそ違えど「理想国家」を目指して裏組織を牛耳り、業務改革・軍制改革と幅広い分野で大活躍をしてきた袁明にはもうちょっと長生きして欲しかったなぁ。  やっぱり袁明と比較すると李富にしろ聞煥章にしろこの時点では小粒感が拭えません。

特に聞煥章は華々しく登場し、前半ではそこそこの存在感を見せつけたもののここへきてまったくと言っていいほど出番がない印象です。  出てくるたびに扈三娘に執着しているだけ・・・・と言ってもいいような風情だし、もっと言えば彼が青蓮寺と関わるようになったのは宰相・蔡京の推薦という形だったはずなのに、その蔡京との繋がりもほとんど感じられず半ば捨てキャラと化しているような印象です。  強いて言えば少しずつ青蓮寺や李富と距離を置きつつあるということで「潜伏期間突入中」ということなのかもしれませんけどね。

袁明暗殺の決め手となったのは間違いなく通常であれば袁明の護衛として常に側近くに控えているはずの洪清が梁山泊側の体術の熟練・燕青との一騎打ちで忙しかったことがあるわけですが、この一騎打ちシーンは描写が決して長くはなかったものの、かなり緊迫して胸をドキドキさせながら読むことができました。  特にこの洪清には混世魔王・樊瑞が敗れているだけに、燕青の実力がどうであれ決して侮れるような相手ではないことがわかっていましたし・・・・・。

袁明と公孫勝の最後の会話は本巻の中でもっとも印象に残った会話だったと思います。

「袁明殿ですな。  公孫勝と申します。」
「長い、闘いであったな、公孫勝。」
(中略)

「梁山泊には人材が揃っておるな」
「ずいぶんと欠けましたが」
「新しいものをつくろうとすれば、仕方のないことであろうよ。」

(中略)

「私は、青蓮寺が梁山泊を強くした、と思っております」
「いい国を目指せ、公孫勝。  梁山泊が、そうやって闘えば、宋もまたいい国になる」
「袁明殿、おさらば」

この2人のやりとり(↑)からは立場が異なることによる正義の違い、ただ目指すゴールは決してかけ離れたものではなかったことがよく表れていると感じました。

重い話が続く中で決して面白いわけでもないけれどそれでも思わずクスリと苦笑いしてしまったのは、矮脚虎・王英の浮気現場に刀を手に乗り込んでいく一丈青・扈三娘の場面と共に夫を失ったばかりの母夜叉・孫二娘 & 母大虫・顧大嫂の二女傑の酒盛り場面。  豪快でありながらも女性らしい悲しみを感じさせるこれらのシーンは同じ♀で男社会の中で精一杯頑張ってきた KiKi にはどこか甘酸っぱい感傷を呼び起こさせるものがありました。  もしも物語の中に入り込むことができるなら、是非あの酒盛りには参加したかったなぁ(苦笑)

さて、王進スクール卒業生でここまで負け知らずと言っても過言ではなかった九紋龍・史進を相手にあっさりと勝利してしまった宋国最強の童貫軍。  ここの描写を読んだだけで「この戦、梁山泊には勝ち目無し」と思わずにはいられません。  残り3巻でどこまでこてんぱんにやられちゃうのか、読むのが辛いこと間違いなしのラストに向かって次は第17巻です。

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Posted by ブクログ 2022年02月10日

もう16巻まで来てしまった。最終決戦に向けていろんな場所で少しずつ動き出していく巻。

秦容をおひざに!座らせてる!パパ秦明!!!!!ちょっと!!!!!!甘味屋開けるんとちゃいますか!!!!!!!!!

ジュニアたちが確実に育っていく、志が、魂が引き継がれていく
郝思文→息子「おまえは、私の誇りだ。...続きを読む
純粋な一文が心に沁みる。
親子とは良いものだ。
……子をなせーーーー!!!!!!!
(扈三娘オメデトウ)(孫ニ娘ファイティン)

くっそおおおおお史文恭!!!!
くそがあああああああ
扈三娘、不倫現場に乗り込んできたの恐ろしすぎてわろた童貫よりこっちのが全然怖い
史文恭、、、、クソが、、、酷い死に方をすればいい、、、クソが、、、、、、、誰が殺す?史文恭のことを。孫ニ娘が殺してくれ、頼むから、クソが、、、、、
喜びと悲しみは同量の場合もあれば悲しみが多い場合もある。孫ニ娘は可哀想やけど。
劉唐が殺せたんは良かったけど、クソが!クソがー!!!!!!!!!!んにゃろーーー!!!裴宣ーー!!!!柴進ーーー!!!!がーー!

