谷沢永一のレビュー一覧
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「男冥利に尽きる」人生を送った15人の生涯を簡潔に紹介しています。
とりあげられているのは、三菱財閥の創業者の岩崎弥太郎、ロシアに渡った海軍武官の広瀬武夫、日本の美術界をリードした岡倉天心、平民宰相と呼ばれた原敬、『中央公論』の編集者だった滝田樗陰、明治の実業家の渋沢栄一、大阪市長の関一、作家・編...続きを読むPosted by ブクログ -
著者が九つの古典をとりあげ、そのなかに込められた人間理解の奥深さについて論じている本です。
『論語』や『三国志』、シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』やプルタークの『英雄伝』といった文字通りの古典から、日本の東洋史学に大きな足跡をのこした内藤湖南の『日本文化史研究』、そしてイギリスで刊行された...続きを読むPosted by ブクログ -
1932年にコミンテルンが日本共産党の任務について記した「三十二年テーゼ」は、日本の前近代性と半封建性を指摘するものでした。その後多くの「進歩的文化人」たちが、このテーゼにしたがって、日本の近代化はまがい物であると断じてきました。彼らは、遅れた日本を蔑視し、共産主義国家にしたがうべきだと主張してきた...続きを読むPosted by ブクログ
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孫子の書籍は最近はビジネス書として用いられることが多いが、この本は孫子の入門書ではなく、孫子の兵法から太平洋戦争を総括した本でした。
おそらく、入門書から入り、次の応用本としてこの本を読んだ方が孫子の兵法が理解できたはず。
・算多きは勝ち、算少なきは勝たず
・城攻めをしてはならない
・敵を知り、...続きを読むPosted by ブクログ -
山本七平の著作からの引用と、それに対する著者のコメントによって構成されています。
著者は山本の仕事を総称して「山本学」と呼びます。山本学の中心は日本人論であり、「日本人のものの考えかた感じかた見かたにはどういう特徴があるのか、その日本人が群れ集っている日本人社会は、どういう見えざる原理で動いている...続きを読むPosted by ブクログ -
教養は香水のようなもの。ほのかに香るのがいちばんいい。
嫉妬心がわくのをみとめたうえで押さえる。これが謙虚さ。(作者に対して)
忘れるのは当たり前。
これはと思うところをページ数メモ。Posted by ブクログ -
相手は感情の動物であり、しかも偏見に満ち、自尊心と虚栄心の塊であり、そこから生まれる衝動によって行動するものであるという公理を、よく心得ておかねばならない。Posted by ブクログ
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開高健の著作はまだ一つも、読んだことはありません。阿川弘之の「南蛮阿房列車」に、一緒にカナダへ行った話が面白かったので興味を持ちました。
ウィキペディアで調べると、妻の牧羊子の事が物凄い書かれ様だったので、この本を読みました。しかし遠回しな感じで書かれていて、今ひとつしっくりきませんでした。Posted by ブクログ -
友人からのお勧め。
かなり難しい内容。何回か読まないといけない。
著者は亀吉さんのミスの揚げ足を取ったり、そのくせ敬愛してるといったりしてちょっとぶれている感じがしないでもなかった。
亀吉さん自体は豪快で明るそうな印象で、なにより歴史と経済の因果関係がわかって面白い。Posted by ブクログ -
半分は 納得。というか、同じような考え
もう半分は、、、 ちょっと過激すぎる。
すぎるので、すべてを拒否されそうで危うい。。。
「いじめ」はなくならない
人間が等しく違う生き物で、かかわりあって生きようとするならば、、、
強く そして 優しくなくちゃ いけないPosted by ブクログ -
佐藤一斎の「言志四録」の、感心したところなどを渡部、谷沢両氏が語り合う対談集。
もう少し年を取ってから、もう一度読んだら、違った感想を抱くかも知れません。
いまはまだ難しく、なるほどと思いながらもなんとなく掴みきれない感じでした。Posted by ブクログ -
読書とは食事のようなもの。
教養と智慧は交差しない。智慧には実生活の体験が必要。読書は暗示、補助程度。
歴史を勉強して損した人をみたことがない。温故知新。Posted by ブクログ -
著者が言うには、この本を読めば紹介している本は読む必要はない、とのこと。とはいうものの、この著者の書く文書難しすぎ。とても自分の手におえるものではなかった。Posted by ブクログ
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200冊を越えるという著述をものにしてきた谷沢先生が、話題になった著書だけでなく、いくつもの論文を書いたときのいきさつを書いたもの。谷沢さんは気にいった人にはとことんほめるが、気に入らない人、自分を無視した人には徹底的に攻撃を加える。攻撃は多分に急所をついてはいるけれど、その極端さは逆に疑いをいだ...続きを読むPosted by ブクログ