この巻からもう、怒涛の展開で、作画は引退されただけあって、原作者氏の力の入れよう、半端ではなかったんでしょうね。
産婦人科医ゴロウ氏(コウノトリというモーニング連載の名作に出てくる赤西ゴロー先生を連想します)、宮崎県の北東部でマイペースで働いていましたが、そこに大ファンの星野アイがいきなり現れ、休養
...続きを読むの理由を知らされ、茫然自失となって……不運なことに事故死してしまいます。
各章の冒頭に関係者のインタビューが挿入され、これも重要な伏線になっていますね。
16歳でシングルマザーとなったアイさん、この事実が露見したらアイドル生命は終焉を迎えるでしょうし、弱小所属事務所も潰されてしまうので、社長氏が一計を念じ、社長夫人が面倒をみている、という設定を頑なに守ります。
実はアイさんは男女の双子を産んでいて、その2人が、生まれ変わり、です。(女の子の方が、主人公をアイドルのアイさん好きにさせた張本人で、僅か12歳で夭逝していました)
幼少時に前世の記憶を持っているとしか思えない子ども、実際に見聞しますので、フィクションですが一定、説得力があるんですよね。
……主人公を死に追いやった犯人、執拗に関係者を探り、正体不明な内部情報提供者の力もあってか、アイさん達の家に押しかけ、巧妙な手口で彼女を刺殺し、本人は自死しますんで……この一連の事件の背後関係、遺児となった2人などが追及することになります。
作画、かなり良いんで、これは原作者との相乗作用があるんでしょうね。
TVアニメ、未見ですんで、こりゃ絶対に見なきゃ、というところでしたね。