孫立一家、どこかつれないなとは思っていたけど……キツかった、普通に人が死ぬよりも、キツかった、でもこれも人の姿か、、、

ごめんなさい嘘です扈三娘より童貫の方が怖いです。
ほんの数ページで童貫の戰の恐ろしさが嫌というほど分かった、今までよりも更に苦戦の予感。

我が推し燕青と洪清という最高の体術使い同士の戦いが見れた。やっぱり。読みたかったものを読ませてくれるのありがたすぎる、読む前に深呼吸したもん。
礼儀正しい燕青ほんまに心の底から推せるお願いしなんとって〜〜( ; ; )
袁明「いい国を目指せ、公孫勝。梁山泊が、そうやって闘えば、宋もまたいい国になる」

李師師一体何者?!?!頭のキレる女ほど怖いもんないぞ?!?!女はやはり強い、孫ニ娘も顧大嫂も。顧大嫂の悲しみの乗り越え方が理想的だった。悲しみも含めて孫新との思い出は全て自分だけのものだって。自分だけの悲しみを大事なものだとも。経験も感情も全て自分の糧にして生きているからこんなに強くてカッコいいんやろうな。いいな、なんか。

解説コーナー
まさかの吉川晃司!!!!!!笑
文章が熱い!!!!北方謙三に負けへんくらいの熱さ!!!
「ロックンローラーだから宋江を好きとは書けない。宋江にロックわかると思うかい?」
笑笑
多分わからんと思う!!!!!!!!!!笑
でも「中々良いものだな」とか言いそう!!!笑
絶対2回目は聴かんけど!!!!!笑

本当に、こんなに楽しい解説コーナー初めてですわ。
次は大詰めの17巻、私は負けない!

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Posted by ブクログ 2017年02月11日

両陣営とも再軍備で休戦状態。その裏で熾烈な暗闘を続ける青蓮寺と致死軍・飛竜軍。
暗殺者・史文恭のプロフェッショナルぶり。
青蓮寺本部を襲撃する致死軍。総帥・袁明に迫る公孫勝。
燕青と袁明の従者・洪青、達人同士の息を呑む攻防。
静かで緊迫感のあるシーンが今巻のメイン。
また夫を失った孫二娘と顧大嫂のや...続きを読むけ酒シーンも見所。
切ないが逞しい女たちのカッコよさ!
そして童貫がついに始動!遭遇した史進の遊撃隊を子供扱いするほどの軍神ぶり!
ここからはノンストップで読破!

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Posted by ブクログ 2016年07月02日

今回良かったのは、武松と李逵が活躍したとこですかね、やっぱ。このコンビ超好き!特に李逵!純粋で単純でカワイイやつめ!なのに鬼のような強さ!
そして王英のバカめ、巵三娘に殺されかけるとは、自業自得だっての!ざまーみやがれ。
あと孫二娘と顧大嫂は共にダンナを亡くして、酒飲んで、男どもをつぶして…ステキな...続きを読む友情ですなあ(笑)

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Posted by ブクログ 2014年04月30日

大規模な戦闘はないけれども、
暗殺や潜入など、静かな闘いでの
勝負が決する話が多かった。

梁山泊の女性陣が不遇な巻。
梁山泊に戻ろうとしない王英が
笑えない状態で笑える。

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Posted by ブクログ 2013年09月23日

今回は、これまであまりフューチャーされてこなかった、顧大嫂や孫二娘の話が描かれていてけっこう切なかった。二人とも愛した旦那、孫新、裴宣(孫二娘にとっては張青が死んでからの再婚相手)が死んでしまうんだけども、胸の中に悲しみを抱えながらも梁山泊で働いていこうとする姿には女の弱さの中の強さを見せつけられた...続きを読む気がしました。これまで、水滸伝では男の弱さ、強さをたくさん見てきていた分、女の人の話が出てくるとはっとさせられます。
梁山泊では、顧大嫂達の話がありましたが、それと対になるように青蓮寺では新たな李師師という女の人が出てきて梁山泊の新たな脅威になりそうな予感に、とても怖くなりドギマギしました。

16巻はやはり死んでゆく梁山泊メンバーもいましたが、青蓮寺も袁明という大きな存在を無くしてしまい、一進一退な感じでした。でもその裏で着々と童貫が戦の準備をしていて、これまた最終決戦が始まりそうな空気に次巻が楽しみになりつつも、もうこれ以上戦わないで、という切ない気持ちになりました。

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Posted by ブクログ 2013年02月02日

この巻では梁山泊軍と官軍との全面対決はひとまずお休みで、その準備段階でのいろいろな出来事が描かれてました。大きな出来事といえば青蓮寺のドンである袁明が暗殺されたことですがね。あとは童貫がついに梁山泊軍(史進)と小さいながらも対峙したこと、気になっていたキャラの暗殺者 史文恭の最期、遼の女真族に阿骨打...続きを読むという梁山泊に同士ができたこと、李師師という謎の女性が青蓮寺に加わったことですかね。意外とこうやってみると、いろいろとエピソード話があったのだなぁと思います。さあ、これから終盤の展開が気になるところです。

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Posted by ブクログ 2013年02月10日

動き始めた童貫、 青蓮寺への奇襲。

久しぶりに緊張感のある展開。

大きな節目を物語全体、全ての登場人物がどう迎えるのか。

“男はのう、いい女を見つけたと思いこむと、執着する。
無様なほどに”

“李富と違うのは、多分、狂っていく自分を見つめている、
もう一人の自分がいることだろう”

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