酒井順子のレビュー一覧

  • 枕草子REMIX(新潮文庫)
    こんな調子で説明してくれたら、古文の時間も楽しかったろうし、もう少し授業に興味が持てたのかも。枕草子なんて『春はあけぼの』しか印象なかったけど、ちゃんと読んでみたら(現代語訳次第なのかもしれないけど;)、おもしろい読み物なんだろうな。
  • 男尊女子
    「あるある」を連発しながら、面白く読めました。

    日本人のDNAなんでしょうね~。
    表面的には、バリバリのジェンダーレスの人でも、DNAの奥の方に宿った「男尊女子」思考が、無意識に顔を覗かせるのでしょうね。

    酒井順子氏、今回も鋭い視点で切り口も面白かったです。
  • 男尊女子
    その通りすぎて、読んでいてだんだんつらくなりました。好きでやってるならいいけど、そうでないならなんて女子は損なんでしょうね。
  • 男尊女子
    男女平等を主張しつつも男性の一歩後ろを歩きたいという男尊の気持ちが潜在的にある事実とその時代背景を著者の考えも交えながらユーモラスに述べられています。白黒決まっているようで、決まらない正直な書き方に全面的に納得。
  • 「来ちゃった」
    女性向け雑誌に掲載されていた旅のエッセイなのだが、いわゆる超有名な観光地ではなく、「端っこ」「終点」「ケータイの電波届かない」などの地域に出かけて行くもの。「出生率1位の地」「寅さんが最後に行った地」「こけし工人がいる温泉」など、「きちゃった・・・」とつい言ってしまうような辺境の地。地元の人とのふれ...続きを読む
  • 「来ちゃった」
    マジに鉄子な酒井さんと、ふわふわなほしさんの絵で
    綴る旅のエッセイ。ゆるゆる感が心地良い♪
    自分だと、自由時間に目いっぱい詰め込む私、
    酒井さんの数か所ゆったりな旅は、目に鱗でした。
    実はこの本は2011年2月の発行。
    かの大地震前の被災地の豊かだった様子が、あちこちにあって、涙してしまう。
    この本...続きを読む
  • 下に見る人
    人気エッセイストの酒井順子先生の著書。序列意識やマウンティング、差別、いじめの背景にあるのは、上から目線ではなくて人を下に見たいという欲求があるから、それが酒井順子先生の主張。酒井順子先生自身の経験談に基づく内容で、それは全て上から目線ではなくて人を下に見たいという欲求が背景にあったからというお話だ...続きを読む
  • 男尊女子
    育ってきた環境ってオソロシイ…
    男女雇用機会均等法もだいぶ浸透している現在だけど、やっぱり男の子はこう、女の子はこう、といった先入観がたくさんある。
    身近なことに照らし合わせてみて、本文を読みながら「そう、そう!」と思わず頷いてしまう一冊。
  • 男尊女子
    酒井順子さん、将来は教科書に載りそうな、
    今を代表する作家なったな〜。
    誰も言わないけどまさにその通り!な内容。
  • 地下旅(チカタビ)!
    東京の地下鉄を舞台にした紀行。一日で地下鉄全線完乗を成し遂げた著者だが、駅を降り立ち周辺を散策するということは、これもまた大変な時間を要することだ。あとがきで書かれている「さりげなく駅から出て、自然に町に馴染む」という文を読み、大学サッカーリーグで都営三田線・本蓮沼から西が丘サッカー場へ審判に行った...続きを読む
  • 着ればわかる!
    イラストは可愛い。40代の同級生が様々な衣装に、身銭を切ってまでチャレンジする面白さ。タカラジェンヌやキャッツって「着る」ことになるのかな〜? フォトギャラリーは蛇足だったかと思われる。確かに「着た」証拠なんだけどね……
  • 男尊女子
    大学時代、友人が受講していたゼミの教授は、夫のことを話すとき必ず「配偶者」と呼んでいたそうだ。
    友人は、「ナンカヘン」といっていたし、私も変わっているなと思っていたが、もしかしたらその感覚の方が、「ナンカヘン」なのかもしれない。

    様々な男尊女子成分を語った本書の中から特に面白いものは以下の3点。
    ...続きを読む
  • 男尊女子
    「男尊女子」だなんて、なんと着想がユニークなんでしょうね。女性の視点からの「人間観察」、いつ読ませてもらっても、学びがあり、かつ、楽しめます。酒井順子さんに「ありがとう」の言葉を贈ります。
  • 紫式部の欲望
    なかなか筆者である紫式部がどのような欲望から源氏物語を書いたのか考えることはなかったので面白い視点から読めた。強引に迫られたい、出家したい、待っていてほしいはよくわかる。常々思っていたのは、紫式部が源氏に対して愛がないなぁということ。それも、もしも道長=源氏だとするとなんとなくわかる。愛も憎しみもあ...続きを読む
  • 負け犬の遠吠え
    独身、結婚、出産育児。
    女性の関係が今までと変わっていくことの描写がぐっときた。

    「同じ日本語を話すので相手の話の意味は理解できるけれど、その話に対して心の底から共感し、分かち合うことがどうしてもできないのです。これは、かなり寂しい感覚です。」

    友人と話していても前ほど楽しくないなって思っていた...続きを読む
  • 男尊女子
    嫁や主人という言葉は、配偶者のいない私にはなじみのない言葉だが、周りに既婚者が増えてきている今、その言葉の意味を理解し考え使わなくてはいけないのか。今までまったく気にせず、というかそもそも他の言葉に関しても特に気にも留めず発していたが、注意深く喋らなくてはと思った。
    男尊女子。この本には実際男性はこ...続きを読む
  • 黒いマナー
    参考になった。
    老いた親へは、旅行に「せっかくだから、ね」スタンスで嫌でも誘う。
    そして携帯や電子機器を買い与え使い方を教えてあげることが彼らのステータスに。
    人妻は家紋入りの袱紗と本物の真珠で差をつける・・・っと。メモメモ
  • 女を観る歌舞伎
    最近歌舞伎に興味が出てきて、よく見に行くようになったので、手に取った。この本をガイドにして、どんどん見て行きたい。
  • 女を観る歌舞伎
    ・まだ読み終はつてゐないのに書き始めた酒井順子「女を観る歌舞伎」(文春文庫)、 かういふ見切り発車本はたまにあるのだが、それでも一応は読んでみるかと最後まで読むことが多い。今回はそれも面倒と書き始めた。読んでない部分は更におもしろいかもしれないが、それはそれ、とりあへずは60頁あたりまで読んだとして...続きを読む
  • 枕草子/方丈記/徒然草
    離れに引き蘢ってギターかき鳴らす高校生みたいなもんとも言われてきた?鴨長明の「方丈記」なので、ポップな訳も違和感ないような気がする。
    天災に苦しめられたり遷都がうまくいかなかったり、現代と変わらないよね。

    「枕草子」も、「まさか人が読みはすまいと思って(略)書きためたもの」と言いながら、好きなもの...続きを読む