片桐はいりのレビュー一覧
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映画館を箱として楽しむ、という趣味自体が新鮮ですが、大変奥深く、自分では知ることのできない映画の世界をいいとこ取りで知れてお得な気分になりました。
文章も読みやすく、ほのぼのとしています。
片桐はいりさんのような感覚の鋭さで観察したり楽しめたりしたら日常が豊かになるだろうなと羨ましく思いました。Posted by ブクログ -
けっこう前に読み終わっていたのだけど感想書き忘れていた。
やっぱり片桐はいりさんの本はすごく記憶に残る。流れないトイレの話、到着したとたんにガラスを割った話、どれも心にチクチクするけど何故だか微笑ましい。Posted by ブクログ -
グアテマラの生活や文化も知れて面白かったです。
ただどんどんページをめくりたくなるような感覚はなかったかなぁ、読むのに少し時間がかかりました。空き時間に手に取ってみて、クスッと笑える感じが心地よい本でした。Posted by ブクログ -
記録。
雑誌で連載していた時の短編集。
読んでいると、自分も映画館の旅をしたような気持ちになれる本。
今やTOHO等キレイな今風な作りの映画館が当たり前だけど、この本からは映画の懐かしい〜においや熱気が感じられる。平成生まれなので行った事はないけれど。笑Posted by ブクログ -
映画愛がこれほどまであふれながら、一切映画の批評は入らない映画にまつわるおはなし。
はいりさんのエッセイは、俳優さん独特の視点のせいなのか、その地やその時代の雰囲気や匂いがそのまま伝わってきて、読んでるだけでその地に引っ張られる。
そんなに映画を見る方じゃないけれど、いい映画にはテレビにはない力があ...続きを読むPosted by ブクログ -
単行本で読んだのだけど、文庫版あとがきが読みたくて購入したら、まあ、そのあとがきがすごく良かった!(もちろん、はいりさんの映画愛あふれる本篇がすばらしいのは言うまでもない。)あとがきでは、本の出版後、思いがけないご縁がつながって、映画ファンとして最高の夢が現実となった顛末が綴られている。
「映画館...続きを読むPosted by ブクログ -
本人曰く、特殊俳優というジャンルの役者さんである、片桐はいりさんの映画館に関するエッセイ。そう、映画に関するエッセイではないのだ。
彼女は私より一世代上だが、彼女の気持ちはよくわかった。おそらく私の母の世代のほうが、青春イコール映画館のような思い出があるのではなかろうか。でも、東京で青春時代を送らな...続きを読むPosted by ブクログ -
世代は違えど元銀座界隈の映画館アルバイターとしては懐かしい限りで、笑いあり涙あり。映画と映画館への愛がそうさせるのかそれとも著作3作目ともなると文章も磨かれてくるのか、ウィットがきいていて豆知識もあって本当に面白かったー!はいりさんの目で切り取る世界本当に大好き。映画とお芝居で学ばれたこと、気取らず...続きを読むPosted by ブクログ
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「マトカ」とは、フィンランド語で「旅」という意味だそうだ。
フィンランドといえばムーミンの生まれた地。
無愛想でリアクションの薄い人々は、その中に温かな人情をもっている。
「かもめ食堂」という映画の撮影で行ったらしい。
この映画を見て、片桐さんが見たフィンランドを味わってみようかな。Posted by ブクログ -
「映画館の出身」を自称する俳優・片桐はいりによるエッセイ。彼女が銀座文化劇場(現・シネスイッチ銀座)でもぎりのアルバイトとして勤めた日々や、これまでに訪れた日本各地の映画館(現役、廃業済みを問わず)について等がユーモア溢れる文章で綴られている。また、書名・各章名・文庫版あとがき題名はそれぞれ映画題名...続きを読むPosted by ブクログ