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40年ぶりの再挑戦。面白く読めているのは自分の成長と思いたい。父親フョードルの異常な道化ぶりが魅力的。教会対国会の優位論争は難解。登場人物付きのしおりは挫折ポイントを乗り越える強力な武器。次巻も楽しみ
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※感想は最終巻(5巻)でまとめてアップします。
【読もうと思った理由】
各界著名人の方が絶賛しており、そこまで賞賛の声が多数あるのであれば、読みたい欲が当然のごとく、沸々と湧き上がってくる。
以下に一部ですが「カラマーゾフの兄弟」(ドストエフスキーの人物に対する評価も含む)に対して、著名人の絶賛の声を転記します。
世の中には二種類の人間がいる。『カラマーゾフの兄弟』を読破したことのある人と、読破したことのない人だ。(村上春樹)
ドストエフスキーは、どんな思想家が与えてくれるものよりも多くのものを私に与えてくれる。ガウスより多くのものを与えてくれる。(アインシュタイン)
僕などドストエフスキーとはケタが違うけど、作家として一番好き。(黒澤明)
僕がドストエフスキイに一番感心したのは「カラマーゾフの兄弟」ね、最高のものだと思った。 アリョーシャなんていう人間を創作するところ……。アリョーシャは人間の最高だよ。涙を流したよ。ほんとうの涙というものはあそこにしかないよ。(坂口安吾)
『カラマーゾフの兄弟』や『悪霊』のような根源的な観念をまるで核の分裂のように吐きだせる人物を今の私の力倆ではとても、創作できるとは思えない。小説技術的にも何とすごい作家だと思った。その時はいつか、自分もドストエーフスキイのような小説を書くべしと思った。しかし、思えばそれは、こわいもの知らずであった。以来二十年、私ができたのは、結局、私の理想的人物を描いた作品に『白痴』からヒントをえた『おバカさん』という題名を与えたぐらいであった。
(遠藤周作)
【ドストエフスキーって?】
フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
[1821-1881]ロシア帝政末期の作家。60年の生涯のうちに、以下のような巨大な作品群を残した。『貧しき人々』『死の家の記録』『虐げられた人々』『地下室の手記』『罪と罰』『賭博者』『白痴』『悪霊』『永遠の夫』『未成年』そして『カラマーゾフの兄弟』。キリストを理想としながら、神か革命かの根元的な問いに引き裂かれ、ついに生命そのものへの信仰に至る。日本を含む世界文学に、空前絶後の影響を与えた。
【あらすじ】
父親フョードル・カラマーゾフは、圧倒的に粗野で精力的、好色極まりない男だ。ミーチャ、イワン、アリョーシャの3人兄弟が家に戻り、その父親とともに妖艶な美人をめぐって繰り広げる葛藤。アリョーシャは、慈愛あふれるゾシマ長老に救いを求めるが…。
【事前の予習不足を感じた部分】
本書巻末解説で、ドストエフスキーは晩年ロシア正教会に傾斜していたとあり、実際に第2編の「場違いな会合」で、教会と国家のどちらが優位とされるべきかをめぐり、かなりのページ数を割いて熱く議論される場面があった。ここは正直自分の知識不足がかなり露呈し、議論の核心部分の理解度が甚だ乏しいと言わざるを得ない。正直、「あぁ、もっと深掘りして予習しておくべきだった」と、めちゃくちゃ後悔した部分だ。
これから「カラマーゾフの兄弟」を読もうかなという方がもしいらっしゃれば、ロシア正教会の正統派ではなく異端派、かつ異端派の中でも、「鞭身派」と「去勢派」については、結構深掘りして予習し、本編に臨まれることを声を大にしてお伝えしたい。
ドストエフスキー文学の特徴として、自分の訴えたいことを登場人物を通して、これでもかという程、熱く、深掘りして訴えてくる。
なので読み手としてのこちらも、相応の準備をして望まないと、「よく分かんなくて、つまらない」と感じてしまう可能性が高まってしまう。
世界文学の最高傑作と喧伝される本作は、少しの予習をしてから本編に臨むのが、遠回りのようで、結局は最も近道だと経験上、肌で感じた。
まだ1/5しか読んでいないが、このままいくと過去読んだ小説の中で、最高傑作となる可能性が出てきたので、あと4冊楽しみでしかない。
