谷沢永一のレビュー一覧

  • 孫子 勝つために何をすべきか
    渡部昇一、谷沢永一、知という知の巨人たちが「孫氏」を語る。知識があるだけでなく、それをどう活かすべきかについて、太平洋戦争に例を取りながら解説している。それが会社の経営にも通じるところが多分にあってとても勉強になる。参考にしたいと思うところが多すぎるので自分にとって戒めになる3つだけ。
    ■兵は詭道な...続きを読む
  • 孫子 勝つために何をすべきか
    谷沢永一(1929-2011)、渡部昇一(1930-2017)による孫子の解釈。2003年の初版。孫子を紐解きながら、大東亜戦争、太平洋戦争の振り返る点で、他の孫子本と趣を異なるものとしている。大東亜戦争を昭和の世代、特に昭和の賢人がどのように振り返ったのか、を知ることができる。
    地政学的に日本とア...続きを読む
  • 孫子の兵法 勝ち続けるために何をすべきか
    以前読んだ本が「孫子の兵法」が基になっているとあったので読んでみました。第二次世界大戦をさらに紐解いて読める本になっていたと思います。「卒を視ること嬰児のごとし。」子どものことを考えながらも締めるとこは締めるというのはまさしく必要なんだなと思います。
  • 人間通になる読書術・実践編
    ある意味斬新なブックガイドといっても
    過言ではないことでしょう。
    なにせ「読まなくていい」
    と明言してしまっているのですから。

    この本が面白いのは
    まじめな本ばかりではなく
    推理小説が出てくること。
    片方はそこそこ有名ですが
    もう片方はあまり有名にはなりませんでした。

    ほとんどはお堅めだけれども...続きを読む
  • 紙つぶて(完全版)
    この本は一生の友になる。師になる。

    全部の書評が理解できるレベルに今の自分はないが、著者の批評する力、気迫、特に時に馴れ合いに陥っている◯◯学会に対する怒りには、鬼気迫るものを感じる。

    本書で取り上げられている本を、生きている間に何冊読めるか分からないが、本書をバイブルとして豊かな人生を送りたい...続きを読む
  • 聖徳太子はいなかった
    2006年8月21日に読んでいます。
    再読中。
    (2013年10月16日)

    これは、お薦めです。

    引用したところにある、佐藤弘夫『偽書の精神史』を
    読み返したくなりました。
    (2013年10月19日)

    3回目、読みました。
    (2015年05月16日)
  • 回想 開高健
    古本で購入。

    小説家・開高健と評論家・谷沢永一との、40年にわたる友情の物語。
    昭和25年の大阪にある語学塾での出会いから、平成元年の開高の病死による別れまでを描く。

    「士は己を知る者のために死す」
    という言葉があるが、著者の開高に対する想いは
    「士は己を知る者のために生きる」
    とでも言えるかも...続きを読む
  • 山本七平の智恵 日本人を理解する75のエッセンス
    日本という国、国民、民族の性質を解き明かす山本七平(イザヤ・ベンダサン)の多数の著述からその主張を読み解く解説書。

    山本七平の書籍は多少難しいかもしれないが、それをわかりやすく分類し、著者の考え(かなり保守的な考えであるのだけれど)も加えながら解説している。

    日本、日本人の特徴を外国との比較では...続きを読む
  • 人間通になる読書術・実践編
    第?部は、おすすめの本のエッセンスが、かなりコンパクトに、しかも多数の本についてまとめられていて、それらを読んでいるだけでも楽しいが、第?部の中身には、本好きな人、読書人にとって、なるほどと思わせることが書かれていて、ここを読むだけでも、納得でき、元気が出て、また頭も整理できる。
  • 日本人の論語(上) 『童子問』を読む
    江戸時代の儒者、伊藤仁斎の童子問を谷沢先生と共に読む。

