小前亮のレビュー一覧

  • 僕たちの本能寺戦記
    織田信長は本能寺で死亡。それが、学校で習う歴史です。
    その歴史を変えてしまおうと目論む陣営。そうはいかないと、改変を許さない陣営。
    その争いに中学生が巻きこまれて・・・みたいなお話。

    小前亮作品としては、かなりテイスト違います。読者層の狙いが違うんでしょうね。

    本能寺で信長暗殺の前に、既に穴山梅...続きを読む
  • 朱元璋 皇帝の貌
    明の太祖の物語。孤児から皇帝の座に登り詰めた人間。元を北方に追いやり、一大帝国を築いた偉大な指導者。
  • 李世民
    塚本先生と同じ題材で勝負してくるとは、なかなかの度胸です。
    この小前先生は塚本先生のような自由人と違い、丹念にエピソード
    を積み重ねる堅実派です。
    執筆当時の年齢が30前だったせいか、登場してくる人物の存在感と
    きたら、まるでペラペラの薄紙のようです。

    ですが中国語を読めないけれど、小説等で楽に「...続きを読む
  • 中国皇帝伝 歴史を動かした28人の光と影
    28人の中国の歴代皇帝を紹介。
    始皇帝、漢の武帝、三国志の曹操・劉備・孫権、隋の煬帝、唐の玄宗等のメジャーどころから、五代十国・五胡十六国のマイナーな皇帝、太平天国の洪秀全など皇帝?と思うようなものまで。これだけの人数が取りあげられていても、本当に名君といわれるのはほんのわずか(後漢の光武帝、清の康...続きを読む
  • 李巌と李自成
    普通の人が大きな夢をみて途中まで運良く行くが、結局ダメねって感じか。ひと昔前の田舎の人が都会にあこがれてってとこ。夢は民のためって理想は高いけどね。
  • 僕たちの関ヶ原戦記
    よくある中学生がタイムスリップして歴史を変えようとする悪の手から歴史を守る、という物語。
    しかし、ありがちな時間旅行ネタかと思いきや、主人公たちは関ヶ原の勝敗が逆転し歴史が塗り替えられた後の世にいる、という始まり方は異色だと思いました。
    変えられた歴史の世界で、元の世界の記憶を取り戻した三人の中学生...続きを読む
  • 中国皇帝伝 歴史を動かした28人の光と影
    小前さんなので内容は良いのだが如何せん薄いなのに内容詰め込み過ぎで全てで軽くなりすぎているのがとても残念。是非一人一人の作品を書いて欲しい。
  • 李世民
    太宗が若干美化されていないでもない気がする一冊。

    だが、純粋な物語として読むと面白い。隋末に出てきた群雄たちの素顔が描かれていて、人間味あふれた描写に富む、読んでいて面白かった。

    個人的には、李密が死ぬシーンが覇気を帯びて死ぬシーンになっており、姑息な小悪党っていうイメージが覆った気がした。

    ...続きを読む
  • 李巌と李自成
    中国・明の末期、役人だった李巌は、時代の荒波に揉まれて、農民反乱軍の一員になる。科挙などで学んだ内容を使いながら反乱軍の戦略を考え、棟梁である李自成をサポートする。
    そんな中、李自成に妻(この妻は、もともと反乱軍にごういんにひきこんだ)をとられたり、役人出身でもっとうまく立ちまわる人物の登場で、怒り...続きを読む
  • 宋の太祖 趙匡胤
    唐が滅び,五代十国時代,後周の初代皇帝となった郭威の養子である紫栄(後周の2代皇帝)に認められ,一時期は紫栄と敵同士であった趙匡胤であるが,その人柄に惚れ,臣従することになる。紫栄が崩御した後,紫栄の息子が第3代皇帝となるが,才覚がなく,これでは紫栄の夢であり実現間近の中国統一も本当に夢に終わると思...続きを読む
  • 李世民
    唐の2台皇帝 太宗 李世民の話。
    著者のデビュー作。有名だけど日本ではあまり歴史小説として登場しない李世民についての本だ。中国モノは登場人物の名前が覚えにくいが,本作品もその例に漏れない。読みにくい漢字名が多く,しかも振り仮名が余り無いため,ちょっとしんどい部分があった。所々に人物のきらりと光る一言...続きを読む