【感想・ネタバレ】フルスロットル トラブル・イン・マインドIのレビュー

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Posted by ブクログ 2022年05月09日

キャサリン・ダンス、リンカーン・ライムというディーヴァーの御馴染みのキャラの短編と独立した短編からなる。

どれもかなり面白かった。ラストで強烈なひねりがある。

金持ちの老婦人を騙そうとする「ゲーム」と売れなくなくなった俳優がポーカー番組に出演する「バンプ」の二つが特に良かった。

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Posted by ブクログ 2024年04月13日

ディーヴァーの長編は面白いのですが、実は短編の名手でもあると常々思います。著者の前書きが、読む前に期待感をグッと高めてくれますが、その期待通り第1話の標題作キャサリンダンスものも、犯人の騙し方、そしてちょっと読む人をクスッと笑わせる手際までの出来栄えが実に鮮やか!ライムの短編もいつものライムでした。...続きを読むほかの短編も、一見事件性がないように見せながら、突如として、目の前に事件を広げる手際の良さは秀逸。面白かったです!

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Posted by ブクログ 2022年10月10日

 コルター・ショウ三部作を終えたと思いきや、そちらのシリーズはさらに続編があるというニュースもあるし、リンカーン・ライムの新作も間もなく出るという中で、春先には短編集を二分冊で出していたので、ディーヴァーのワーカホリックぶりはどれだけ凄いのか、とびっくりさせられるのだが、これは2014年の短編集なの...続きを読むで、凄いのはディーヴァーだけではなく、むしろ続々日本の読者に彼の作品を届けてくれる翻訳の池田真紀子さんなのだ。

 感謝の気持ちを抱きながら作品集に取りかかる。個人的にはこの5月、ちょっとした入院をきっかけにディーヴァーの積読本を沢山読んだのだが、そこでも一応シリーズ全読の終わったキャサリン・ダンスの短編作品『フルスロットル』で本書は幕を開ける。人間嘘発見機のキャサリンだが、今回は箸にも棒にもかからぬ無表情の犯人取り調べの模様が冴える。タイムリミット型スリラーなのだが、苦慮するキャサリンに読者も先が読めないのだが、ツイストの回収力はさすがである。早速ディーヴァーだなあとの苦笑を胸に作品を進める。

 アメリカ人としては珍しくサッカーに目がないエディー・カルーソと、ライム・シリーズお馴染みの刑事ロン・セリットーのコンビネーションが、練りに練られた二転三転の事件を暴く『ゲーム』。

 出演者たちが自費でポーカーをやるライブTVの試みとその経緯を描く『バンプ』は、アメリカでは賭博の法律がどうなっているんだろうと気になりながらも思いがけぬ展開を見せてゆくツイストと、ラストの大転換にやられた一作。

 リンカーン・ライム短編は、『教科書通りの犯罪』。警察アカデミーの生徒マルコとこのタイトルの関係が気になりつつ、サックスとマルコによる奇妙な現場の鑑識活動が始まる。証拠だらけの現場。教科書に出てくるような証拠がまるまる一セット。もちろん読み終わる頃にはすっかり騙されてしまった読者がいるというエンディングが楽しい。

 この作品集中の白眉が、何と言ってもあまりに久々なジョン・ペラム・シリーズの短編作『パラダイス』だろう。コルター・ショウの前身と呼ばれるペラムは映画のロケ・ハンターで、いわゆる旅をしながら事件に巻き込まれてしまう探偵である。いきなりのアクション・シーンから、怪しい男女たちの集まる片田舎の村。短い時間の間に様々な人物の疑いと闘いと殺人。楽しい一冊だった。長編でも復帰してほしいところだが、ディーヴァーの未来作は、コルター・ショウに引き継がれてしまったかな。

 ラストは北京オリンピックを舞台に国際間のスポーツとそうでないところの競争?も描いた小品『三十秒』。

 ほとんどの作品が70~100ページ弱で短編集というよりは中短編集と言える作品集だが、二分冊なので一冊にまとめたつもりで連続的に読んでゆくと良いかと思う。

 ちなみに作者のまえがきは一冊目にしか載っていないが、これがなかなか味のある意味深げである。まるでマジシャンの記述前のトークのようだ。ディーヴァーの前置きにうずきながら、騙されるものかとページを繰る歓びにひたれる時間は、ぼくにはけっこう幸せなひとときなのである。

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Posted by ブクログ 2022年08月23日

ジェフリー・ディーヴァーの短編集。

ジェフリー・ディーヴァーは、短編が好きみたいですね。まえがきにそんなことが書いてありました。

中には、キャサリン・ダンスもの、リンカーン・ライムものが含まれています。ライムも良いですが、ダンスも良いですね。

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Posted by ブクログ 2022年07月03日

ディーヴァーの短編集は本人も言う通り常に長編とは違ったアプローチで書かれていてついつい長編と比べてしまって物足りなさを感じてしまうってことが少なくて良い!

