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伊岡瞬さんの作品は何冊か読んでいて、帯の文に惹かれて購入
何処にでもあるような少し会話の少ない家族が引っ越すところから話が始まる
なんだか各々が家族には言えない秘密を抱えているようで、身近な生活が目に浮かぶような内容なのでとても読みやすく、中盤からある息の途絶えたある少女発見されてからはストーリーは一気に加速する
伊岡瞬作品にはなくてはならない真壁刑事が登場すると、待ってました!と期待がふくらむ
少女を最後に手を下した人物は誰なのか、そこに終着点を置くのではなく、そこに至った過程が想像もしなかったものだったので一気に読み進めた
一つの事件には目には見えない人には理解出来ない様々な要因が絡み合っているのだな、ゾワっとしつつも最後は何か温かいものを感じた
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なぜか読んでしまう伊岡さんの本。
いつもは、「面白い...のかな...」
と、読み進めていくと、ん?ん?ん?
となり、結局読み切って、なかなか面白かった!
となるのですが、今回は最初から
おっ、おっ、おっ、と読み進んで、最後はスッキリ読み終わりました。
欲を言えば、最後のグローブを落とした後の家族の話し、そして話の後どうなったのかが知りたい気はします。
みんながみんな、おかしい!
ちゃんとしてる人が、弁護士さんと刑事さんくらい。
毎回だが、伊岡さんはすごい構成を考えるなぁ。
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それぞれに秘密を抱える3人家族がある事件に巻き込まれていく話。
こうかな?と予想しながら読むも結末に向けて2度3度と予想を裏切られて結末まで一気読みしてしまった。
だからミステリーおもしろすぎる。
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伊岡さん独特の空気感がこの本にも。登場人物もどこが影があり重い。みんなダークで屈折している人ばかり。これぞ「いやミス」。中学生のまさやは心根が優しすぎたのかな。親ガチャという言葉を思い出した。もし両親が、せめてどちらかの親が違っていたら、全然別の人生だったかもしれない。と思うと人の親となることの責任の重大さを思い知る。
そして、「人生とは蒔いた種を刈り取ることだ」という父親の言葉。この父親、全くいい父親ではなかったけど、この言葉は深い。まさにその通りだと思った。いろいろ今まで蒔いてきた種を刈り取って人生の終盤はきれいになっていたらいいな。今回も面白かった。伊岡先生にはずれなし。
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伊岡瞬作品にハズレなし!
今回は若干のイヤミス感ありつつも,全て腑に落ちて納得いく最後に落ち着いています。
途中からは、どうなっちゃうのかドキドキしすぎて,ラストを先に読みたくなっっちゃいました。
反抗期の少年の危うさや複雑さが痛く,苦しかった。
面白かったー
最後に4回くらいどんでん返しあって、え?え?って理解が追いつかなくなっちゃいます。
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伊岡さんなので安定感あって終始楽しみながら読めた。
子供って怖いなと思うし大人は子供を舐めすぎてるのかも。
めでたしめでたし、て感じじゃないところが良い。
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主人公家族が皆ダメ人間。事件に巻き込まれ、ハッビーエンドかと思ったら……
読んでて嫌なことばかりで気持ちは良くないが、展開が気になり手が止まらなかった
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何処にでもある平凡な家庭と見えても、程度の差は有っても問題がある。
この話は程度がかなりヤバいケースだろう。
学校のイジメとか引きこもりって簡単に起こるんですね、
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何だか気味が悪いなと思わせる表紙。そのイメージ通り、何とも読んでいて後味の悪い作品だった。
ある三人家族が新居を構え、そこに引っ越してくるシーンから物語は始まる。
スタートから距離感の感じる家族。不登校気味の息子に起きる出来事を中心に描かれているわけだが、この息子だけではなく何やら両親それぞれもワケアリというか、ちょっと何かが欠落している印象を受ける。
中盤までは大きな事件もなく、正直あまりおもしろい印象を受けなかった。
しかし中盤以降、ある人物の登場を境に物語は加速していく。次々と明かされていく家族それぞれが抱える秘密、そして確信に迫る事件が起きる。
文章が読みやすいこともあり、中盤以降は本当にあっという間に最後まで読んでしまった。300ページ以上ある作品をほぼ1日かからず読んでしまった。
しかし何とも言えない後味の悪さ。直接的な描写があるわけではなく、人間の醜い部分というかエゴイズムというか、かない汚い部分を見せられているという気持ち悪さ。そして、家族がゆっくりと、しかし確実に壊れていく様は何とも言えないものがあった。ラストもなんだかスッキリしないなぁという終わり方。
ただ、後味は悪いけど、おもしろくて読み進めてしまう…そんな不思議な魅力溢れる作品でした。
賛否両論あるんだろうなという印象を受けましたが、個人的にはアリな作品でした。
この著者の本は初めてでしたが、また他の本にもチャレンジしてみようと思います。
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この、含みを持たせた終わり方は!