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長い長い物語の序章。ドタバタコメディ的な魅力があるため、世間で言われてるほど読みづらくはない。
「東大生〇〇が選んだ〜」だの「世界最高峰の〜」といったレッテルが手に取るまでの敷居を上げてしまうが、感触は「銀魂」みたいなもんだ。気軽に挑め。
序盤だけあって人物紹介やドストおじさんの語が多くてダルいセクションもあるが、物語を最後まで読んだ上で戻ってくると、この巻の濃さ、面白さに驚く。
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3度目のトライであり、30代では初めて。
フョードルの、道化であると分かっていながら道化を演じる部分や、ミーチェのプライドや恥からカタリーナと別れを告げたがっている部分や、イワンの世を知った様な傲慢な部分や、アリーシャのあたかも自分はすべての人に平等であるとでも言いたいかのような振る舞い、そしてそれらの属性が消えたり表れたりしながら、人間関係が紡がれている
カラマーゾフ的で大方の人間の属性は網羅されてしまいかねないほど、多様で人間的だと感じた
神や不死の存在についてイワンとアリーシャがフョードルから問われている箇所、それに伴う長老制や教会の存在意義へ繋がる部分は、後の父殺しに繋がる土台の議論だが、矮小化して身近なものに当てはめていくこともできる
理想的には神的なものと現世的なものは両立し、思想が実践と繋がることが望まれるが、どちらかに自身が深く依存してしまったり存在の拠り所になればなるほど、極所化して先鋭化するし、そうでなくとも自分と対立する思想が出てくると、それを冷静に分析し取り入れたり適切な距離をおいたりということを両者がやらなければいけない
宗教的な問題でなく思想的な問題に置き換えても同様
また、思想を溜め込む人達もいる。溜め込み溜め込み、濃縮されていくことで、現れたときには手が付けられない状態であることも想定される
ロシアの農家を例に出していたが、これも現代でも同様だろう
キリスト教の部分を取り入れず読んでいるため、また別の読み方になっているだろうが、色々な読み方にたえることも大作たりえる理由だと思える
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東大教授たちが新入生に進める作品ベスト1に選ばれるこの作品。宗教をテーマにしたり、家族をテーマにしたり、推理小説的であったり、大きなテーマがいくつもある。序盤では人物の説明、舞台の説明が細かく説明されているため、ストーリーが一気に動くのは中盤である。
1巻最後のリーズからアレクセイに書かれたラブレターが甘ずっぱすぎてキュンキュンしてしまった。カラマーゾフの血を引いていることがアレクセイにどう影響を与えていくのか。兄ドミートリーが彼に悪影響を及ぼさないかが気になるばかりである。
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学生の頃に手をつけた時は、よく分からなくて一巻も読み切らなかった。改めて読んでみたら、場面をイメージできるという意味で読みやすく、先が気になって全巻読むことになった。とくに4巻が面白かった。5巻のエピローグは、これでもう終わってしまったのかと、第二の小説が執筆されなかったことが残念に思った。イワンとミーチャが人間らしくて好きだ。この二人が今後どんな人生を送るのか知りたかったなぁ。5巻は、ドストエフスキーの生涯と作品の解題があり、それらが主なのだが、これも読んでよかった。
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空想での人間愛と現実での隣人への憎み、この相反する感情に気づき自己嫌悪する貴婦人に対して、
ゾシマ長老が「わかっていればよいのです。それは貴方がそれだけ自分と向き合った証です」
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一年ほど前に購入済みでしたが、長い間放置してたのをやっとまた読み始めました。
一編・二編が…キツくて…。
修道院での会合もなんか掴みにくくてそのあたりで投げ出してしまった。
