金谷治のレビュー一覧

  • 大学・中庸
    天下国家の政治もその根本は一身の修養にあることを説く『大学』。人間の本性とは何かを論じ、「誠」の哲学を説く『中庸』。朱子によって『論語』『孟子』とともに四書の一つとされた儒教の代表的な経典。本書では、朱子以前の古い読み方を探求して、両書の本来の意味を明らかにすることを主眼とした。朱子の『大学章句』等...続きを読む
  • 大学・中庸
    大学は理解できたが中庸はさっぱりわからなかった。

    自己と天下の関わりの仕方は

    格物致知
    誠意正心
    修身斉家
    治国平天下

    の順だとされる。
    両編を通して具体的な処世術も多々あるのだがなんといっても中庸の中心概念の「誠」が何なのかわからなかった。



    王陽明の説を背景に読み進めた...続きを読む
  • 老子
    大器晩成。大人物は完成に時間がかかる、
    を超えて、いつまでも完成しないありよう
    に大器としての特色がある。
    でき上がってしまうと形が定まり、
    形が定まれば用途も限られる。それでは
    大器ではない。
    最近の専門職業礼賛とは逆だが。。。
    さて。
    荘子と比べると多少世俗寄りか。
    功利主義を否定するフロー体験...続きを読む
  • 大学・中庸
    儒教の「四書」に数えられる『大学』と『中庸』を納めた一冊。儒教を理解する上で必読の本ですが、道徳修養のためにも十分活かせる本です。コンパクトで大変便利です。
  • 新訂 孫子
    とにかく漢文が難しい。いつかまた読もう。

    事前準備、情報収集、予備知識!
    いざ戦いとなったら、臨機応変!
    とにかく勝てない戦はしないこと!

    兵法書ではあるが、好戦的ではないところ、現代に生きる人の人生の教訓にもなりうる内容(普遍性か?)であるところ、とても興味深い。
  • 大学・中庸
    『大学』『中庸』の本3冊目にして、ようやく全章収録の本に辿り着いた。さすが安心の岩波文庫。
    『大学』部分では、全体解説と旧本の漢文・読み下し文、注釈と現代語訳、朱子『大学章句』の旧本と重複しない要素の記載がある。
    『中庸』部分では、全体解説と漢文・読み下し文、注釈と現代語訳、朱子『中庸章句』序の訳註...続きを読む
  • 新訂 孫子
    1.あらゆる一流ビジネスマンがこの本から学んでいることが気になったので、読むことにしました。

    2.この本は原文、読み下し文、現代語訳の3段階構成に分かれています。かつて、中国にいた武将の戦争への思想が書かれています。
    この本は兵法と書かれていますが、いかにして無駄に戦わないかを述べています。
    例え...続きを読む
  • 論語
    もっとぐいぐい人生訓が押し寄せるのかと思いきや
    当時の時代でなければ意味のないようなことや
    単に孔子はこう思った程度のことや
    あまりにも雑然としている
    これを繰り返し読むとかちょっと理解できない
    ただ生き残っている古典中の古典
    繰り返して読むのが良いのかもっと安直な解説本に
    当たる方が良いのか
  • 新訂 孫子
    教養の為に読んどいた

    昔の戦争の必勝法。
    現代にも通じるところがあった。

    戦は戦う前から勝敗がある程度決まってて
    敵と味方の情報、環境、コンディションを見極めてタイミングを見計らって挑むべしって話。
  • 論語
    読書会課題本。言うまでもなく儒教の主要書。本書は孔子がどんな人柄だったかを教えてくれる。しかし、個人的にはその孔子の人間的魅力がよくわからないままで、消化不良に終わった。
  • 新訂 孫子
    孫子の戦術を学び、仕事に生かしたいと思い購入。

    1回読んだだけでは咀嚼しきれない部分が多く、何回も読むことで理解が深まると感じる。

    最初に結論を述べ(ポイントは何点で〜)、その後に詳細が記載されているで読みやすい。

    「戦争は極力しないことが望ましい」という点が書かれているのも興味深かった。いか...続きを読む
  • 新訂 孫子
    いかに効率的に目標を達成するか。
    そのために戦術を駆使する。

    必ず勝つためには、五つのことを頭に置いておかねばならない。
    一つ目は、目標に向かって努力するタイミングをわかっておくということ。組織にとって今必要なことなのかどうか。
    二つ目は、組織全体と小集団の使い方を知っておくということ。
    三つ目は...続きを読む
  • 論語
    難しい哲理が書いてあると思ったが、平易な言葉で、人の取るべき行動や姿勢が語られていて、あっけないほど。

    日本語翻訳がなければ、100ページにも満たない文章。
    後世に非常な影響を与えた儒教のおおもとが、これだけとはね。
    ちょっと信じがたいほどです。
  • 論語
    古代中国の大古典「四書」のひとつで、孔子とその弟子だちの言行を集録したものになります。

    原文、読み下し文、訳文で記載された構成になっており、読みやすいです。
    原文を読みたい方には最適だと思います。
    私は訳文のみを読みました。

    論語は体系的にまとめられたものだと思っていましたが、孔子やその弟子の言...続きを読む
  • 老子
    個人で老子の思想を取り入れるのはいいと思いますが、政治で老子の思想を取り入れるのは非現実的だと思います。

    1.この本を一言で表すと?
    ・自己を自然から探す

    2.よかった点を3〜5つ
    ・78 天下水より柔弱なるはなし(柔弱の徳)
    →物事を受け入れる柔軟さを持つ人が強いということだと思う。固定観念に...続きを読む
  • 大学・中庸
    正しい心とは何か考えさせられます。
    自分の中と外の中庸が必要です。

    1.この本を一言で表すと?
    ・自己みがきを考え直す本

    2.よかった点を3〜5つ
    ・国をよくおさめようとしたひとはまず家をおさめた(p35)
      →論語にも通じる考え。日本人に受け入れられやすい考え方。
    ・自分の子供にこうあって...続きを読む
  • 韓非子 第四冊
    引き続き、シビアすぎる一節。
    「さて、君臣上下の関係には、親子の間の情愛はない。それなのに、道義を立てて下々を縛ろうとすれば、上下の間には必ずひびが入るだろう。それに父母が子に対する場合さえ、男子が生まれたら祝いあうが、女子が生まれたら殺してしまう。男子も女子もどちらも父母の胎内から出てきたのに、男...続きを読む
  • 韓非子 第三冊
    韓非子第三冊。矛盾・良薬口に苦しは本書に収録されている。
    第二冊に書いたように、信賞必罰・上下関係の絶対がくどいくらいに書かれている。正直、やりすぎだと感じるような一節も目に付く。たとえば、秦が飢饉になった時に、臣下が民のために五つの御苑の野草や野菜・橡の実や棗・栗を開放するように進言したのに対し、...続きを読む
  • 韓非子 第四冊
    難勢、定法は 韓非子の基本思想がまとまっている。
    君主が 術、法、勢を全て持つ
    *術は 臣下に仕事を与える、権限
    *法は 臣下を賞罰する、法令や模範
    *勢は 臣下を屈服させる勢い、権勢
  • 論語
    本や古典好きではない自分が、いきなり「論語」を読むには無理があった。

    「論語物語」などの入門書を経て、論語の基礎知識を得た段階で1日1行ずつ読むにはいいかも知れない。「人生は論語に窮まる」を読んで、再トライしよう。