今後、この家族はそれぞれが自分に正直に生きていくことになるのだろうと、予想できる点で、苦しいけれどしイヤな終わりではないのかと思う。
でも、自分に置き換えて考えるのは辛すぎる。
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息子が何も話してくれない何を考えているのか全く理解出来ないという不安、それを夫と共有出来ないという孤独。覚えがある。何が不満なの?どうしたらいいの?でもこの夫婦は自業自得な所もあるから、その分心を痛めすぎずに読めた。
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面白かったけど、ずーっと胸糞悪い気持ちでした。
人の本質とは何でしょうか?
人間不信になりそうなほど、どうしようも無い人達のお話に希望もありません。
ほとんどの登場人物が本当に嫌いです。
ただし、それほどに物語に引き込まれてしまうということでもあります。
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因果応報とも言える朽ちゆく家族の物語。
夢のマイホームを手に入れた山岸家。
さぞや幸福の絶頂だろうと思いきや家族は皆、違う方向を見て暮らしている。
会社でトラブルを抱える父、上司と密会を続ける母、不登校の息子。
問題を抱える息子に愛情を注ぐわけではなく、自分達の欲にばかり目がいく両親の態度に呆れ果てる。
そんな山岸家で起きた殺人事件から物語は大きく動き出す。
登場人物は揃いも揃ってクズばかり。
自分の罪に無自覚な大人が一番質が悪い。
いくら外観ばかり整えようが中身が空っぽなら家も庭も朽ちゆくだけ。
蒔いた種は己で刈り取れ。
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終章のあとどうなったんだろ。
息子の不登校の始まりからが自分のせいだと知った母親は。一見ちゃんとした家庭に見えて、父母ともに不倫してたとか。結局一番ちゃんとしてたのは息子の方だったのかなー。
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明るい話がほとんどなく、終始辛い内容。面白いから、読んでしまう、でも辛くて読むスピードが落ちるといった感じでした。どこかにありそうな家庭の転落がよりリアリティを感じる作品でした。
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これはなかなかにキツイ。自分勝手な行動が家庭を崩壊に導く……と言ってしまえばそれだけだが、他人事と思えない「怖さ」がある。誰の身にも降り掛かるかもしれない現代的な不安を描いた緊張の一冊。これはへヴィだ。
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11月-08。3.0点。
ニュータウンの中古一戸建てに引っ越した一家、不登校気味の中学2年の息子が。。。
仮面家族の物語。ラスト近く、少しヒネりすぎた感が。
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言葉とは裏腹な行動に、、、
家族とは、一体なんなのかを突きつけられた気がしました。
一見すると、至極普通な家族に見えるが、それぞれが言えない秘密を抱えている。共に暮らす意味がどこまであるのか分からない。
ある日、突然、そこに少女の遺体が…。
誰が、どうして、そこに遺棄したのか…。
中学生の息子がなぜ?
やはり、この家族は、ただただ壊れていくしかないのかもしれない…。
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30年以上前にセレブタウンとして開発された住宅地に引っ越してきた山岸家。中学生の真佐也は不登校を続けていた。
父親・陽一は準大手のゼネコンで現場管理の仕事に従事、家を留守にすることも多い。母親・裕実子は真佐也の中学進学と同時にパートの仕事を変え、税理士事務所に勤務していた。
真佐也を心配する裕実子と対照的に陽一はあまり関心を示さない。
家に引きこもっていた真佐也は、公園でよく一人で過ごしていた少女・あかりと言葉をかわすようになり、ある時、あかりの苦しそうな表情を見て、家にあげる。少女の母は外国人で不法滞在、日本人の父親はどこかに行き、粗暴な別の男が同居しているとの噂がたっていた。
山岸家では、裕実子が勤務先の所長と特別な関係にあった。そこへ、陽一が突然、在宅勤務になるという事態になる。裕実子は、同僚の相沢桃子から怪しげな副業をしつこく勧誘される。真佐也はいじめにあっている純二を自室に通しゲームをする日々が続いていた。家族がバラバラの状態にあるなか、大変な事件が起き、山岸家はいよいよ崩壊の危機に陥る。
いじめ、誤認逮捕、冤罪事件など現在社会について考えさせる要素もあったが、あまり、深みのある作品ではない。
人間性に問題があったり、心が弱い登場人物が多い中で、引きこもっていても、心がまともな真佐也の存在感が強く浮かび上がる。人間の内面性を見つめることの大事さを伝える要素があると言えるのかも知れない。