今回はディーヴァーの二枚看板、キャサリン・ダンスとリンカーン・ライムの短編が素晴らしかったです
2人の代名詞となっている捜査方法が使えない犯人...続きを読むが相手でいつもと違うやり方を駆使して犯人を追い詰めるんですが
もし、これを長編でやったら従来のファンから非難轟々だったと思われ短編だからこそその「いつもと違う」というどんでん返しを決められたのかなと

さすがディーヴァー!やっぱりディーヴァー!

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Posted by ブクログ 2022年06月23日

短編集。
「ゲーム」は予想が当たり、嬉しい。
キャサリン・ダンスやリンカーン・ライムなどのシリーズ物はやはり面白い。

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Posted by ブクログ 2022年06月15日

キャサリン、ライムもありで結構捻りのあるストーリー。結構、うまい短編。テンポよく読めました。 次もいいかなあ。。。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年06月02日

ジェフリー・ディーヴァーの短編集だったので。

リンカーン・ライム、キャサリン・ダンスと
有名どころも登場して面白かった。
ジョン・ペラムが主人公の作品は読んでいないので、読まないと。

実在の事件を元ネタとした、と著者前書きに書かれていた「ゲーム」は、
読んでいる途中で既読の「狂気の詐欺師一家」の...続きを読む事件だと気が付いた。
実際の話を知っていても、もちろんそのとおりではなく、
面白い、しかも心温まる展開になっていて良かった。

キャサリン・ダンスが事件解決後に会う人物を、
重要人物と思わせておいて、
世紀の巨大タコなのは面白かった。
彼女の子供たち、といっても娘の方だけかもしれないが、熱望していて、
45分も待たされたとあっては、充分、”重大事項”だと思う。

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Posted by ブクログ 2022年06月02日

鉄板中の鉄板、ディーヴァーの短篇集。今回も期待通りに楽しめた。「著者まえがき」からすでに面白い。長篇とはまた違う短篇の書き方を、もし自分が「名犬ラッッシー」を書くならと、例を挙げて説明している。これが実にディーヴァーの短篇の持ち味をよく表していると思った。「はらわたまでねじ切れそうなひねり(ツイスト...続きを読む)にサプライズ、意表を突く展開を武器に、読者の急所にずばり斬りこむ」まさにその通りの六篇を堪能しました。

「フルスロットル」
キャサリン・ダンスもの。これが一番良かったかな。仕掛けがあると重々わかっているのに、えー、今回ばかりはダメなんじゃないの?とハラハラドキドキ、作者の掌の上で踊りまくり。二度読みもまた楽し。

「ゲーム」
結末はこうであろうと一部は見当がつくけれど(ディーヴァーの愛読者なら皆そうだろう)、そこに至る道筋は全く見えない。そうか、そういうことかと納得して満足。

「バンプ」
これは楽しい。人が死なないし。ポーカーをする人ならなおさら楽しめるのでは。

「教科書通りの犯罪」
リンカーン・ライムもの。面白いんだけど、犯人にちょっと違和感あり。いや、面白いんだけど。

「パラダイス」
まえがきでディーヴァーが「自分では過去ベスト級のエンディングの一つだと思っている」と書いている。おお、期待度はマックス!だったのだけど…。そのワクワクが強すぎたのか、うーん、そこまで「うっちゃられた感じ」はなかったような。ただ、六作のなかでもっとも映像的で、映画にしたらすごく映えるだろうと思った。そう、この短篇集、オムニバス映画にしたらいいのに。絶対見る!

「三十秒」
珍しくちょっぴり政治がらみ。読者の思いこみを利用したサプライズがお見事。この一篇だけは映像にはしにくいだろうなあ。

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Posted by ブクログ 2022年05月20日

ジェフリー・ディーバの短編集。リンカーン・ライムやキャサリン・ダイスが登場する作品もある。どれも短いのに、しっかりとした伏線と謎解き、さらにはお得意のどんでん返しと短さの中に濃く詰まっていてさすが。

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Posted by ブクログ 2022年12月02日

消化不良と言う気持ち。キャサリン・ダンスもじっくり味わってこそのキャラだが、、、
アメリアやセリットーらのお馴染みの人が登場して嬉しいが、作者は中編では実力がイマイチだったのかな、面白いのは確かだが、。

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Posted by ブクログ 2022年07月18日

CL 2022.7.15-2022.7.18
短編集だけど、ジェフリー・ディーヴァーらしさが満載。
ただ、ディーヴァーらしすぎて犯人やカラクリがわかってしまうものもいくつかあった。

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Posted by ブクログ 2022年04月26日

これだけずっと読んでると、短編なら冒頭で「あ、これは死んでない」とか「犯人これか?」とかわかってくることがあるのだが、そんでもどうやって解決にたどり着くかは見当もつかないんだな。さすがディーヴァー。
そして、シリーズもののなじみぷかいキャラたちはもちろん、初めて会う登場人物もなぜかリアルに感じる。日...続きを読む本のミステリってそこが弱いような気がして。
思えば、車の免許とりたいって思ったのは、アメリアへの憧れからかもな。

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