飯田泰之のレビュー一覧
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初めての経済関連の書籍だった。
対話形式で非常に分かりやすく、簡潔な内容になっていた。
経済政策についても、知らないことが多かったが、状況に合わせた政策があり、今後の報道でどのような視点から読み解くべきかも理解できた。Posted by ブクログ -
読みやすさ、取っつきやすさに関して飯田さんの著作はすばらしい
今作も例外なく、
経済政策や経済について「?→!」に変えてくれる一冊となっている。Posted by ブクログ -
「物事を多方面から観察し、総合的に判断する」ための具体的な方法論は「物事の一面だけを観察し、個別的に判断をする」ことから始まる。問題を把握可能なレベルにまで落とさないと人は「考え始める」ことができない。絞り込みによって初めて意味のある思考が可能になる。
中小企業向けのコンサルタントの方にお話しを...続きを読むPosted by ブクログ -
経済学をベースに、思考するためのフレームワークを教える本。やはり経済学を勉強していないのと新書では薄いのもあり、まだまだ鍛錬が必要だと感じた。
① 「大学はその専門分野の『思考方法』を学ぶためにある」(p6)
大学こそ浮世離れしたことを教えるべきであり、それが現実で最も役立つとして、専門分野か...続きを読むPosted by ブクログ -
■思考
A.実寸大の地図は役に立たない。
問題を自分が処理可能なレベルにまで収縮しないとそもそも理解すらできない。
B.データを集める際には、「何をしたら成功した」「何%の確率で成功した」だけではなく、「しなかった際」の成功率と失敗率も調べる必要があります。
C.無駄の多い進化を遂げた哺乳類の...続きを読むPosted by ブクログ -
題名の通り「経済成長が必要なのはアタリマエだ」という前提で書かれている。この場合の経済成長は、いわるゆ戦後の高度経済成長やバブル景気といったレベルではなく、ゆるやかな、年2%程度の、それこそ普通の先進国が普通に成し遂げているものをさしている。
統計などの数字で裏付けしつつも、読者には「数値を読み取...続きを読むPosted by ブクログ -
「少子化」「福祉」「失業」「格差」「貧困」そして「生存」という,バックグラウンドにあるテーマ.
私は,個人的にもこれらの問題の早期解決を望んでおりますが,
いわゆる「日本」という体質が今後,
日本の景気回復・経済成長,
利益の適切な再配分,
適切公正な制度改善,
企業や社会の体質改善・・・
を
阻...続きを読むPosted by ブクログ -
経済政策には3つの柱がある。それは「成長政策」「安定化政策」「再分配政策」である。
本を読んで経済政策を学ぶきっかけになりました。Posted by ブクログ -
世の中に多い「ダメな議論」に付き合わされないための方法を紹介している。機械的にチェックできるポイントが5つ紹介されているので引用。
1. 定義の誤解・失敗はないか
2. 無内容または反証不可能な言説
3. 難解な理論の不安定な結論
4. 単純なデータ観察で否定されないか
5. 比喩と例話に支えられ...続きを読むPosted by ブクログ -
定義の誤解・失敗はないか、無内容または反証不可能な言説じゃないか、ということを特に気にしながら文章を読んでいこうと思った。
同時に、自分もこういう当たり障りのない無内容な文章を特段意識することもなく大量生産している気がして、読んでて少し怖くなった。Posted by ブクログ -
震災前に行われた講演をまとめたものと、震災後に加えられた文章からなる新書。
章ごとに執筆者が分かれているが、そのことが議論に深みを持たせている。特に1章のきくまこ先生が書かれた似非科学の話はその後につながる重要な話となっており、何度か読み返した。
この本には答えもヒントもほとんどないが、震災後という...続きを読むPosted by ブクログ -
経済のことがわかりやすく説明されている。基本を理解させてくれた上で、景気、日本経済、政策等についても解説しているのでわかりやすい。Posted by ブクログ
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作者の方々が色々な分野で信頼できる人達ばかりだったので手にとった。期待どおり。菊地誠という人はブログの文章は明確で分かりやすくて素晴らしいのだが、本になると非常にレベルが落ちてしまう。もちろん言っていることはすごく良くて、論理的でよろしいのだけれどブログのあのカリスマ性が薄れてしまうように思えるのは...続きを読むPosted by ブクログ
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戸田山和久さんの『「科学的思考」のレッスン』を読んだ直後に、本書を読んだ。
世に出た順序としては逆行することになったけれど。
どうしても戸田山本がこの本を読むときのガイドラインになってしまった感がある。
本書で菊池誠さんは、リスク評価の難しさの指摘した上で、理屈を説明することが安心につながらないと言...続きを読むPosted by ブクログ -
これは面白い。
経済学史やマクロ経済学という授業で習うものとは違ったケインズがそこに居る。「市場経済で完全雇用が可能」という前提を否定することからケインズが始まっているというのがよくわかる。
内容的に、(新)古典派を「計算はあっているけれど前提条件が間違ってるからそもそも駄目」と言って切り捨てる感...続きを読むPosted by ブクログ -
一般向けの話と、科学者向けの話が混在。大学の講義でやって欲しかった内容である。各章の執筆者を著作をfurther readingとしたい。付録がいちばん痛快であった。Posted by ブクログ
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最初に科学と疑似科学について知りたい人にはオススメ。かなりとっつきやすい本。
いかに自分たちがリスクゼロを望み、その結果二項対立で物事を考えてるかが分かる。Posted by ブクログ -
パイの分け方を公平にすること、パイそのものを大きくすること。この二つは背反する目標ではない。経済の問題をイデオロギーの対立になぞらえる/すり替えることから脱し、今、ここにある若者の貧困や地域間格差、経済停滞に対して基礎的でプラクティカルな解決法としての経済成長の必要不可欠性を訴え、そのために論壇、経...続きを読むPosted by ブクログ