林道義のレビュー一覧
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[ 内容 ]
「意識とは無意識という海に浮かぶ島のようなもの」である。
本書は、ユング心理学の基本概念をもとに、無意識と意識がいかに関わり、人の心が成り立っているのかを解説している。
「心が発達するプロセスとは」(太母と英雄)、「人の性格はどのように分類できるか」(タイプ論)、「女性的な心と男性的な...続きを読むPosted by ブクログ -
ユングやフロイトなどの名前は知っていたが、まったく心理学の知識がないまま読んでみた。
非常に面白かった。
ユングのバックボーン、フロイトとの関係性等がわかって、どうやって「無意識」などの考えにたどり着いたのかが分かり興味深かった。Posted by ブクログ -
[ 内容 ]
「無意識」「コンプレックス」「元型」…。
目には見えない「心」の領域に、新たな学問の地平を切り開いたユング。
しかし、その複雑多彩な思想を、言葉の定義だけで理解することは難しい。
本書では、「心・魂・精神の違いは?」「自我はどれくらい意識的か?」「夢とシンボルの関係は?」など、様々な概...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトル通りフェミニズムへの理論的批判が詰まった本である。
今、巷を賑わせている「フェミニズム」に対して、それはまやかしの議論に基づいて構築されていると断罪し、真っ向から論理的に批判している。それと同時に、「フェミニズム」を標榜している人々の真の目的を読み解き、その裏側に潜む危険性を高らかに警鐘して...続きを読むPosted by ブクログ -
シリーズ最終巻。本書では、著者自身のユング理解が積極的に語られています。
まず、神経症と失調症について、ユング心理学の立場からの解説がおこなわれています。また、人間が無意識の中にある対立を生かしつつ統合して成長を遂げていくという、著者自身の主張がくわしく語られています。
ただ、こうした解説にはど...続きを読むPosted by ブクログ -
ユング心理学の入門書です。語り下ろしなので、たいへん読みやすい内容になっています。
著者は、ユングの「自我」についてこれまで十分に理解されてこなかったことを嘆いており、本書では著者自身の解釈が盛り込まれています。
また、世界各地の神話から「元型」の存在を推察したユングの発想を、伝播説と対立するも...続きを読むPosted by ブクログ -
「影」「太母」「英雄」「トリックスター」、あるいは「アニマ」と「アニムス」といった、よく知られたユングの心的イメージのタイプについて解説しています。また、それに基づいた性格の分類についても説明されています。
本書の後半では、ユングが入れ込んだ曼陀羅について、ユング自身が描いたものの図版とともに紹介...続きを読むPosted by ブクログ