風野真知雄のレビュー一覧

  • 隠密 味見方同心(一) くじらの姿焼き騒動
    一つひとつの事件は驚くような展開は無いものの、先を読み急がせるような面白さが全体にある。
    人物が生き生きと描かれていると思う。
    第二巻以降も楽しみ。
  • 大名やくざ4 飛んで火に入る悪い奴
    シリーズ4作目。
    相変わらず何も考えずに楽しめますが、今回はラストで辰がかなり心配な状況だったので、続きが気になります。
  • ふうらい指南(新装版)
    同心(警察みたいなの)を引退した冬馬が、その武術の腕を生かして闘い方を教えたり、事件に巻き込まれたりしていく話でした。主人公の闘うということのとらえ方がとても好きです、理想は勝ちもせず負けもせずというのが。
    短編集のようないくつかの細かい出来事と、一貫してただよう主人公を襲った不可解な事件の謎でぐい...続きを読む
  • 猫鳴小路のおそろし屋 2 酒呑童子の盃
    お縁さんは、大奥でいったい何を知っちゃったのか。江戸も終わりの頃だから、その辺りの事かな?今回も骨董にまつわるいろいろな話。歴史として知られている話とは違うけど、ほんとはこうだったのかもと思わせられ、面白かったです。
  • 月に願いを 姫は、三十一 7
    岩野⁇? おまえ誰だー⁈ 的な。
    最初にチラッと出てたのかも知れないけど
    見開きの人物紹介に出てない人を持ってこられるのは
    後出しジャンケンのような感じがして釈然としないぞ。
    最終的にはやっぱオトナの男は頼れるぜってところに落ち着いたのかな。
    なんだかんだで岩野もいい奴だし男前だからいいけどさ。

    ...続きを読む
  • 幽霊の町 妻は、くノ一 蛇之巻2

    まさかの鴈二郎登場

    まさかまさかの鴈二郎登場です。しかも容姿が変わっていないとか。
    果たしてこの先織江と彦馬は鴈二郎と戦う事になるのでしょうか。
  • 大名やくざ
    やくざが大名に!!というツカミはばっちりな設定(笑)
    やくざに育てれられたが武士でもあるという変わり種の主人公が、やくざの世と武士の世を渡り歩いていくのだが、周囲との軋轢もなんのその、我が道を貫いていくのが爽快だった。
    喧嘩っ早くて乱暴者の面もあるが、情に厚いのが主人公の魅力。周囲の人物たちも個性的...続きを読む
  • 耳袋秘帖 馬喰町妖獣殺人事件
    根岸肥前守シリーズ。
    馬喰町の七不思議。
    なんだか終わりにむかい始めた感あり。
    終わりがないシリーズがあってもいい!
    終わらないで‼︎
  • 耳袋秘帖 浅草妖刀殺人事件
    妖談シリーズに比べると、殺人事件の凄惨さと、それを行う人間の業と、行わざる得なかった理由が明かされた時のなんとも言えない切なさが際立っている。
  • 耳袋秘帖 八丁堀同心殺人事件
    坂巻と栗田の真逆コンビがいい味出している。好いた女を忘れられない坂巻がイケメンで自分よりモテるので嫉妬丸出しな栗田、自分の好きな根岸奉行の女中・雪乃が坂巻の事が好きなんじゃないかと勘ぐって「同心殺しの疑いを持つなら俺じゃなく坂巻にしろ」とか、この辺りの下りが人間っぽくて思わず笑える。が、奉行のボディ...続きを読む
  • 姫は、三十一

    なかなかのもの

    くの一の続きで読んだけだ面白い。
  • 耳袋秘帖 妖談うつろ舟
    読み終わってしまった…殺人事件の方も読んでしまうか。物語を紡ぐと言う意味で、風野さんの文章の純粋なファンになってしまった。
  • 運命のひと 姫は、三十一 6
    おいおいおい岡田?!
    …まさかそう来るとは。
    黒尻さんとか田所さんとか他のみんなはともかくとして
    岡田だけは違うと思ってたのに。
    きっと続刊で多歌子と破談になって松浦家へ帰ってくるんだ。
    そうだ。そうにちがいない(号泣)。
    つーか岡田じゃないと納得しない読者が結構いるんじゃないか?!
    少なくともここ...続きを読む
  • 耳袋秘帖 佃島渡し船殺人事件
    町方とお船手組との対立構造
    佃島の漁師たちとお船手組の対立構造
    …なんか『相棒』を見てるみたいだ。

    事件の根幹にあるものは悲しい現実だった。
    冒頭のお英と仙太のやり取りが哀しさを倍増させる。
    途中で入るふんどしの話や薬の話で和ませつつも
    それらが最終的に全部繋がってくるのが
    すごいなぁただの横槍じ...続きを読む
  • 耳袋秘帖 王子狐火殺人事件
    時代は江戸なのに、内容は現代的なんだよな。

    いじめの問題に重なる部分があったり
    秋葉原の通り魔に近い感覚の事件展開だったり。
    『人を殺してみたいから殺す』という感覚は
    当時からあったのかなぁとかつらつら考えるに
    そういえば江戸中期というのも戦いとは無縁の平和な
    キツイ言い方をすると平和ボケした時代...続きを読む
  • 耳袋秘帖 馬喰町妖獣殺人事件
    七不思議というのは往々にして眉唾なんだな。
    犯罪の隠れ蓑にするってのはなかなか考えたな。

    ここ数冊、新しく出てくる岡っ引きや十手持ちに
    変な奴がたくさんいて面白い。
    今回の化粧する岡っ引きにも驚いた。
    そして栗田に子供が生まれてからか
    栗田が事情を聴くときの口調やら坂巻との掛け合いやらが
    漫才じみ...続きを読む
  • 耳袋秘帖 木場豪商殺人事件
    双子話。
    江戸の頃、双子は(特に商家では)忌み嫌われていたというのが判る話だった。
    宮部みゆきさんの三島屋変調百物語にあった双子の話を
    チラッと思い出したりして。
    あっちの話は女の子だったけど。

    双子に加えて手妻の話。
    あんなからくり屋敷がホントにあるなら見てみたかった。
    でもって今度は手妻師にモ...続きを読む
  • 耳袋秘帖 湯島金魚殺人事件
    今度は陰間ときましたよ。
    『姫は、三十一』のトリオといい、
    今も昔もおかまさんていうのはいいキャラなんですかねぇ。
    『くじら』こと伊予次も
    体格とか坂巻じゃなくて栗田が好みなところとか
    いろいろといいキャラだったな。
    まさかあんな消され方をするとは…残念だ。

    というか
    児島隼人と若松頼母の関係もな...続きを読む
  • 耳袋秘帖 日本橋時の鐘殺人事件
    日本橋本石町といえば、今の日銀本店のあたりだろうか。

    これもまた逆恨みに端を発する悲しい事件だったなぁと。
    殺る側も殺られる側もそれ相応の事情があるのがまた悲しい。

    この辺りから坂巻、栗田に加えて
    妖談シリーズの椀田と宮尾もがっちり絡むようになってきた。
    そしてここへきて坂巻がモテキャラになりつ...続きを読む
  • 爺いとひよこの捕物帳 七十七の傷

    やっぱりカゼマチワールドはよいですね!