ヒラマツ・ミノルのレビュー一覧
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天真爛漫おバカな沖田総司に結核は似合わないと思っていたけど、やはり史実通りなのね。
病が彼を大人にするのだろうか?寂しい…。
動乱の京都、役者が揃ってきた。
次巻は池田屋事件。Posted by ブクログ -
ときどき昔の巻を読み返さないと人間関係が分からなくなるが、新選組漫画の中では登場人物の人間味がよく描かれている。この巻ではとうとう沖田の肺の病の兆候が出てくる。病気の初期はきっとこのような何気ない症状からスタートして、本人も普通に過ごしていたんだろう。史実を元にしているため沖田の今後は分かっているの...続きを読む
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新撰組ものは目線が市井のところにあるから面白いのかもしれない。
政治的な大局観はない。異国との国力の差や、富国強兵とか、国民国家とか、そんなのはない。幕末の終わりに坂本龍馬らが見出していくものが、サッパリない。それはそうだ。大衆だから。それらはエリートと違う我々だから感じるものがあるんだろう。常に時...続きを読むPosted by ブクログ -
京都への道中で人知れず、維新志士と合戦かわしてます。岡田以蔵がへっぴり腰なのが、なんだか以外。なんであれ各々が志を持って参加している倒幕運動。その中で、状況に流されてしまっているということなのでしょう。
そして、京都到着。
歴史の語り部・目撃者となる八木家の面々登場。お母さんの肝っ玉が強くてとても...続きを読むPosted by ブクログ -
京都へと昇る浪士組の一行。例の大篝火事件がありつつ、狂乱の都市へと進みます。
佐々木只三郎の考えることが、熱がなくて怖い。あの表情の薄い顔で考えていると思うと、余計に。
ここでの選択が浪士組の京都居残り組の伏線になるんだろうな。
原田左之助登場。
まさか、ああゆう形を持ってくるとは。あの自称24歳...続きを読むPosted by ブクログ -
芹沢鴨登場と、浪士組結成の8巻。
芹沢鴨のマッドな部分は出てるけど、魁偉な部分は出ていないようなデザイン。そうするとやりすぎちゃうのかな。
さあ、幕末の中心である京都へとやっと舞台は動き出します。
表紙の沖田のきらきらがまぶしい。前途を祝す、とはいかないんだよなぁ。Posted by ブクログ -
斎藤一じゃなかった山口一の過去。親から見捨てられた彼を拾ったのは、人斬りの親方。親方から教えられたことが、彼の全てであった人生。それが沖田によって打ち砕かれ、寄る辺をなくした彼を受け入れるといった近藤勇を拒絶して、どこへ向かうのか。
山口一の加入は、京都でかな。
清河八郎がサイコさんでした。それを...続きを読むPosted by ブクログ -
土方歳三に永倉新八と、徐々にメンツが揃いつつある試衛館。
己の失態を繰り返さぬため強さを求めて。
己の知らないものを知り尽くすために。
動機は各々あれど、一人の男の魅力の下に集まります。
気風のいいあんちゃんの永倉新八はいいですなぁ。Posted by ブクログ -
芹沢鴨の誅殺は中盤のクライマックスだろう。
正義はない。欲望のままに暴力を振るう狼藉者。
でも決して愚かではなく、諦念、達観、孤独を拗らせた自暴自棄な行為を続けているように見える。
魅力的な敵役に育ったのに、次巻で退場になってしまうのは惜しいなぁ。
でもこの悪辣さにふさわしい死に様を期待してます。Posted by ブクログ -
壬生浪の野郎どもは今巻まるっとお笑い担当です。
陰謀渦巻く朝廷劇。姦計、暗殺、政変。
外国艦隊に負け政争にも負け、京を追いだされた長州。
忠義に篤い松平容保が格好良いけど、誠実さはいつでも美徳というわけではない。この後の会津の惨劇を考えるとね。Posted by ブクログ -
厳しい禁令が与太者、食い詰め浪人の集団を本物の侍にするのか⁉︎ 脱落者多数。
表向きは処分したことになっていても、逃げだせた隊士もいたかもね。愛次郎と宇春、ついでに師匠も無事逃亡。
後半は朝廷内の派閥争いで、長州が暗躍してます。こういう陰謀劇もしっかり描いていくみたいですね。
主人公は相変わらずのほ...続きを読むPosted by ブクログ -
局中法度、発布。武士に憧れた農民や商人の小倅、食い詰め浪人やら、罪人やら、身元怪しげな烏合の衆だった新選組。規律を正すために必要だったのでしょうが…。これから起こる粛清の嵐を思うと気が重いですね。史実だからどうしようもないのだけど、魅力的なキャラが居なくなるのは寂しいな〜。Posted by ブクログ
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侍に憧れ、職にあぶれ、一花咲かせたいと夢見る有象無象ども。激動の時代、血塗られた千年の都へーー。
京に到着です。前哨戦から激闘でした!斬るも斬られるも、豪快爽快。殺戮のさなかにゆるい笑いがあるのも良いです。
役者も揃いました。暴れ馬に乗って、高杉晋作が登場。イケメンじゃなかったのは少し残念ですが。
...続きを読むPosted by ブクログ -
有象無象が集う浪士組御一行様、京への旅路。
岡田以蔵含む天誅組も登場して、血生臭くも泥臭い死闘の予感を孕む不穏さ。
本編は緊張感の連続なので、番外編の歳三 『心の俳句』に心和みました…。Posted by ブクログ -
浪士組結成。騒乱の京へ旅立ちます。
芹沢鴨も登場です。この凶々しさは只者ではない。
暗殺と粛清の血生臭さを予感させますね。
新選組の物語はこれからが本番なわけですが、試衛館時代の少し暢気なところがある話も好きでした。
史実を知っているので、愛着のでてきた試衛館の仲間の運命を思うと憂鬱になるなぁ。
土...続きを読むPosted by ブクログ -
大胆不敵にて情に厚い、その器の大きさ。
それとは裏腹な出自を気にする小心さ、失望感で半年引き籠ってしまう繊細さ。
なんとも魅力的な、近藤勇です。
皆で吉原へ繰り出すのん気さもこの『新選組』の魅力のひとつ。
でも激動の時代が始まろうとしています。
新章になって彼らは変わっていくのか…いかないのかな? ...続きを読むPosted by ブクログ -
斉藤一、登場。頭上半分を斬って、円盤のようにくるくると吹っ飛ばすなんて、なかなかのケレン味。素敵です。
志士全員が攘夷とか倒幕とか、少し誇大妄想気味な高い志だったわけではないのですね。
食い詰めてしょうがなくとか、居場所が欲しくてとか。
幕末は役立たずな貧乏武士が大勢いて、侍である存在意義が欲しい人...続きを読むPosted by ブクログ