【感想・ネタバレ】塞王の楯のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最近読んだ小説の中では群を抜いてよかった。
史実に即しながらも、大胆な表現で、ページを捲る手が止まらなかった。
特に「何と言おうが破られないものが最上(の美しさ)、人の命を守るものが醜いはずがない」「だがそれが難しい。人が造ったものは人の手で必ず崩せる」という所に自身の仕事にも似た所があり、モノづくり、特に人の命に関わるモノ作りの本質をよく捉えているなと思った。
また、「人の技は連綿と受け継がれていき、それが時に自らの命を縮めることになろうとも、研鑽の道を歩むことを止めない。それは人が技を生んでいるのではなく、技という得体の知れないものが自らを世に出すために人に憑依して操っているようだ」というのもすごく納得できるカッコ良い表現だった。

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2024年03月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

矛盾の頂上決戦。源斎が死んでしまったのは悲しいけれど、匡介がその意志を引き継ぎ、懸を発令するのは胸アツ展開だった。
匡介は彼にできる最大の方法で王を守っている。

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2024年03月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

題がかっこいいのでずっと読みたいと思っていた。
まずその分厚さにちょっと怯む
正直真ん中辺まで読み心地としては冒頭は印象的だったのだが、
そっからがなんか話の流れが緩いなあと思っていたのだが、
大津城での戦いからは一気読みした。
玲次が帰ってきたとことか鳥肌ものだ
気がついたら日が暮れてた
なるほど、ここに全てが集約されているのか、と
こーゆープロフェッショナルものはめっちゃ好き
一本筋が通っててみんながかっこいい
京極の殿様のキャラもいい
関ヶ原直前の史実を踏まえて書かれているんだろうが、
今村先生の、こーゆー史実の中で本当にあったかのような物語はとても好き
面白い
それぞれがそれぞれの精一杯を積み重ねて、
そうやっていろんなものは進んでいくんだよなあっと
なんかいい感じの大円団にまとまっているところも読後感よし
おもしろかった

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2024年02月13日

ネタバレ

著者らしい爽やかさ…。

2023年9月読了。

避けていた訳では無いのだが、しばらく積ん読状態だったので、手を延ばしました。

著者特有の爽やかで、思い遣りの有る優しい作風が、読んでいて本当に読書の醍醐味を教えてくれる、本当に「直木賞に相応しい傑作」だと思います。

徳川幕府に成ってからの綺麗な並びの石垣よりも、豊臣時代のいわゆる「野積み」の石垣の方が、強度も強く、難易度も高かったのは知りませんでした。
てっきり「綺麗な積み方」の方が強いんだと思い込んでいたのですが、世が平和に成り「強さよりも見た目の良さ」にシフトしていったから、後世の石垣は綺麗なのかぁと、目からウロコでした。

一方「矛方」である国友衆ですが、「そんなに素晴らしい精度の」鉄砲や大砲が作れていたのか、ちょっと疑問でしたがw、このお話にはこれで丁度良いのかも知れませんね。
こんなに精緻な大砲が作れたんだったら、「大坂の陣」の時、どうして家康は南蛮の大砲(仏狼機)を使ったのかなぁ~?って、ちょっと意地悪なことも考えちゃいましたww。

なんて御託はここまでにして、読後感の爽やかさと、「人の生死については、どんな時代も関係無く尊いもの」と云う、著者の信念も伝わって、大変面白く読み終えました。素晴らしいです。

#アツい #切ない #ドキドキハラハラ

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2023年09月30日

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