中川恵一のレビュー一覧

  • ―専門書が伝えない―がんと患者の物語
    癌の症例を分かりやすく説明されていて門外漢にも入りやすい内容でした。癌治療とプラントエンジニアと共通点があって、予防保全とリスク評価、コスト対評価など。停電させる前に、壊れる前に どれだけコストと診断をして機器を交換して、プラント寿命を考えて健全状態を何年維持するか、といった辺り。お金と時間は有限な...続きを読む
  • ‐放射線医が語る‐ 被ばくと発がんの真実
    被ばくによる発ガンリスクに関して、臨床医としてわかりやすく教えてくれる。必要以上に怖がり過剰反応することの愚かさを詳らかにしてくれている。
    驚きなのは、発ガンリスクを比べると運動不足は200〜500ミリシーベルトを浴びるのと同じ程度の発ガンリスクがあるということ!喫煙と毎日3合以上のお酒は2000ミ...続きを読む
  • がんの正体 2人に1人ががんになる!
    がんという病気に関してはもちろん、日本のがん治療の現状も知れる本。
    見開き1テーマで読みやすかったです。
    2人に1人ががんになる時代。
    自分ががんになる前に読んでおいて損はない1冊だと思いました。
  • ‐放射線医が語る‐ 被ばくと発がんの真実
    チェック項目12箇所。放射性物質は水銀のような重金属とは異なり、体内に取り込んでも代謝や排泄によって体の外に排出されます、これは重金属との決定的な違いです。カリウム40によって、年間0.2ミリシーベルト程度の内部被ばくが起こります、100年生きると、20ミリシーベルトにも達します、野菜を食べるほど、...続きを読む
  • ‐放射線医が語る‐ 被ばくと発がんの真実
    地震による原発事故以来、生活にいろいろな影響を及ぼしている放射能。いくぶん落ち着いてきたかにもみえるが、いまだ故郷に帰れない人もたくさんいるし、ものすごく敏感な反応を示す人とそうでもない人がいて、本当のところはどうなのか?と思っていたが、書店でこの本をみつけ読んでみた。放射能に関したくさんの本が出て...続きを読む
  • ‐放射線医が語る‐ 被ばくと発がんの真実
    発癌に主眼を置き、被曝によるリスク上昇を中心観点として論が進む。一度に大量の被曝を受けた際に問題となるが、重金属と異なり、蓄積しにくい性質を持つ点。放射性元素の種類により異なる発癌のリスク。チェルノブイリでは“隠蔽”による被害拡大が大きかったという点。などなど、風評に惑わされないための示唆に富む内容...続きを読む
  • ‐放射線医が語る‐ 被ばくと発がんの真実
    放射線防護の立場から、念のため、100ミリシーベルト以下のわずかな被曝でもがんが増えると仮定する「放射線閾値なし仮説」を国際放射線防護委員会は提唱している。被爆量が少なければ少ないほど良い、というポリシーだ。
    さらにICRPは「10ミリシーベルトではがんは増えない」報告書の中で明言している。
    100...続きを読む
  • ‐放射線医が語る‐ 被ばくと発がんの真実
    自分も「放射脳」になってたなぁ...そう気付かされた一冊。「不安」、「イメージ」が先行して、冷静さを欠いていたなと思った。疑問に感じる点が無いわけではないけど、データや論拠に基づいた説明は説得力があるし、平易な文体で素人の自分にも理解しやすかった。放射性物資との向き合い方に悩む人にはかなりお勧め。
  • ‐放射線医が語る‐ 被ばくと発がんの真実
    論旨が明解でわかりやすく、メッセージもダイレクトに伝わりました

    御用学者呼ばわりする人もいますが、私はこの人の言うことは信用できると思いました

    被曝量よりも、避難や過度な恐れから受けるストレスや生活習慣の変化が発ガンの危険性を高める、との主張は、私がモヤっと思っていたこととマッチしたからです

    ...続きを読む
  • ‐放射線医が語る‐ 被ばくと発がんの真実
    チェルノブイリ、広島・長崎のこと、福島で見てきたこと、がんのリスクについて、分かりやすく書かれた本です。
    なぜ「福島では今後がんは増えない」と言っているのか。
    (ただし「不要な被ばくは、あくまで不要」とも言っています。)