が、そこを過ぎて三編からはだいぶスイスイと読めるようになってそこからはあっという間に読めました。
まだこれからどうなるのかはわかりませんが、この勢いで最後まで読みきりたいです。
(初読:2014/1/25)
2021/11/16に再読。
めちゃくちゃ面白かった。
詳細は再読記録に。
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新訳だからか思ったより読みやすかった。アリョーシャが今時の男の子っぽく、フョードルが昭和の飲んだくれ親父のように思えた。
この先何が起こるのかワクワクする展開ですね
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亀山郁夫訳「カラマーゾフの兄弟」を長い間積ん読してきたが、遂に全5巻一気に読み終わった。
詳細を読み込むと到底一回読むだけでは理解できない膨大で難解な小説。とは言え、大まかなあらすじを追った読み方でも十分に楽しめる。完璧に読み込むととても骨が折れると思う。各巻の巻末に「読書ガイド」が付いていてあらすじをさらってくれるのと、最終巻5巻の、「ドストエフスキーの生涯」「解題」を読むと、より深く内容を理解できる。特に「解題」は良い。
各巻のしおりに主要登場人事物名が書かれているので便利である。登場人物の名前がよく置き換わるので、このしおりで確認しながら読むと読みやすい。
世界十大小説の一つとも世界最高の小説とも言われている。作家・村上春樹は「世の中には二種類の人間がいる。『カラマーゾフの兄弟』を読破したことのある人と、読破したことのない人だ」と言い、評論家・小林秀雄は「およそ続編というものが全く考えられぬほど完璧な作品」と言う。また「論理哲学論考」の著者ヴィトゲンシュタインはカラマーゾフの兄弟を50回読んだと言われている。
大まかなあらすじを述べる時、題名のカラマーゾフの三兄弟と父親が主要登場人物として挙げられる。まず初めに、三男アレクセイとゾシマ僧長のキリスト教的聖性とは何かということを感じながら、二人がいる修道院を舞台の中心にして話が進む。次に大審問官の場面。最後に三兄弟の父フョードル・カラマーゾフの殺害を巡るミステリー部分。大まかに言って山場はこの三つ。
ストーリーを肉付けしている哲学的・思想的な部分はわかりづらい部分が多く、難解である。知識不足や読解力不足だけではなく、わかりようもないからわからないという感じで先へ先へと読み進めるしかないという部分も多い。多分カラマーゾフの兄弟を途中で挫折してしまうのは、このわかりようもない記述をわかろうとしてしまうことによって止まってしまうことによって起こると思う。わからないところをどんどん読み進めると、後になってわかることもあるということに加えて、残念ながらわからないままのところもある、といった諦めをもって読み進めたいところである。そしてより深く読み解きたい場合は、読み込むしかないだろう。
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243ページ、第三編までは「何でこの人達は下らないことでこんなに熱くなって、こんなに醜悪なんだ?」しか頭に浮かばず、面白さを感じないまま苦行のように読んでいた。そのまま止めたって良かったけれど、その「何で」の先が知りたい気持ちになる、させる絶妙な会話運びと、冷ややかにも思えるほどの作者、ドストエフスキーの傍観者的語り口の妙な心地良さがあってちびちびと読み進めた。
第三編「女好きな男ども」から、個人的には一気に物語が転がっていく感覚に突入し、以降するすると読み終えた。
特にスメルジャコフの登場が良かったなー。あの語り口、、「神」という存在、存在自体の曖昧さ、この時代この国ロシアにおいてのその存在のあまりの重さ。
「民衆のなかにはかなりの数の瞑想者がいる。」
「思えばスメルジャコフもまた、おそらくはそういう瞑想者のひとりであり、(中略)おそらくはむさぼるようにして自分の印象を溜めこんでいたに違いない。」
印象を溜め込む瞑想者、というかなり独特な言い回しが気になる。
と思っていたら訳者による巻末の読書ガイドに、「読者のみなさんにとくに注意していただきたい」人物としてスメルジャコフが挙げられ、「この人物を描くドストエフスキーの筆使いには、ぜひとも細心の注意を」とあるではないか!