    伊藤先生の講義を谷沢先輩を通じて講義されているような錯覚を覚える。

    伊藤先生の優しさ、学問に対する厳しさを感じる。

    先生の教えは実生活にそのまま応用できる。

    江戸時代と現代が繋がる瞬間である。
  • われらの獲物は、一滴の光り(KKロングセラーズ)
    未刊のエッセイ集。先に出版された「一言半句の戦場」から漏れた珠玉のエッセイを更に目配り広く採集したのが本書である。小説家としてのみならず、ノンフィクションの領域でも瞠目すべき傑作を残しさらに加えて、エッセイの分野でも感動を呼ぶ筆致を示している(まえがき)人気があるからこそその作家の残した作品の隅々ま...続きを読む
  • いじめを粉砕する九の鉄則
    「やられたらやりかえせ」「死ぬならいじめっこの軒先で死ね」
    万人する意見ではないだろうけど、納得感があった。たしかにいじめを善悪で考えるのは違うよな
  • 孫子 勝つために何をすべきか
    宋襄の仁への戒め。
    情に流されることなく、数字・算盤で我が身を守る。
    君主論、韓非子に通じる冷徹さを備えてこそ、成し遂げられる仁がある。

    勝敗には運もあるが運を引き寄せるのは、げん担ぎで勝負は変わらない。
  • 回想 開高健
    著者が、開高健との40年に渡る交流を回想した本。初対面のときから強烈な印象を著者に与え、きらめく才能によって著者を魅了し続けた開高という小説家の人物像が生き生きと描き出されています。

    いかにもエネルギッシュな風貌にふさわしい、若き日の開高の豪快なエピソードや、その無邪気な人柄も語られていますが、そ...続きを読む
  • 聖徳太子はいなかった
    日本近代文学が専門の著者が、聖徳太子の実在を否定する日本古代史研究の成果を一般の読者に向けて解説した本です。

    持統天皇と藤原不比等が体制イデオロギーを強化するために日本書紀を編纂したという説は、日本史研究のアカデミズムから外れたところに位置する上山春平と梅原猛によって広く知られるようになりました。...続きを読む
  • 日本人の論語(下) 『童子問』を読む
    仁斉は「論語」「孟子」を学べば六経、「中庸」「大学」も学ぶ必要はないと言います。論語、孟子をさらに深く学ぶにはよいのでしょうが、私の不勉強で理解力は低いと思います。しかし幾つか心に刻んだ言葉があります。そのひとつ「反求」「仁者の態度は射術と似たところがある。矢が的に当たらなければ他人を責めずに却って...続きを読む
  • 日本人の論語(上) 『童子問』を読む
    伊藤仁成の童子問を解説。論語と孟子が儒学の基本みたいに書かれています。仁は徳の最高位だと言います。情は源から発する泉のごとし。恕(じょ)はつまり思いやり、仁は徳を備えたものでないと達しえない、しかし一件の恕を行えば一件の仁を、二件の恕を行えば二件の仁を体得できる。仁を求めるには恕が一番の近道。まごこ...続きを読む
  • いじめを粉砕する九の鉄則
    「今のいじめについて世間一般で言われている見方が妥当であると思う人は決してこの本を手にとらないでいただきたい。」まえがきの最初に書かれていた言葉。読んでみて、確かに、と思った。一貫して遠慮などせず、バシバシ言及している。理想論をぶった切っている。がしかし、的をついている内容。いじめをなくそうとするの...続きを読む
  • 孫子 勝つために何をすべきか
    有名な【孫子の兵法】の解説書。
    「戦わずして勝つ!」など孫子の戦法が書かれていて面白かったです。孫子がちょっと気になる程度の興味がある人にはおすすめ。
  • 孫子 勝つために何をすべきか
    経営戦略という面で参考になりました。
    ビジネスにつながりにくい部分もありましたが
    (勝つ)という本質を捉えているなと思います。
    ただ少し例など上がっていますが個人的に今いる自分の立場によりこの考えの捉え方変わってくるものなのでいらないかなととも思いました。