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14歳…子どもでも大人でもない中途半端な彼らを取り巻く、嫌な感じの環境。
家庭、学校…これは本当に物語の中のことなのか、それとも、どこにでもあることなのか。
複雑に絡み合う人間関係のドロドロさは、流石にドラマっぽさを感じるけれど。
でも、真佐也と純二のつながりにはジンと来るものがあった。
大人は、特に親は、知らず知らずのうちに子どもへ大きな影響を与えてしまうものなのか。
「人生とは、蒔いた種を刈ることだと思う」
深い言葉だ。
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不登校の少年とその家族が、ある事件に巻き込まれて〜という粗筋。なんとなくだが、途中である程度結末がわかってしまうし、個々のキャラクターに深みが感じられない。平易な文章で一気読みさせる筆力は感じるが。全体的に中途半端なイメージ。
Posted by ブクログ
とても気分が悪い話。
もう真相とかどうでも良くて過程がやだ。
もう不倫が悪いという概念をなくしたらこんな悲劇なくなるんじゃないかとか思うほどやだ。
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ニュータウンに住む家族。子どもは登校拒否で、親にも秘密があり、少しづつ状況が明らかになっていく。
思春期の子どもに思いをはせると、その状況がつらくてつらくて、、読み進めるのが大変だった。
小説としてはとても良いと思うのだけど、子どもがからむと辛くなっちゃって、、救いがどこにあるのかと思った。読後感は複雑。
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家族とは何かと問われるミステリー。
家族という名の鏡は既にヒビが入り
何かの瞬間に砕けてしまう。
見て見ぬ振りをする事で、大人達は
何処かで現実逃避をしている。
子供はその様子を陰からそっと見ているのだ。
大人は全く自分の事以外感情が動かず、
子供は大人を信用しなくなる。
そこで起きた幼女殺害事件は
自己中心的な両親に衝撃と自分達の後
ろめたさを露骨にし、事件解決後も
大人は元の生活に戻ったと安堵し
ている姿は卑しい人間そのものだろう。
Posted by ブクログ
この物語は、夫、妻、中学生の息子の3人家族が中心に描かれている。
幸せに暮らしていた家族が、戸建てのマイホームを購入して引っ越したのをきっかけに、家族の進む方向がバラバラになって行く様が綴られる。
⚫︎夫は妻に隠れて浮気をし、仕事でも下請け業者にバックマージンを強要したとして責任を問われ、失職の可能性を背負う。
しかも息子の教育には我関せずで、全く家庭の事情などは顧みず、まさに自分ファーストの生活をしていた。
⚫︎妻は会計事務所に事務職として勤務している。
そこの所長と不倫の関係になり、僅かながらのお手当を得ていることもあるのか、その関係から抜け出せない生活をしている。
息子の気持ちや行動に関心は示すものの、積極的には関与はしない。
⚫︎中学生の息子は、中学受験に失敗した後に転校した学校で、不登校となってしまう。
両親との会話も殆どなく、自分の部屋でゲームに勤しむ毎日となっていた。
この一冊、現代社会の人々の気持ちを、大胆なデフォルメを通して描いているように思えた。
とても重い内容だったが、独特の社会観で描く伊岡瞬氏が、現社会へ警告を発信しているような感想を抱いた。
Posted by ブクログ
はじめはあまり入り込めなかったけど事件が起きた辺りから一気に引き込まれてどんどん読めた。
先の展開が気になって一気読みしたものの、なんとも後味の悪い話だったー。
Posted by ブクログ
外からみれば、ゆとりのある家庭で羨ましいと思われそうだ。
でも、内情はどうだろう?
夫は有名企業に勤め、妻は高待遇で事務所のパート勤務。マンションから広めの戸建に移り住んだ。
ただ中学生の息子が反抗期で不登校になっている。
しょっぱなから、家族がバラバラで愛情が感じられない。
家族に関心がなく不在がちな父、反抗期の息子の存在をうとましくすら思う母、息子も親とおなじ空間にいるのすら避け、母親の手料理に口をつけない……
これではいつ問題が噴き出してもおかしくない状況。
読んでいっても、鬱憤がたまっていく。
ーーここからネタバレありーー
に、しても、女性であるわたしから感じるのは、
こんなに不倫に抵抗のない女が気持ち悪くてならならい。
息子が反抗期で不登校とはいえ、自分は不倫して気晴らししてるので、もう読む気が失せる。
そして事件の真相。
警察はポンコツか?
現場検証していれば、何者かの侵入の形跡は掴めているのでは?
インターホンの記録はどうなったのんだろう。警察ならすぐに確認する点のはず。
息子の驚きにも違和感。
キッチンで見つけたモノに逡巡するシーンは事実と矛盾しているようにも感じられた。
不和の家庭には光が差さない。枯れてゆくのみなのか。
家族にかかわる者全員が胸クソ悪いという設定はなかなかないのでは。