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ニッカ・ピュアモルト、明治おいしい牛乳、ロッテ・キシリトールガム、NHK Eテレ「デザインあ」のデザイナーは、ごく日常と接点を持つデザインを通じて、思い、感じ、考えた――。「分からせたがる」愚と「分からなさの魅力」について。あえてデザインしないのも、みごとなデザインであることについて。そして、デザイン・マインドとは気遣う心そのものであり、英語だ道徳だと騒ぐ前に、デザイン教育こそ、について……。
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Posted by ブクログ
すっごい面白かった。というより、とても重要な視座と言葉をいただいた、という感覚が強いかも。 まさに実用的な視座「構造」と、染み込む言葉の綺麗さ「意匠」を兼ね揃えた本。 物事の本質を「問い」から見出すこと。おそらくそれが、良い意味で自我と戦う一番の術なのかも。
デザインという仕事から語られた言葉に、仕事への取り組みの本質が溢れていて、経理を仕事にしている私にも多くの気づきがあった。 佐藤卓さんと直接お話しできる機会があったとしてもきっとこんなに深くお話ししていただけることはないわけで…ホントに読書ってすごくオトクな得難いものだなあ…と思いました…
観察力が高まった。 日ごろ何気なく見ているものの造形を、改めて注意深く見る癖がついた。散歩が楽しくなった。
五輪周辺の不祥事の余波で、なぜかデザインあが放送休止の憂き目に。。追悼の意味で佐藤卓さんの本をよむ。これが素晴らしい出会いになった。 因果応報、人間万事塞翁が馬。 クールミントの2匹目のペンギンの種明かし、積年の謎が解けた。
自分の中の無責任な「デザインする」意識が変わりました。 私はデザイナーという肩書きで仕事をしているにも関わらず、世の中の著名なデザイナーの方々に関する知見が浅いです。仲間内で「尊敬するデザイナーは誰か」という質問があがると決まって黙り込んでいました。 本書では、世の中に蔓延る無責任で本質を捉え損...続きを読むねた、一般大衆的な「デザイン」を否定し、デザインの本来あるべき姿を改めて示しています。 誰が何のために何を生み出すのか。 デザインには答えがないよ、正解がないよ、 という人はデザイナーにも沢山いると 思いますが、 定められたルートはないにしろ、必ず達成すべきゴールは決まっています。 こうあるべき、という信念を持ってデザインに向き合うことをエピソードを交えて、しかも読者と近い視点で書いており、 よくあるデザイン思考の指南書よりもずっと参考になると感じました。 私の尊敬するデザイナーは佐藤卓さんです。
21_21 DESIGN SIGHTのショップでたくさん並べてあったのと、この間までの「グラフィック展」で少し触れられていたので気になって読んでみました。 おいしい牛乳の人だとは知らず、読んで初めて知りました。 デザインを通して仕事、人生、生き方を視ていて気付かされることが多かったです
塑は「そ」と読む。力を加えても元に戻る「弾性」に対して、相手によって自在に形を変える「塑性」。著者はデザインというものを「塑」であるべきだと考える。 私もデザイナーの端くれなので、著者の言いたいことはよくわかる。著者が自分と同じような考えであることを知って、嬉しくなった。 デザインは自己表現の場では...続きを読むない。たとえば、商品のデザインを考えてみる。消費者はお店に並んだ商品の中から気に入ったものを選んで買っていく。ならば、商品のデザインは「自分がどうしたいか」ではなく、「みんながどう思うか」が大事である。 この「塑である自我」という考え方が、養老孟司先生の個性に対する考え方とよく似ている。押さえつけていても出てきてしまうのが自我や個性で、そういうものはいい仕事の邪魔になる。なぜなら、仕事は世の中のニーズに合わせて存在するもので、あなたの欲求を満たすために存在しているのではないから。 この本はデザインの本ではなく、デザインそのものについて考えた本である。豆腐屋が「なぜ豆腐を作るのか」と考えるような本である。養老先生も解剖学者でありながら、「解剖とは何か」を考え続けた。そういう意味では、のちにお二人が「虫展」で一緒に仕事をされたのは、必然という気がする。
著者は、NHK「デザインあ」の総合指導をしている人。 世の中にアイデア出しの本は数あれど、ここまで頭の中の過程を丁寧に解説した本は、珍しいのではないでしょうか。「塑する」とは「柔」につながる意味だそうです。パッケージデザインから、世に言うデザインそのものの謎にも迫っていきます。読めば「デザインあ」が...続きを読む10倍楽しめる。どうしてああいう番組なのかも納得。人生にも確実に効く、考え方の本です。
デザインとは きれいなグラフィックや何か施されているものをデザインされていると捉えがちだったが、すべてのものはデザインされているとということが言われてみて初めて気づいた お箸はナイフやフォークに比べると、チープな印象を抱くかもしれないが、そのシンプルさ故に様々な使い方ができる 自分が普段生活する...続きを読む中でいかに無意識に行動しているかを痛感した ものを買うときになぜそれを選んだのか、逆になぜ選ばなかったのかなどを意識するようにしたい
クールミントやニッカのエピソードは、正しく創造的なエピソードである。 その一方で、サーフィンの話は、微苦笑。
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