金谷治のレビュー一覧

  • 論語
    翻訳の個所だけ読んでもダメなんだよな、と思いつつ、そこしか読んでない。
    人としての在り方は、どんな時代でも不変なんだということを、じっくり考えさせられた本であった。
  • 論語
    【人生の教訓を数千年前の時代から学ぶ】
    誰でも名前の聞いたことのある『論語』。学校の教科書に載っていて、誰しもが一度は目にしたことがあるのではないだろうか。

    内容は御存知の通り、生き方や政治に関することが中心だ。殆どが短文で書かれていて、そこに孔子の知識が詰まっている。

    私は残念ながら最後まで読...続きを読む
  • 韓非子 第四冊
    完全な政治などないのだと教えてくれる本。

    韓非子は法家思想の代表格だ。
    彼は政治の基本は賞罰しかないと言い切っている。

    確かに功績のあるものを褒め、間違ったことをした者には罰を与えるというのは理に適っている。
    当時の中国の時代に儒教的な教えを広めていた中でも韓非子は批判している。
    人は信賞必罰を...続きを読む
  • 大学・中庸
    儒教の経書の中でも重要な四書五経、そのうち『礼記』の一章を独立させ四書として扱われる『大学』『中庸』。両者とも分量はさほど多くなく、解説がかなり充実しているため論語と合わせて儒教の全体像を俯瞰することが出来る。『大学』は四書の中で最初に読むものとされ、15歳以上の学びは修己治人、善を目指す己の修養を...続きを読む
  • 論語
    教科書的な印象を持っていたが、単なる弟子自慢や自らの不遇な境遇に対する未練が顔を出したりと、意外と人間臭い所が見られたのは面白かった。老荘思想が唯一人己の内面の充足を見出す思想なのに対して、孔子の唱えた儒教思想というのは仁と礼の精神によって他者との関係を整えていく思想と言えるだろう。とはいえ孔子自身...続きを読む
  • 老子
    老子は、前職で一度読み終えている。上善如水に表れる思想は、国のトップではなく、国を支える国民が素晴らしいと解釈できる。一方無為の薦めが記載されているため、孔子の言行録「論語」の立身出世を謳う書籍とは対照的だ。
  • 老子
    老子の教えの要諦は「自然の摂理に従ってシンプルに生きよ」ということだと思う。その意味では、本書は老子の教えの反して、回りくどい。いかにも大学教授といった感じの文体で、お偉い先生の講義を聴いているような気分になる。
  • 大学・中庸
    ■概要
    12世紀に中国の朱熹(朱子)によって定められた「四書」のうちの
    2篇が掲載された本です。※他の2篇は「論語」、「孟子」


    最近、歴史小説を読むことが多いのですが、
    小説に出てくる歴史上の優れた指導者や教養人、商人をはじめとして、
    昔の人から、必読書として読み込まれているのを見て、興味を持ち...続きを読む
  • 大学・中庸
    「論語」「孟子」「大学」「中庸」のうち2つを収録。大学は四書の中でも入門と呼ばれるだけあってメッセージが簡潔(身を修め,家を斉え,国を治めて後に天下が平らかになるという「本末」)だが,中庸の方はぴんと来ない(素人には難しいのでしょうか)部分も多々あり。子曰く…の孔子の引用はわかりやすいです。(200...続きを読む
  • 大学・中庸
    中国の思想のひとつ。まず、「大学」。これは大学で何を教えるべきか、について。「大学は、国を治めうる人材を育てる場所。そして、そのためには個人の人格の形成が要となる」と説く。国を治めるには、周りのグループを治める力が必要である。つまり、友人や家族。そして、家族を治めるには、自分をまず修めてなければなら...続きを読む