【感想・ネタバレ】水滸伝 六 風塵の章のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

楊志が死んだことは、読者にも大きな影響を与えることになる。
なぜなら、あれだけ大きなポジションを占めていたというのにあっさり死んでしまったのだから、ほかの人たちだって予断は許さないわけだ。
『ハイカラさんが通る』の紅緒さんが「主人公は死なない」と言っていたが、この群像劇では誰が死ぬこともありというわけだ。

というわけで、宋江。
大丈夫だよね。
彼は全然追い詰められていないけど、彼を守っている、「死ぬために生きている」武松なんかがそのまま死んじゃいそうで、心配でたまらない。

第一巻に登場した時は、人間味のかけらも見せなかった李富が、自分の恋情を正当化するために梁山泊追及の手がゆるくなってしまっている今、降って湧いたような聞煥章の登場。
これは李富の命も風前のともしびか…。

秦明将軍だって、結構ないい年という設定なのに恋ですか?
この話、恋愛がからむとどちらかが、または両方が死ぬよ。
ああ、もう。

官軍にあって、腐敗を断じることを恐れなかった秦明将軍。
自分が清廉であれば、処断されるはずがないと信じて官に留まっていたが、魯達の言動に心を動かされる。
“人は、信で繋がっていなければならない。”
“志があるから、信じられる。それは確かなことです”

物語として大きな動きはなかったけれど、秦明将軍と魯達の会見がひとつの核になるのだろう。

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2017年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

楊志がいなくなるとやっぱり寂しい。
宋江が大きな魚を釣ったと晁蓋に自慢の手紙を送ったというのが微笑ましくて面白かった。
解説の吉田伸子さんが北方水滸伝の良さを語ってくれている。「登場する男たちが惚れ惚れするほどカッコよかったから」
まさにその通り。
呉用や宋江の身を心配しつつ次巻へ。

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2015年10月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

魯達が官軍の名将・秦明をスカウト。
秦明は副官・花栄を従え、揚志を失い窮地の二竜山に入り再編に着手。
青蓮寺も聞喚章が加わりさらに引き締めを強める。
揚令を鍛える林冲、見守る秦明。不器用だが温かい男たちの描写が魅力的。

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2016年11月08日

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