【感想・ネタバレ】心に吹く風 髪結い伊三次捕物余話のレビュー

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ネタバレ

 読み応えたっぷりです。ハッピーな話ばかりではないけど、人情の機微についほろり。いよいよ佳境か! 宇江佐真理「心に吹く風」、髪結い伊三次捕物余話№10、2011.7刊行、2014.1文庫。気をつけてお帰り、雁が渡る、あだ心、かそけき月明り、凍て蝶、心に吹く風の6話。龍之進ときい、寝不足で挙式で居眠り、小平太が「てけてけ」とw。焼き芋がとりなすきいとおしょうの哀しい物語。松助、おふさの佐登里への愛情。伊与太の描いた「庭の絵」「茜の絵」を宝物として携え、大名屋敷に奉公に上がる茜。

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2022年10月27日

ネタバレ 購入済み

話は、次の次の….….

若者達の話も、龍之進の結婚で、一段落して、その次世代、妹の茜、伊三次の息子の伊与太、龍之進の妻のきい、達の話になった。各々の過去、旅立ち、その未来へ、話は、続く。

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2023年07月10日

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ネタバレ

目次
・気をつけてお帰り
・雁が渡る
・あだ心
・かそけき月明かり
・凍て蝶
・心に吹く風

龍之介と祝言を挙げ、不破家の嫁となる”きい”の話から始まる。
一時期武家の養女になっていたとはいえ、もともと町人の娘であるきいが武家の家になじむのは、本当ならかなり難しいことなのだろう。
しかし、まず家長の友之進がきいを気に入った。
苦労人のいなみが、嫁として受け入れた。
茜だけが面白くない。
17歳の茜は、自分も年頃の娘であるが、剣の稽古以外に興味はなく、しかし道場で持て余されていることにも気づき…。

一方、絵の修業をしていた伊与太は、師匠の家から逃げ戻ってくる。
当面は不破家の中間(ちゅうげん)として、似顔絵描きなどして様子を見ることになるが、修業をするということは、絵をかいていればいいということではなく、師匠や兄弟子たちとの人間関係を築いていくことも必要なのだということに気づく。

終盤、茜は松前藩の上屋敷にお屋敷奉公することになる。
24~5歳まで拘束されるので、行かず後家になるが、好きでもない男と結婚するくらいなら…と。
時を同じくして伊与太も修業に戻ることにする。
最後に二人の心は確かに一つになったと思うが、武家の娘が町人に嫁ぐというのはよほどのことになるので、この先二人の道が交わるかどうかは…どうだろう。

松前藩ということは、作者(当時函館在住)の元まで行くことになるのではと、ちょっとドキドキしている。

さて、この先レギュラーになるかはわからないが、お文が拾ってきた少年・佐登里(さとり)がかわいい。
生まれてすぐお寺に捨てられた彼は、実の母を捜して銚子から江戸に出てくるのであるが、実に賢くて健気で良いのである。
お寺から迎えが来て、安い人出として売られて行こうとするのを、出刃包丁を首に当てて抵抗する。
佐登里まだ数えで5歳。今で言えば4歳。
最終的に彼は自分で自分の居場所を見つける。

今、虐待されている子どもたちも、世間は家だけではなくもっと広いことを、そして自分の居場所を自分で見つけるのは、またはよその大人に探してもらうのは、悪いことではないことを知ってほしいなあと思いながら、佐登里の今後を思うのでした。

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2020年11月07日

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2018/7/13
伊与太と茜お嬢さんの今後が気になる。
すっかり次世代に移ってしまったなぁ。
もっと読みたいのに作者は亡くなってしまっているんだよな。
人の寿命とはなんだろう。

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2018年07月16日

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絵師の師匠のところを飛び出してきた伊与太。

龍之進に頼まれてお屋敷の中間と人相書きを引き受け、
このまま小者の道を歩むのかと思いきや、
龍之進の妹、茜が奉公するが決まり、
絵師のところにもどる。
茜との恋話はどうなるやら。

龍之進の奥方、きいは奔放で良い感じ。

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2015年09月26日

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ネタバレ

みんな大きくなって。伊佐次とお文のやり取りが減って寂しいものの、世代交代は止むを得ぬか。龍之進の妻、きいの人物造形が素敵だ。

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2014年01月15日

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