    どちらかというと、私は不安感のほうが大きくて憂いていたのですが、この本を読ん...続きを読む
  • ‐放射線医が語る‐ 被ばくと発がんの真実
    東大放射線科准教授の著書。著者は1960年生まれ。1999年の東海村の臨界事故の治療チームの一人。原発事故直後からTwitterで医学・疫学的な立場からの発言をしている人物。本書の主旨は、今回の原発事故を原因として福島でガンの発生が増えることはない、というもの。論理的な説明であり、納得できる。
  • ‐放射線医が語る‐ 被ばくと発がんの真実
    放射線を扱う臨床家としてツイッターでも積極的に発信を行なっていらっしゃる東大放射線科の先生の著。科学的な見地から割合公平な視点で書かれているとは思いますが、突き詰めて考えていけば、不確実でよくわかっていないことが多いことにも気づかざるを得ませんでした。ただ、受動喫煙なども発がんのリスク因子としては1...続きを読む
  • ‐放射線医が語る‐ 被ばくと発がんの真実
    これを読んで納得できなかったら、西日本でも国外でも逃げられた方がよいと思います。

    基本的には中川教授が言い続けていることをまとめた本であり、これはというのはないのですが、ICRPの基準値の考え方だったり、どのようなことが問題なのかということであったり、実際どうすべきかということが丁寧に書いてありま...続きを読む
  • ‐放射線医が語る‐ 被ばくと発がんの真実
    福島以来、放射線内部被曝についていろいろ不正確な情報が飛び交っているので、その本とのことを知りたいと読んだ。
    期待に応えたところもあるが、やや期待外れもある。結局、問題の低線量被ばくの影響について、筆者はほとんど影響がないと言い切っているが、その根拠についてICRPとか、国基準とか、外部の権威にに頼...続きを読む
  • 放射線のひみつ : 正しく理解し、この時代を生き延びるための30の解説
    平易な文章で放射線について解説した本。

    覆水盆に返らずといいます。
    「正しく知ること」が重要でしょう。
    その意味では算数さえできれば理解できる本書は国民必読とさえ言えるのかもしれません。
  • 放射線のひみつ : 正しく理解し、この時代を生き延びるための30の解説
    寄藤文平の絵+今話題の放射能(線)という組み合わせだったので読んでみた。
    放射能について知らない人たちに少しでも理解してもらおうという姿勢が伝わってくるもので、なかなか良い読み物だと思う。
    危険厨安全厨と煽りあうネットの世界で情報を得るよりこちらを読むのが良いのかも…。
  • 放射線のひみつ : 正しく理解し、この時代を生き延びるための30の解説
    化学的素養に乏しいというか貧しいというか、100%文系の人にも、よくわかる国語で書かれています。
    筆致は常に冷静。医学や物理学をかじった人にはもの足りないでしょうが、放射能と放射線が同じようなものに思える人にぴったり。つまり私向けの本でした。

    煽情的に的にならず、被曝と被爆の違いから説き起こしてく...続きを読む
  • がんの練習帳
    具体例がストーリー形式でわかりやすく理解しやすかった。がんに対しての練習は、まだまだ足りないと思うので、がんに対してより深い理解をしていきたい。そんなきっかけを与えてくれた本だった。
  • 死を忘れた日本人 : どこに「死に支え」を求めるか
    日本人(40代以上)の死因第一位の「がん」や、がん治療について、新たな視点や考え方を得る事が出来た。がん治療の功罪についても考えさせられた。
    宗教や死生観、哲学の分野にも踏み込んでいるが、宗教については恐らく著者が無宗教のためか解説がお粗末な感は否めない。がんという、緩やかな死・人生のタイムリミット...続きを読む
  • 放射線のひみつ : 正しく理解し、この時代を生き延びるための30の解説
    放射線についての基本的な知識と概念について中学生位でも判り易く説明した本。

    あの事件から日本人はヤケに放射線について詳しくなった。
    でも、その詳しくなった知識の中には嘘や勘違いも多分に含まれているハズです。

    本書は、放射線治療の専門家である著者が「正しく基本的な」放射線の知識を纏めて大抵の人に理...続きを読む