佐藤卓のレビュー一覧

  • 塑する思考
    すっごい面白かった。というより、とても重要な視座と言葉をいただいた、という感覚が強いかも。
    まさに実用的な視座「構造」と、染み込む言葉の綺麗さ「意匠」を兼ね揃えた本。

    物事の本質を「問い」から見出すこと。おそらくそれが、良い意味で自我と戦う一番の術なのかも。
  • 塑する思考
    ・元電通のアートディレクター佐藤卓の著書
    ・「分からない」から全てがはじまる。ニッカウィスキーの自主プレゼン
    ・柔らかさには2通りあり、弾力性と塑性。外部から力が加わった後のあり方が違う。塑性は粘土のように、力を加えたら戻らない。
    ・自分の意識がどこから来るのか、その基礎となる自分すら分かっていない...続きを読む
  • 塑する思考
    デザインという仕事から語られた言葉に、仕事への取り組みの本質が溢れていて、経理を仕事にしている私にも多くの気づきがあった。
    佐藤卓さんと直接お話しできる機会があったとしてもきっとこんなに深くお話ししていただけることはないわけで…ホントに読書ってすごくオトクな得難いものだなあ…と思いました…
  • 塑する思考
    観察力が高まった。
    日ごろ何気なく見ているものの造形を、改めて注意深く見る癖がついた。散歩が楽しくなった。
  • 塑する思考
    五輪周辺の不祥事の余波で、なぜかデザインあが放送休止の憂き目に。。追悼の意味で佐藤卓さんの本をよむ。これが素晴らしい出会いになった。
    因果応報、人間万事塞翁が馬。
    クールミントの2匹目のペンギンの種明かし、積年の謎が解けた。
  • 塑する思考
    自分の中の無責任な「デザインする」意識が変わりました。

    私はデザイナーという肩書きで仕事をしているにも関わらず、世の中の著名なデザイナーの方々に関する知見が浅いです。仲間内で「尊敬するデザイナーは誰か」という質問があがると決まって黙り込んでいました。

    本書では、世の中に蔓延る無責任で本質を捉え損...続きを読む
  • 塑する思考
    21_21 DESIGN SIGHTのショップでたくさん並べてあったのと、この間までの「グラフィック展」で少し触れられていたので気になって読んでみました。

    おいしい牛乳の人だとは知らず、読んで初めて知りました。
    デザインを通して仕事、人生、生き方を視ていて気付かされることが多かったです
  • 塑する思考
    塑は「そ」と読む。力を加えても元に戻る「弾性」に対して、相手によって自在に形を変える「塑性」。著者はデザインというものを「塑」であるべきだと考える。
    私もデザイナーの端くれなので、著者の言いたいことはよくわかる。著者が自分と同じような考えであることを知って、嬉しくなった。
    デザインは自己表現の場では...続きを読む
  • 塑する思考
    著者は、NHK「デザインあ」の総合指導をしている人。
    世の中にアイデア出しの本は数あれど、ここまで頭の中の過程を丁寧に解説した本は、珍しいのではないでしょうか。「塑する」とは「柔」につながる意味だそうです。パッケージデザインから、世に言うデザインそのものの謎にも迫っていきます。読めば「デザインあ」が...続きを読む
  • 塑する思考
    デザインとは
    きれいなグラフィックや何か施されているものをデザインされていると捉えがちだったが、すべてのものはデザインされているとということが言われてみて初めて気づいた

    お箸はナイフやフォークに比べると、チープな印象を抱くかもしれないが、そのシンプルさ故に様々な使い方ができる

    自分が普段生活する...続きを読む
  • 塑する思考
     クールミントやニッカのエピソードは、正しく創造的なエピソードである。
     その一方で、サーフィンの話は、微苦笑。
  • 塑する思考
    『「付加価値」撲滅運動』とか『「便利」というウィルス』などの章が特におもしろかった。デザインとはそもそも何か、というところから始まり、グラフィックデザイナーの視点から見た現代の様々な側面を、わかりやすい文章で伝えてくれる。
  • 塑する思考
    装飾のためのデザインではなく、無駄を省くデザインの重要性を示唆する。冷蔵庫の例えが分かりやすかった。
  • 塑する思考
    人間は猿人からの進化で体毛がなくなった。もじゃもじゃの方が怪我もしにくいし暖かいのに。

    身体が弱くなった、不便になった。ちょっと転んだだけで擦りむくし痛い。でもその代わりに、全身の末端までに行き届いた神経のお陰か、体の外のことが感じやすくなった。感受性が豊かになったらしい。

    不便と口にするが実は...続きを読む
  • 塑する思考
    佐藤氏のデザインへの考え方がよく分かる。主義主張を押し付けるばかりの自己満足はやめよう。大変、参考になるデザイン論。
  • 塑する思考
    養老孟司先生が新聞の書評で「この本を読んで、自分もデザイナーになってみたくなった」と書かれていたのを読み、自分もこの本を読んでみたくなった。
    これは、ニッカウィスキーの「ピュアモルト」明治の「明治おいしい牛乳」ロッテの「クールミントガム」などのデザインを手がけ、日本を代表するグラフィックデザイナーの...続きを読む
  • 塑する思考
    物をつくるなかでデザインが大きく誤解されている。カッコよくすることではない。既存のものとものをつなぐ、物の本質を知る。著者が伝えたいデザインと世間一般で思われているデザインは大きく違う。
    物を深く掘り下げてその背景に思いをはせることで、もっと気づかいの出来る世界になるのでは。
    塑する思考とはそんな考...続きを読む
  • 塑する思考
    中盤にあるような、クールミントガムや明治おいしい牛乳、ニッカウヰスキーのデザインを思考プロセスと併せてひも解く部分は読みごたえがあり面白い。佐藤さんのデザインは、一言で言うならオリジナリティの探究だと私は理解した。どうオリジナリティを出すかの研究ではなく、あるものだとして対象を多くの視点から観察する...続きを読む
  • 塑する思考
    養老ブックガイドから。簡単に使うとたしなめられそうだけど、デザイン職者の手になる読みものを味わう機会はこれまで殆どなかったから、だいぶ新鮮な読書体験となった。
  • 塑する思考
    「明治おいしい牛乳」や「ロッテクールミント」などのパッケージデザインを手がけた、グラフィックデザイナー佐藤卓さん。
    「デザインを通して人の営みを考える」ことの面白さ。「日常生活、無意識に触れている事物の中に潜む数多くのデザイン」を紐解いた一冊。
    何だか難しそうなタイトルたけど、内容はとても分かりやす...続きを読む