坪内祐三のレビュー一覧

  • 革命的飲酒主義宣言
     どこまで参考にすりゃあいいのかわからんくらい、舌鋒鋭いお二方の酒飲み談義、じゃない時事談義か。飽きることなく最後まで読み切れた。時事ねたよりも、グルメねたの方が数倍面白いのも面白い。
  • 文藝春秋 2015年 6月号

    イイネ

    10年前から毎月購読していますが、本の整理が大変ですので3年前から電子ブックに変更。もう少し、普通の書籍に比べて安くなるとありがたいですが...
  • 昭和の子供だ君たちも
    坪内氏と私は同い歳、一浪して早大に入学したのも同じ(氏は文学部、私は商学部)。地方から出てきた私は4年間東京で生活したが、東京の雰囲気に馴染めずそそくさと故郷に舞い戻ってきてしまった。早大商学部から文学部へ行くには道路を渡って行った記憶があるのだが、ひょっとすると学生時代に氏とすれ違っていたかも知れ...続きを読む
  • 文藝春秋2月号

    文芸春秋3月号

    年間購読にしているのですがどうしたら読めますか
  • 慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り 漱石・外骨・熊楠・露伴・子規・紅葉・緑雨とその時代
    作者の知識量の多さと、文章力の高さゆえか、延々読んでいても苦にならなかった。面白かった。
    丁度良い所で切れたので、続編があるのかな……と思ったら、これで終わりとのこと。もうちょっと読んでいたかった。残念。
  • 玉電松原物語
    現在の世田谷線の松原駅とその界隈のことを回想するエッセイ。
    現在の勤め先が近いので、とても興味深く読めた。
    「オオゼキ」の1号店があそこだったなんて新発見。
  • 玉電松原物語
    急逝した評論家の「遺作」は、私小説のごとき昭和文化論だった。その町にはチンチン電車が走り、牧場には牛が群れる。そして駅前の商店街には、様々な人びとがいた―。自らのすべてを育んだかつての世田谷を卓越した記憶力で再現し、令和が喪った町と文化を瑞々しく甦らせる。

    以前にも書いたが、私は著者の四つ下の学年...続きを読む
  • 最後の人声天語
    うかつなことに
    坪内祐三さんが早逝されていたことを
    知らなかった
    「人声天語」が新書化されるたびに
    楽しませてもらっていました

    その軽妙な語り口と
    その背景にある知識の豊富さと
    日々の出来事への鮮やかな切り口が
    楽しみでした

    それにしても
    坪内祐三さん…
    早すぎる…

    最後の章(2020年三月号...続きを読む
  • 玉電松原物語
    昭和33年生まれ。出身の世田谷の松原を回想する。下町でも山手でもない玉電の沿線風景。

    松原に縁があるわけではないがどこか懐かしさを感じる作品。玉電の支線だった世田谷線の駅。近くには三軒茶屋や経堂、下高井戸などの町。

    昭和40年代、個人商店が溢れていた時代。

    「小説新潮」に連載されていたエッセイ...続きを読む
  • 最後の人声天語
    2020年ショックだったことのひとつに本書の著者坪内祐三氏とCMプランナー岡康道氏のふたりの死がある。61歳と63の早逝。あまりにも若い。若すぎる。その坪内祐三氏が亡くなってはや1年。なんと言っても死のショックを受けているのは、ご本人のはず。

    本書のあとがきで、 中野翠さんが明かされているのがそれ...続きを読む
  • 人声天語2 オンリー・イエスタデイ 2009-2015
    2009年から2015年までに連載されたコラム。
    このくらいの古さだと、大きな出来事は忘れていないし、実はそういうことだったのかという新たな発見もあって、面白かった。

    3.11の時、私も小沢一郎は何をしているんだろうと確かに思ったんだよね。
    今こそ政治家として地元のために汗を流すときじゃないの?...続きを読む
  • 人声天語
    月刊誌に連載されたコラム。
    2003年から2008年まで。

    ああ、そんなことあったなあと思い出せるくらいの過去。
    例えばプロ野球のオリックスと近鉄が合併して、パリーグが5球団で行われようとしたこと。
    朝青龍が巡業を休んでおきながらモンゴルでサッカーに興じたこと。
    スーパーの店頭から納豆が消えたこと...続きを読む
  • 「文壇」の崩壊
    新規。一つ前の旋毛曲がりの本の続き出てないのかなと坪内祐三の名前で検索したら編者の方で引っ掛かったので買ってみた。やっぱりゲームにつられて。作者の名前だけは聞いたことがあるけれど文章読んだの初めてだ。
    安吾の『堕落論』批評がずばずばしていて面白かった。いかにも彼と同じ時代を生きた人だから出てくる言葉...続きを読む
  • 文庫本を狙え!
    <目次>
    省略

    <内容>
    全171作、「週刊文春」連載中の「文庫本を狙え!」のスタートから。文学は今読まない私ですが、このような名読書家のコラムを読むと、読みたくなります。むろん坪内さんのように本の裏や作家の裏を読み取ることはできないし、たぶん読み切れないようなものが多いと思いますが、いつか読んで...続きを読む
  • 新書百冊
    本・古本・神保町好きで有名な評論家・エッセイストの坪内祐三が、自らの半生とそのときどきに読んできた新書百冊を重ねて振り返った“読書半生記”である。
    本書では、吉川幸次郎/三好達治『新唐詩選』、渡部昇一『知的生活の方法』、丸山真男『日本の思想』、E.H.カー『歴史とは何か』、加藤周一『羊の歌』のような...続きを読む
  • 昭和の子供だ君たちも
    昭和32年生まれの僕たちは、団塊の世代のお兄さんを憧れの愛でずっと見てきた。フォークソングやivyファッション。そして、政治の世界も菅、鳩山の民主党の首相が生まれ、彼らの時代だと期待したが、結局、時代は後退し、元の自民党政治に戻ってしまった。
    カウンターとしての力しかないのか。初めて、自分たちの唄を...続きを読む
  • 羊頭狗肉 のんだくれ時評65選
    この二人の対談集、久しぶりに買って読んだ。グルメ、ハイカルチャーとサブカルチャーに関する雑学、手に取るべき本などの、様々な領域に関するガイドとして読みました。しかし福田和也、痩せたなあ。
  • 昭和の子供だ君たちも
    前半の六全協に関する部分はおぼろげに記憶がある感じだったが、中盤の記述は私の世代でも有り、興味を持って読めた.だた出てくる人物が東京地方ばかりに偏っていることが不満だ、地方にもそれなりの人物は存在したはずだ.新人類が出てくる後半は馴染みのない部分が多かった.昭和と行ってもいろいろな側面が在ることを再...続きを読む
  • 昭和の子供だ君たちも
    昭和は長い。そうだ、明治と大正を足したより長いもんな。
    坪内さんが語る主に精神史から見た昭和の世代論。
    世代論と言えば、西暦でも元号でもおよそ10年おきに括って論じるが特定の年代にとっては一年の差が大きく影響している年がある。
    旧制中学から新生への移行時期に何年生だったか、日本共産党が180度の方針...続きを読む
  • 新書百冊
    新書(版の本)を読むことへの強い思い入れを感じた。紹介されている本、それぞれの時代背景と、その年代に影響を受けた事柄などが表現されている。著者は私より先輩であるが、本文を読むと、記憶が重なる部分があるようだ。私は読書家ではないので多読には至らず、文庫本が主流。出版社の企画にそのまま乗ってしまった、と...続きを読む