感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
まずは恒例の各章のサブタイトルとその星が表す豪傑の名前の列挙からです。
地威の星: 百勝将・韓滔
地軸の星: 轟天雷・凌振
天祐の星: 金鎗手・徐寧
地英の星: 天目将・彭玘
地刑の星: 菜園子・張青
ここまで官軍相手の戦では大きな兵力差をものともせず、連戦連勝を続けてきた梁山泊。 いくら民間伝承をベースにした物語とは言え、さらには官軍が情けない状態であることに助けられていたとは言え、やはりここいらで官軍サイドにも発奮していただかないと、物語に深みっていうモンが出てきません。 青蓮寺という好敵手がいる・・・・・と言えども、あちらは言ってみれば諜報機関 & 特殊部隊。 やっぱり軍隊には頑張ってもらわないと納税者に叱られます。 それに仮に組織がメタメタであちこちに綻びがあるとしても、人が多いということは中には埋もれている人材が必ずいるものです。
で、颯爽と登場するのが梁山泊側からも既に触手が伸びている呼延灼将軍。 楊志が「楊家将」の楊業の末裔なら、呼延灼は同じ時期に「楊家将」に登場した呼延賛の末裔です。
でね、この呼延灼が率いる軍のメンバーがなかなかいいんですよね~。 正規軍ではない民兵の中にいる「地威星: 百勝将・韓滔」が特にいい!! 語り口のせいもあるかもしれないけれど、懐の深さ、人生経験の豊富さ、バランスの良さみたいなものを感じます。 でね、この韓滔さんのみならず、呼延灼将軍のもう1人の外部助っ人、「地英星: 天目将・彭玘」さんのお二方に実にいい感じで事前に接点を持っているのが、行者・武松と黒旋風・李逵の凸凹コンビです。 さらにさらに、個人的にあんまりお友達にはなりたくないタイプの「地軸星: 轟天雷・凌振」もスペシャリストらしいスペシャリストでそこそこ気になる存在です。
ところで、この物語では鉄の玉を飛ばす大砲が出てくるんですけど、この当時、大砲は本当に実用化されていたんでしょうか?? 轟天雷・凌振さんが大砲の名手であることは決して「北方オリジナル」な話ではないし、大砲に対するおおかたの軍人さんたちの反応(結構冷たい 苦笑)を見ると、あっても不思議じゃないし、もしもあったとしたらこんな扱いだったこともさもありなん という感じだけど、他の好漢たちの武器との差がありすぎてちょっと不思議・・・・。 チョコボに乗って剣や槍で戦う人たちのところに何故か飛空艇があるのと同じくらいのギャップを感じてしまいます。
で、梁山泊初の大敗後にあれやこれやで結局呼延灼さんは梁山泊入りと相成りました。 この戦で亡くなってしまったのは以下の方々です。
地伏星: 金眼彪・施恩
地鎮星: 小遮攔・穆春
地走星: 飛天大聖・李袞
相変わらず晁蓋さんは未だ健在(但しこの巻でちょっとだけ危なかったけど)です。 さて、オーガナイザーが目を点けていた官軍側の目ぼしい人材3名のうち、これで2名が梁山泊側に同心しました。 残る1人が仲間になるのもそう遠くなさそうです。 そんな期待も抱きつつ第11巻に進みます。
Posted by ブクログ
今回はついに切り札の呼延灼との戦いに
一度だけなら必ず勝てると豪語した通り、梁山泊軍は初の敗退た晁蓋殿危なかったけどなんとか助かって良かった…
しかし今後が心配すぎるんだが…
林冲は今回も美味しいとこもっていきましたね
そして公孫勝のことをちゃんと友と認識してたことが知れてちょっと嬉しかったり
ケンカばっかしてるようで実際仲良いですもんね
今回は呼延灼ら頼もしい仲間が増えましたが、施恩・穆春・李袞・朱貴が赤札に…
まだまだもっと活躍が見たかった人たちばかりでした
Posted by ブクログ
ドキドキ呼延灼×晁蓋の巻。
もう無理かと思った、怖かったーーー!!!
メモ取りながら読むほど余裕がなかった……
呼延灼は絶対梁山泊に入る雰囲気やのに、ここで戦うの?!しかもお互い首討ち取る気満々やん。こういうパターンもあるの?!と動揺してたら、高俅の悪意ある暴走によって(ほんまに嫌い)、呼延灼getだぜ!
麦待ちという名の睨み合いが素敵だった。民のために生きる姿勢。ハァ(泣いている絵文字)
韓滔、彭玘の二人がスキ…
基本呼延灼を支えて命令を聞くのに、梁山泊にだけは本人の意志で入ったのがカッコよかったな。
でも片方先に死ぬんやろ。嫌やな。
あとー!はい!私の推し燕青!!!やっと最近言葉を話し始めた燕青!!!!笑
冷たい人なのかと思ったけど違うよねやっぱり……
しなやかで優しい人な気がする。晁蓋との会話のシーンで李逵と友達になったって分かったのがきゅぅぅぅんとした。
好きな台詞
史進「死は死として受け入れますが、失った悲しみを忘れようとも思いません」
朱貴「夢が、夢のままで終る。それも悪くない。その夢は、おまえが受け継いでくれる。」
「夢が死ななければ、私も死なないのだ。おまえが抱く夢の中で、生き続ける」
朱貴〜〜〜。陳麗と仲良くしてね。
解説コーナー
大森望さん。
水滸伝の書評依頼を受けたけど、十九冊はさすがに入院でもしないと無理ですってメール返した何日か後に心筋梗塞になって入院。読まざるを得んくなり、6日で19巻読んだそう。
私も友達に読書暴走家と呼ばれているけど、お呼びじゃなかった。大森定六さんとこれから呼ばせていただこう。
Posted by ブクログ
地方軍のエース・呼延灼と梁山泊軍との一騎討ち!大砲による陽動作戦、奇策・連環馬とかなりの戦巧者ぶり。高球の先走りがなければ、というところまで追い詰められた梁山泊。
敵であるはずの呼延灼を受け入れた穆弘など将校たちの器の大きさは見事!