ドミートリーの、フリードリヒ・フォン・シラーの詩の朗読場面も鬼気迫るものがあって素晴らしかった。
生き生きとした人物描写は、生き生きを通り越して生々しく迫ってくる。先に進めるのが楽しみ。
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ひとまず1巻目。
橋田壽賀子ドラマもかわいく思えてくる、長ゼリフのオンパレード。
その一つひとつが激しくて、蒸気機関車がかわるがわる頭の中を走り抜けていくような読み心地。
グルーシェニカの悪女っぷりがすごいな。
カテリーナさん(なんか、「さん」つけたくなる)がかわいそうじゃないか……。
アリョーシャのこれからにハラハラしつつ、2巻に進みまーす。
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ロシアの文豪ドストエフスキーの最高傑作といわれる長編小説。モームの世界の十大小説にも数えられる超名作。
キャラ立ちが濃すぎるカラマーゾフ一家の面々に、金と女と信仰がからんでドロドロな世界観が出来上がっている。難しいイメージの本作だが、興味深い人間関係やリアルさのある各人物の心情に入り込みやすいため、意外にも第一部はすらすら読めた。グダグダな昼ドラ的展開が面白くもあり複雑でもあるなか、主人公アレクセイの清涼感には癒やされる。
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カラマーゾフ家の3兄弟と父と二人の女性(グルーシェニカ、カテリーナ)をめぐる愛と憎しみの話。どの人物もとても人間的で憎めないキャラクターだ。誰からも愛されるキャラクターのアレクセイという三男が中心になって展開される。ドミトリーとイワンがこの先アリューシャとどう絡んでいくか興味深い。
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昨年、古典小説を読もうと思い立ち、トルストイの「アンナ・カレーニナ」を読み感銘を受けたことから、第2弾として同じくロシアの古典であるドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」を読み始めた。最初しばらくは、全く面白くなく読み進めるのがつらかった。序文の意味が分からないし、第1部の書き出しも人物紹介形式になっており、つまらない。だが、中盤から物語が流れ出すと多くの登場人物が複雑に絡み合った人間関係と、宗教や哲学、ビジネスに関連した様々な出来事が起こり、どんどん面白くなっていく。これは、最初のつまらない部分がやはり大事で、複雑な舞台設定を説明した上で物語を重層的に展開している著者の巧みな技なんだと思う。長編であるが、案外早く読み進められそうな気がする。
「社会主義的なキリスト教徒っていうのは、社会主義的な無神論者よりおそろしいんです」p175
「(修道院長に向かって)ほんとうにそんな褒美がいただけるんでしたら、わたしだって精進に励みますよ。だめです神父さん。他人さまのパンをあてにして修道院にひきこもり、天国でのご褒美を期待するのはやめて、俗世で善行に励み、社会のためになることをしてください」p235
「ロシア女の美しさに通じている男なら、グルーシェニカをひと目見ただけでまちがいなく、こう予言することができただろう。その新鮮なまだ若々しい美しさも、30歳が近づくころには調和を失い、線も崩れて顔の皮膚はゆるみ、目じりや顔には恐ろしいほどすみやかに小じわがきざまれ、顔色はくすんで赤茶けた色に変ってしまうかもしれないと。端的にいってこれは、とくにロシア女にしばしば見かける、つかのまのはかない美しさというものなのだと」p400
Posted by ブクログ
昔のロシア文学って読みづらくて難しくて堅苦しいものだと思ってたけど読んでみたらめちゃくちゃ面白い。亀山先生の訳もいいのかな?やっと1/5読んだ。続きが楽しみです。
Posted by ブクログ
今年はこれを読もうと思ってます。
・正月に1巻。19世紀ロシアの作品。著者よりとエピローグをもつ4部12編からなる。読んだのは著者よりと第一部。
・変人こそがしばしば全体の核心をはらんでるらしい。
・神がかりってなんだろう。解説あるがもうちょっと読み進めるとわかるかな。
・人名と呼称に関わる問題が解説されていて分かりやすい
・登場人物に教養あり。シラーの詩なんかがでてくる。ドストエフスキーがこの詩人に影響受けたみたい。
・とにかく面白くなってきた。
202206再読
Posted by ブクログ
あまりにも表現が精緻で、一文が長く、ものすごく読むのに体力を使う作品。私が数週間を要して読んでも作品内の時間は1日に満たず「え、まだあのシーンから数時間しか経過してないの?」の繰り返し。しかし笑えるようなシーンもあり、宗教観なども考えさせられるところもあり、なぜか飽きない。じっくりゆっくり寝る前に読んでいけたらと思う。
Posted by ブクログ
カラマーゾフの兄弟は必読と聞く、そして読み終えた今、必読だと納得
ただし新しい訳で読むことが推奨される。
例えばスネギリョフがお金を投げつけるシーンでのセリフ、古い本だと、「こんなお金、こうですよ!こうですよ!」と言ってるが、この訳ではなんのこっちゃになってしまう・・ 新しい訳では「こんなお金、こうしてやる!こうしてやる!」となっており、状況とセリフに整合性が付いている。 簡単なシーンでこの状態なため、難解な台詞ではかなり意味不明なパートが出てくるのは容易に想像できるかと
Posted by ブクログ
イヴァンはいう
「かりにだね、おまえが最後において人間を幸福にし
かつ平和と安静を与える目的を持って、人類の運命の塔を
築いているものとして、
このためにはただひとつのちっぽけな生物をー
例のいたいけな拳を固めて自分の胸を打った女の子でもいい。
是が非でも苦しめなければならない。
この子供のあがなわれざる涙のうえでなければ、
その塔をたてることができない仮定したら、
お前は果たしてこんな条件で、その建築の技師となることを
承諾するかね。
さぁ、偽らずに言ってみたまえ。」
「いいえ、承諾するわけにゆきません。」
とアリョーシャは小さな声で言った。
「それから 世界の人間が小さな受難者の、
償われざる血潮の上にたてられた幸福を甘受して、
永久に幸福を楽しむだろうというような理念を
平然として許容することができるかい。」
「いや。できません。」
この緊張感。
真のヒューマニストとしての アリョーシャに好かれる。
Posted by ブクログ
昔の文学なので読むのは大変。内容も登場人物の背景などもあり面白いか面白くないかでいえば面白くないかも...
