飯田泰之のレビュー一覧
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「科学」はれっきとしたプラスチックワードであって、その実よくわからないままに私たちはそれを使用している。そのことを嫌でも反芻せざるをえなくなったのが、東日本大震災と原発問題なのだろう。第4章の科学コミュニケーションの問題は、政治教育と公共性の問題とも似たような構造を感じた。(いずれも、これまでは「お...続きを読むPosted by ブクログ
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科学とニセ科学の境界問題,科学の周辺領域,メディアにおける科学の取り扱い,科学技術コミュニケーションの考察など。勉強になりました。付録として,放射能関連デマ(主にネット上)を紹介。Posted by ブクログ
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”人はなにもしなくても慣れやコツの会得により2%くらいは年々成長していく。そのままでは従業員100人を必要としていた企業は翌年98人で事足りることになる。だから経済成長をしなければ失業が増えてしまうのだ”
慶応義塾大学で現代社会論を教えている飯田泰之さんが、エコノミストで戦後の成長を見続けてきた岡...続きを読むPosted by ブクログ -
理科系科目が好きでないとか不要だという人にこそ読んでほしい。で、感想聞かせて。これからの科学には、目に見えないものなんか信用できるか!という人が必要です。絶対に。Posted by ブクログ
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学校で教わる理科のイメージとは異なり、科学の問題に確定した答えがあるとは限らない。科学にも不確かな面があり、そのことが科学不信をもたらすことがあるという。しかし、不確かな面に切り込んでいくでいくためにも科学的思考の訓練が必要となるのは間違いない。科学不信を取り除くには専門家と一般市民とが双方的に対話...続きを読むPosted by ブクログ
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経済にはうといが 最近の政治に絡む経済主張が
どうも胡散臭い こうおもって紐解いてみた
実証主義を否定することでは何も進まないと思う
そこに共感を感じたが あやまった統計もそれにましておそろしいと思う
実証を実現しつつ小出しの修正が重要なんだろうPosted by ブクログ -
経済政策全般を、「成長政策」「安定化政策」「再分配政策」の3つの柱に分類・整理し、解説した一冊。
経済学や経済政策について一定の知見を持っている人にとっては、「どこかで聞いた話」であり、目新しさはない。経済の初心者にとっては入り口が良い本だと思います。Posted by ブクログ -
一般的な経済学の教科書の内容は網羅されているような気がします。
経済学を学んだことが無い方がわかるかどうかは解りません。Posted by ブクログ -
経済学をやった人には不要なレベルの本。物足りない。ただ基本を確認するには悪くない。データに対する正しい見方のいろはが書いてある。
メモメモ;日本経済の問題
債務の大きさ⇨×
債務の利子率を下回る成長率の場合(税率が一定だとすれば)財政引き締めという選択ししかなくなる。Posted by ブクログ -
「働く」、「儲ける」厳しさを感じる昨今。
本書はまずそのメカニズム、つまりこれまでの経済成長そのものを示す。
続いてその2面の繋がりをそれぞれの立場から模索する。
この2面に対して、それぞれの立場が互いにどういった認識を持って活動しているかが示され、その対比を通してそれぞれがどの部分に働きかけてい...続きを読むPosted by ブクログ -
ダメな議論を見分けるチェック項目
①定義の誤解・失敗はないか
②無内容または反証不可能な言説
③難解な理論の不安定な結論
④単純なデータ観察で否定されないか
⑤比喩と例話に支えられた主張Posted by ブクログ -
今から20年以上前、私が大学のころ、コメ自由化問題が花盛りだった。さまざまな議論が交錯していて、もっとわかりやすく、整理して議論できないのかと思っていた。
あれから、ニュース番組も増えて、多様化しているが、相変わらず、感情的な議論が多く、建設的な議論になかなかなっていかない。
本書のような考え方...続きを読むPosted by ブクログ -
若手ながら最近各所で有名な経済学者が、議論に必要な最低限の要素をまとめた本。「世間にある議論のうち、少なくともダメと思われるものはこういう条件を満たしているので気をつけよう」というのがスタンス。だが逆に自分が議論をする(意見を発信する)場合にも、自分でチェックすることでより有用な議論を行えるようにな...続きを読むPosted by ブクログ
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非常に分かりやすく勉強になった。 デフレを食い止める、ゆるやかなインフレ状態にしてくいようにすることが、今の日本にとって重要だと思う。
また「合成の誤謬」という文言は初めて知った。これまた勉強になった。Posted by ブクログ -
経済政策の基本的な枠組みと、その理論的背景が解説されており、大変、参考となった。幸福を軸に話が進められている点に興味をもった。Posted by ブクログ
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今の日本は過去に比べて勢いがない。いまより豊かでなかった時期もあるだろうが、何度も首相が交代しているように、有効な経済政策を見出せない。個々がゆたかになるライフプランをたてることも必要だが、日本自体にも豊かになるプランが必要だ。
経済政策を考える上での指針は、成長・安定・再分配であり、この3つのベク...続きを読むPosted by ブクログ -
正解は容易に見つけることが出来ないにしても、ダメな議論は見抜くことができる。
・定義の誤解・失敗はないか
・無内容または反証不可能な言説
・難解な理論の不安定な結論
・単純なデータ観察で否定されないか
・比喩と例話に支えられた主張
という五つのチェックポイントでダメな議論を除いていけば、残った議...続きを読むPosted by ブクログ -
「最低限生きていける保障があれば、そこから先は市場と競争の原理に従わざるを得ないだろう、それを支えるため経済の成長が必要である」ということらしい。頭で考えてるだけでなく実現に寄与してほしいところではあるけど...Posted by ブクログ
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ダメな議論を機械的に見破り、論ずるに値する議論を選別する方法が述べられている。
実際にこの本に書かれているチェックポイントを使うと、容易く怪しい議論を見抜く事が出来る。短期間に著書を大量に出している著名人や、テレビでコメンテーターとして活躍している、怪しい肩書きの学者などが展開している議論は、大抵...続きを読むPosted by ブクログ -
日本の貧困問題について、経済学の立場から切り込んだ本です。
この本を読んで、自分が経済学についてわかっているようでわかっていないこと実感。
いろいろな政策がある中で、経済的合理性の視点で確認する必要があることを感じました。
それと正規・非正規問題では、正規の雇用条件を悪く(解雇しやすくする)方向での...続きを読むPosted by ブクログ