風野真知雄のレビュー一覧
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一つひとつの事件は驚くような展開は無いものの、先を読み急がせるような面白さが全体にある。
人物が生き生きと描かれていると思う。
第二巻以降も楽しみ。Posted by ブクログ -
同心(警察みたいなの)を引退した冬馬が、その武術の腕を生かして闘い方を教えたり、事件に巻き込まれたりしていく話でした。主人公の闘うということのとらえ方がとても好きです、理想は勝ちもせず負けもせずというのが。
短編集のようないくつかの細かい出来事と、一貫してただよう主人公を襲った不可解な事件の謎でぐい...続きを読むPosted by ブクログ -
お縁さんは、大奥でいったい何を知っちゃったのか。江戸も終わりの頃だから、その辺りの事かな?今回も骨董にまつわるいろいろな話。歴史として知られている話とは違うけど、ほんとはこうだったのかもと思わせられ、面白かったです。Posted by ブクログ
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岩野⁇? おまえ誰だー⁈ 的な。
最初にチラッと出てたのかも知れないけど
見開きの人物紹介に出てない人を持ってこられるのは
後出しジャンケンのような感じがして釈然としないぞ。
最終的にはやっぱオトナの男は頼れるぜってところに落ち着いたのかな。
なんだかんだで岩野もいい奴だし男前だからいいけどさ。
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妖談シリーズに比べると、殺人事件の凄惨さと、それを行う人間の業と、行わざる得なかった理由が明かされた時のなんとも言えない切なさが際立っている。Posted by ブクログ
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坂巻と栗田の真逆コンビがいい味出している。好いた女を忘れられない坂巻がイケメンで自分よりモテるので嫉妬丸出しな栗田、自分の好きな根岸奉行の女中・雪乃が坂巻の事が好きなんじゃないかと勘ぐって「同心殺しの疑いを持つなら俺じゃなく坂巻にしろ」とか、この辺りの下りが人間っぽくて思わず笑える。が、奉行のボディ...続きを読むPosted by ブクログ
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おいおいおい岡田?!
…まさかそう来るとは。
黒尻さんとか田所さんとか他のみんなはともかくとして
岡田だけは違うと思ってたのに。
きっと続刊で多歌子と破談になって松浦家へ帰ってくるんだ。
そうだ。そうにちがいない(号泣)。
つーか岡田じゃないと納得しない読者が結構いるんじゃないか?!
少なくともここ...続きを読むPosted by ブクログ -
町方とお船手組との対立構造
佃島の漁師たちとお船手組の対立構造
…なんか『相棒』を見てるみたいだ。
事件の根幹にあるものは悲しい現実だった。
冒頭のお英と仙太のやり取りが哀しさを倍増させる。
途中で入るふんどしの話や薬の話で和ませつつも
それらが最終的に全部繋がってくるのが
すごいなぁただの横槍じ...続きを読むPosted by ブクログ -
時代は江戸なのに、内容は現代的なんだよな。
いじめの問題に重なる部分があったり
秋葉原の通り魔に近い感覚の事件展開だったり。
『人を殺してみたいから殺す』という感覚は
当時からあったのかなぁとかつらつら考えるに
そういえば江戸中期というのも戦いとは無縁の平和な
キツイ言い方をすると平和ボケした時代...続きを読むPosted by ブクログ -
七不思議というのは往々にして眉唾なんだな。
犯罪の隠れ蓑にするってのはなかなか考えたな。
ここ数冊、新しく出てくる岡っ引きや十手持ちに
変な奴がたくさんいて面白い。
今回の化粧する岡っ引きにも驚いた。
そして栗田に子供が生まれてからか
栗田が事情を聴くときの口調やら坂巻との掛け合いやらが
漫才じみ...続きを読むPosted by ブクログ -
双子話。
江戸の頃、双子は(特に商家では)忌み嫌われていたというのが判る話だった。
宮部みゆきさんの三島屋変調百物語にあった双子の話を
チラッと思い出したりして。
あっちの話は女の子だったけど。
双子に加えて手妻の話。
あんなからくり屋敷がホントにあるなら見てみたかった。
でもって今度は手妻師にモ...続きを読むPosted by ブクログ -
今度は陰間ときましたよ。
『姫は、三十一』のトリオといい、
今も昔もおかまさんていうのはいいキャラなんですかねぇ。
『くじら』こと伊予次も
体格とか坂巻じゃなくて栗田が好みなところとか
いろいろといいキャラだったな。
まさかあんな消され方をするとは…残念だ。
というか
児島隼人と若松頼母の関係もな...続きを読むPosted by ブクログ -
日本橋本石町といえば、今の日銀本店のあたりだろうか。
これもまた逆恨みに端を発する悲しい事件だったなぁと。
殺る側も殺られる側もそれ相応の事情があるのがまた悲しい。
この辺りから坂巻、栗田に加えて
妖談シリーズの椀田と宮尾もがっちり絡むようになってきた。
そしてここへきて坂巻がモテキャラになりつ...続きを読むPosted by ブクログ