角川書店のレビュー一覧

  • 平家物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    ダイジェストとポイントで現代訳・原文と解説が紹介されている。さすがにダイジェストなので味気ない感じになってしまうので原作を読んでおいて思い出す用にちょうどいい。部分的に出てくる解説も知らなかったことを補完できた。二位が裏番長説は発見だったし、言われたら説得力が出てくるのは面白い。
  • 源氏物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    頻繁に誰が誰だか、今、誰の話なのかがわからなくなるので買ったガイド本。帖毎のあらすじもあり、凄く助けられました。
  • 古今和歌集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    本シリーズの万葉集読んだので次は古今和歌集かなと。
    万葉集好きなのですが、古今和歌集もめちゃくちゃ好き〜〜!!!となりました。技巧を凝らした歌が多く、何言ってるのか分からないものも多いのですが、それがまた31文字でいくらでも表現できる自由さも感じました。

    そして国歌は古今和歌集から採られていると初...続きを読む
  • とりかへばや物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    ストーリー展開が面白く、源氏より読みやすい。
    男君よ、尚侍として出仕した途端に目覚めちゃって。入れ替わり後の色男ぶりは何なのかしら。それに比べて女君の苦悩の深さよ。
  • 伊勢物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    武蔵野の野焼きの煙に耐えかねての場面での和歌

    武蔵野はけふはな焼きそ 若草のつまもこもれり我もこもれり

    という和歌は

    春日野はけふはな焼きそ という和歌をが元となっているのだが、元が野焼きというは早春に火を焼き放つことの和歌であるのに対し、これは全く違う状況を作り出しているのがとても興味深く感...続きを読む
  • 蜻蛉日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    蜻蛉日記

    古典では男女の仲という単語を「世」と表すが、それを痛感できるような話であった。
    道綱母にとっては兼家との関係は自分の人生そのものであり、辛いものとしても幸せなものとしても存在していたのだと思う。
    最後のシーンが特に印象的で
    '今年、いたう荒るることなくて、はだら雪、ふたたびばかりぞ降りつ...続きを読む
  • 覚えておきたい虚子の名句200
    「虚子涼し目に入れるもの皆俳句」。季重なりも無内容もなんのその、何でも俳句にしてしまうその力量と胆力に恐れ入る。
  • 堤中納言物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    虫愛ずる姫君

    一部ご紹介します。
    ・虫愛ずる姫君「人々が『花よ蝶よ』とほめるのこそ、考えが浅く奇妙なことです。にんげんというものは、誠実さがあり、物の実態を探し求めてこそ、心掛けが素晴らしいというものです。」
    「人間というものは、何事につけても、良く見せようと取り繕うところがあるのはよろしくない。」
    「評判...続きを読む
  • 万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    他人の作った和歌が読みたいなあ、、とふと思いまずは万葉集からでしょと手にとってみました。

    万葉集はますらをぶりと言われるだけあって、一首一首が力強く、はっきりとしていて、直接的で感情がダイレクトに伝わる気がする。
    悲しい歌は悲しく、恋しい歌は恋しく、1000年以上の時が経っても人が感情を動かされる...続きを読む
  • 万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    「万葉集」は現存最古の歌集と言われている。二十巻。歌数は約4,540首。舒明天皇の時代(629年~641年)から天平宝字3年(759年)まで、約130年間の歌が収められている。700年から780年頃まで数次にわたる作業を経て、奈良時代末に現行の体裁が整ったという。
    本書はその中から約140首を選んで...続きを読む
  • 和泉式部日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    和泉国に赴任していた夫と別れ、バツイチのプレイガール和泉式部。
    それとは釣り合わないほどの高貴な弾正宮為尊親王。
    本来ならば結ばれることない運命の二人だったが、弾正宮為尊親王は身分を考えず傍若無人の振る舞いをするほどに式部の魅力に惹かれた。
    しかし、弾正宮は亡くなってしまう。
    悲嘆に暮れる式部と、そ...続きを読む
  • 覚えておきたい芭蕉の名句200
    1ページに一句とその解説
    ページに余白もあるせいか、読んでからゆったりと場面や季節を想像しながら俳句を味わうことができる
    年代ごとに読み進めるようになっているので、芭蕉の年をとる毎の心境の変化などもわかりやすい
    俳句はプレバトで見ていて面白いなと思い始めたレベル、自分で作るわけでもない。
    だけれど、...続きを読む
  • 蜻蛉日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    メンヘラとして心惹かれるものがあり読んでみました。
    藤原道綱母のはかない結婚生活をテーマにした日記文学。
    まず、現代語訳・原文・解説があり古文の勉強にもなるし、古文に詳しくなくても内容を理解できる。
    解説では和歌の縁語など書かれているため勉強になる。受験生の時に出会いたかった…。

    内容としては、自...続きを読む
  • おくのほそ道(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    「蚤虱馬の尿する枕もと」は尿前の関の句である。宿泊先は住居の中に馬屋があった。蚤や虱がいて、馬が枕元で放尿するとユーモラスに描いている。この宿泊地は山形県最上郡最上町の旧有路家住宅(封人の家)として観光名所になっている。
    「尿する」の読みは「バリする」説と「しとする」説が対立する。「バリ」は俗語であ...続きを読む
  • 徒然草 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    高校に入試問題などで読んだ(解いた)のが最後…問題として解くのではなく、随筆としてじっくり読めました。兼好法師の自然や世相に対する美意識と真理を貫いた人間観や教訓は確かな説得力をもってズドンと胸に落ちました。何度でも読み直したい一冊。
  • 藤村の「夜明け前」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編
    高校時代の修学旅行で馬籠に行った。是非とも読んでおくようにとの事で読む試みはしたが、多分数ページで挫折したハズだ。

    ビギナーズ・クラシックスの試みは人によっては邪道と思われるかもしれないが、私は大方好感を持って読み続けられた。

    あらすじ本だと、「読んだ感」は全く得られないし、かと言って、過去に挫...続きを読む
  • 万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    元号が発表になる前の週、書店でどうしても気になって購入したのですが、なんと、万葉集から「令和」が決まるとは。単なる偶然ですが、なんだかうれしいです。
    万葉集の句は、素朴で力強くて、飾り気が少ないような気がします。肩ひじ張らずに、気楽に万葉時代の日本語のリズムに触れてみるのがいいと思いました。古今、新...続きを読む
  • 万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    新元号「令和」の出典は万葉集からとのことだが、はて万葉集というものの存在は知っているがついぞ読んだことがないと気づく。

    せっかく興味を持ったものの万葉集に関する書籍は山のように出版されておりどうしたものかと悩んでいたところ、「ビギナーズ」の文字が躍る一冊を発見し手に取った次第である。

    丁寧な解説...続きを読む
  • 万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    1300年前には歌しかなかったからなのか、心の有り様を言葉で表現することにおいては現代人よりも遥かに上手(うわて)です。いや、というよりも、気持ちを言葉にすることって、現代人にとっては遠ざかってしまったことのような気もします。

    風の様、土のにおい、草木花々の彩り香り、天気や月、星雲の形、誰かを想う...続きを読む
  • 竹取物語(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    楽しくも深い視点の解説のおかげで、今さらながらちゃんと竹取物語を知ることができた。かぐや姫に対するイメージが一新。日本に残る最古の物語がこのお話なんて!日本の先人はすごいな。