かなり脳内で保管しながら読むも、登場人物の関係図をなるべくネタバレを見ないように確認してしまった。(こう書いてくれれいいのに!とモヤモヤしながら読んでました笑)
果たして、最後まで辿り着くことはできるか。
Posted by ブクログ
ロシア文学は暗いイメージがあり手を出せずにいたのですが、読んでビックリ!!
激しい言い合いが多くドラマを観てるような気分で読み進めました。
カタカナの人名を覚えるのが苦手なので、名前入りの栞が手放せないです。。
Posted by ブクログ
どうか軽蔑しないでくださいね。
なにかひどくバカなことをしてあなたを怒らせても、どうか許してくださいね。
こうしてわたしの秘密はあなたに握られてしまったのです。わたしの評判は、もしかしたら永久に地に落ちてしまったのかもしれません。
わたし、今日はきっと泣いてしまうでしょう。
さようなら、次の恐ろしい出会いまで。
ただ、ぜったいに、ぜったいに、ぜったいに来てくださいね。
Posted by ブクログ
ティーンズのコーナーにあり、気になり調べたら、村上春樹さん曰く、人類は2通りに分かれるらしい。カラマーゾフの兄弟を読んだ者と読まない者。
それは、、読んだ側にいきたい!そして最近は、少し洋書ブームが自分の中できてるので、読んでみた。
結果、他の方がレビューされてる通り、難しい!先に、巻末の読書のための前知識や、別でロシアの宗教の歴史について読んではみたのだけど。
怒濤のセリフ量。登場人物たちが自分の考えをとにかく話す。本当に思いつくままに語るので、本心はどこか?何を言いたいのかが、ぼんやり読んでいるとわからなくなる。そして、これがロシア人なのか、みんな気性が激しい。いろいろな事が起きるため、どんどん読み進めてしまうが、全体として何が起こったのかというと、何もそんなには進んでいないような。でも、主要人物の人となりは分かったかなあという、一冊目。とりあえず、続きを読んでいこうと思う。
Posted by ブクログ
第2編の修道院での会合が理解しにくく、なかなかページが進まず挫折しそうになりました。
ちょっと私には難しかったです。
しかし第3編からはカラマーゾフ4人のそれぞれの個性が出て面白い展開になったので読むペースが上がりました。
久々に手こずって読むのに時間がかかったので2巻目はスラスラ読めるといいなっ!
Posted by ブクログ
電車の行き帰りにゆっくり読み進めていたら途中から分からなくなり、一からまた読み始めた
段々とドストエフスキーらしいぐちゃぐちゃした展開になっていき、良かった
三兄弟一人一人の個性が良い
Posted by ブクログ
いつかは読もうと思っていた「カラマーゾフの兄弟」。NHKの「100分de名著」放映も見た。再放送も見て、流石に潮時と思い、読み始める。
亀山先生の解説のお蔭で、プロローグの「著者より」に書かれているように、書かれなかった第2の小説の構想があったこと、三男アリョーシャが主人公だということを頭に入れる。
出鱈目な父親フョードル、直情型で破滅型の長男ドミトリー、ニヒルな無神論者イワン、修道院で長老ゾシマに仕えるアリューシャ。
三人の息子について全く放任だった父親、フョードル。長男ドミトリーと二男イワン、三男アリューシャは育ての親も違う。だから、この四人の濃厚な関係が納得しがたい。小説も面白さとは関係のない感想だが。
ドフトエフスキーの長編は、肝心の主人公より余分なエピソードに沢山のページが割かれたり、構成に首を捻ることがあったが、本作はあまりそういうことは無さそうだ。第1部はたった1日の出来事なのに、次々に濃密な出来事が起こる。
確かに面白い本だ。じっくり読んでいこう。