橋本努のレビュー一覧
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ここ10年くらいミニマリストのインフルエンサーを見かけることが多くなったことから、気になって読んでみた。本書はミニマリズムが脱資本主義の突破口になり得る可能性を論じている。
周知の通り資本主義にはあらゆる側面から限界が近づいており、さらにその代替となるパラダイムは未だに存在しない。共産主義も、明治...続きを読むPosted by ブクログ -
[脱資本主義の精神]=資本主義を活性化させないための消費
・ミニマリズム的な生活だけではだめ
・勤労倫理と快楽消費をやめる
・稼いだお金を「資本の支配力」を削ぐ方向へ
・資本が一部の人へ集まらないようにする消費
[具体的行動]
・余暇の時間を地域的なコミュニケーションに使う
・経済的自由主義(メ...続きを読むPosted by ブクログ -
ウェーバーには非常に興味がありましたが、「プロ倫」そのものを読んでもピンとこないところが多くあり、わかりやすい解説書が欲しいなぁと思っていたところで本書の上梓のツイートを発見し、発売日買いをしてしまいました。
本書では「プロテスタンティズムの倫理」と「プロテスタンティズムの天職倫理」が断絶している...続きを読むPosted by ブクログ -
ミニマリズムの生き方がいろいろ紹介されてて面白かった。また脱資本主義の解説も勉強になった。確かに勤勉に働くこと、貨幣で買えるものに価値を見出すことから見直す必要がある。
作るという行為の大事さもあったなPosted by ブクログ -
本書はマックス・ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を解読(解説ではない)しようという試み。第1章から第2章まではその前提を確認する作業となっている。
著者は第2章の終わりで「資本主義の精神」の狭義の定義と広義の定義をおこない、「私たちは「広義の資本主義の精神(「勤労ー反消費...続きを読むPosted by ブクログ -
ウェーバーの著作に忠実に沿って解読しているとはいえるが、これまで表題の著作についてきちんと解説した本は存在しないとするのはいささか乱暴ではないかと思う。Posted by ブクログ
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あるべき社会に関する様々な思想を、様々な評価軸を使って分析していく。細かな分析はともかく、自分で考えていく上で参考になる評価軸がいくつもあり、そうしたカタログ的な使い方のできるユニークな本だと思った。Posted by ブクログ
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現在支配的な思想をカテゴライズして解説、アンケートなどもあるのでそれを通して自分が何に分類されるかテストすることもできる経済倫理の入門書。
下部構造によって規定される自身の思想を相対化するマルクスのイデオロギー批判の考えを人類共存に必要なものとして紹介している。
またおれのオリジナルと思っていたハイ...続きを読むPosted by ブクログ -
政治には非常に興味があるけど、ネオリベとかよく分からないし、自分が右か左かもよく分からない、そんな人にオススメの書。
いくつかの政治・経済的な問題(論点)を取り上げ、それについての立場によって、自らの立場が決定される。
だが、もちろんそれが絶対的に正しい訳ではない。
一貫して同じ立場に立ち続けること...続きを読むPosted by ブクログ -
意欲作で楽しめたが、まだ「消費ミニマリズム」という概念が新しくて定義が確立されておらず、深堀りもされていないので、そういう前提条件の解説とかミニマリズム系界隈の書籍解説が多かった気がする。とくに新奇な話をしているわけではない。題名から察せられるくらいの普通の話を展開している。本書では消費ミニマリズム...続きを読むPosted by ブクログ
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ウェーバーのあの名著を解説するありがたい本。ただあがめるでもなく、おとしめるでもなく、現代の視点から誠実に検証して分かりやすく説明してくれる。専門家でないなら、原著を読まなくてもこの1冊で十分といっても過言ではない。Posted by ブクログ
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シャロム・シュヴァルツのポートレート的価値のアンケート(PVQ)によると、世界各国の人々が価値を同じように順位づけている。13か国の平均的な人々は、慈愛心、自己統御と普遍主義、安全、一致適合、達成、快楽派、刺激、伝統、権力という順位づけになる。Posted by ブクログ
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「プロ倫」こと『プロテスタンティズムと資本主義の精神』でウェーバーがこたえようとした問題をていねいに解説し、その議論についてわかりやすく検証をおこなっている解説書です。
著者は、ウェーバーの代表作である「プロ倫」の全体について研究している本がこれまで日本にはなく、「研究の穴」になっているといいます...続きを読むPosted by ブクログ -
経済倫理に関する具体的な政策や価値観についての質問に答えていくことで、自分のイデオロギー的な傾向を明確にし、自分自身の立場に一貫した説明を与えるための手助けとなってくれる本です。
質問に対してどちらがいいと明確に答えられない場合は、たとえばリベラリズムならリベラリズムの立場をめざすつもりで回答を試...続きを読むPosted by ブクログ -
アンケートに答えていくことによって自分の経済倫理の立場がわかる。そもそも経済倫理にはどのような立場(分類分け)があるのか?という観点からも読みやすい。Posted by ブクログ
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質問に答えることで、自分の思想を明らかにして、それから議論を進めようという大学講義のような本。
自分の思想〜一般的思想の理解〜倫理的な考察〜さらに心理的思想の分類という構成です。
討論のような部分は無く、倫理的事例は沢山取り上げている割に掘り下げが浅い印象です。
面白かったのは後半のシュヴァルツの分...続きを読むPosted by ブクログ