エイモアトールズのレビュー一覧

  • リンカーン・ハイウェイ
    読み応えありすぎのロードノベル。深い味わいがジワーっと沁みてくる文章で描かれる、主人公格4人と脇を固める個性的な登場人物の考えや生き様が実に良い。人生を旅する小説の魅力が670Pを超えるページ数にすらあふれるほどに詰まっている傑作。

    分厚さと多視点の構成に敷居を高さを感じるが、難解な文章でもなくリ...続きを読む
  • モスクワの伯爵
    人生を投げないって実はすごく難しくて、かっこよくて、魅力的!正しく、賢く、健やかに!健気に!生きたいな!
  • リンカーン・ハイウェイ
    ロードノベルかと言われると、自信を持って頷けない部分もあるかなぁ。読書体験そのものはたしかにロードノベルだけれど(笑)

    クセノスは歴史上の人物の名前のように聞こえるがクセルクセス(古代ペルシャ王)とかきセノフォン(古代ギリシャの軍人、哲学者)とかのような人名ではない。 クセノスは外国人、見知らぬ者...続きを読む
  • 賢者たちの街
    先に読んだモスクワの伯爵も良かったが、こちらは兎に角オシャレで、洗練された主人公の女性の生き方が、何ともカッコ良かった。久しぶりに良い本を読んで凄く満足した。
  • フォワード 未来を視る6つのSF
    「夏の霜」ブレイク・クラウチ
    人工知能モノ。最初は世界観が飲み込めなかったが、ゲームだとわかり、そこからは新しい人工知能の誕生にワクワクした。主人公が女性でレズビアンなのがイマドキ。でも子育てや夫婦?仲がうまくいかないところは普遍的。
    主人公と一緒になってマックスに騙された。ブライアンを殺すところは...続きを読む
  • モスクワの伯爵
    めっちゃ好き……
    大変な境遇だけどずっと陰鬱とした雰囲気じゃないので読んでて元気が出るし、出てくる人が親切で良かった……
    ソフィアが好きです。
  • モスクワの伯爵
    「優雅な生活が最高の復讐である」という言葉を地でいったような、ホテルという箱庭の中のめくるめく日々。限られた環境の中でも知性と明るさで朗らかに乗り切る伯爵の姿にこれこそが教養だ、という感じがした。
  • モスクワの伯爵
    革命政府に無期限の軟禁刑を下され、高級ホテル「メトロポール」の屋根裏で、一生暮らさねばならなくなった、「アレクサンドル・ロストフ」伯爵。

    しかし、心技体ともに貴族としての誇り高き精神を持ち続ける彼の人生は、表向きは以前と変わらぬような、落ち着いた華やかさを見せているように感じるが、振り返ってみると...続きを読む
  • モスクワの伯爵
    面白かった。
    軟禁生活の中でもハリを失わない伯爵の生活と、人柄。
    閉ざされた世界の中でも出会いと別れがあり、
    だからこその終わり方だと思った。
    自分が年齢を重ねた時、またもう一度読みたい。
    作中で娘に語り継がれた二つの言葉は私も大切にしたいと思った。
  • モスクワの伯爵
    ロシア革命後、革命政府にモスクワメトロポール・ホテルの屋根裏部屋での無期限の軟禁刑を下されたロストフ伯爵。元貴族だからという理由である。誇り高く、裏表のない人物であるロストフ伯爵のユーモアと思いやりに溢れた日々が綴られている。
    印象的な教えは、
    ・自分の境遇の主人とならなければ、その人間は一生境遇の...続きを読む
  • モスクワの伯爵
    ホテルに一生軟禁。ロシア革命後の貴族の話なんて
    さぞかし陰鬱な話なんだろうなぁ。と思いきや
    180度違い、紳士で魅力的な伯爵は、決して投げやりにならず、友情や愛を育んでいきます。
    始まりから最後の1行まで面白くて魅了されました。
  • 賢者たちの街
    恋愛小説であり、移民二世で労働者階級出身の聡明なヒロインがマンハッタンでいかにのし上がっていくかを描くサクセスストーリーでもあり、何より、魅力たっぷりな登場人物たちとの出会いや別れを描いたこの本は爽やかな青春小説だと思う。
    きらびやかで華やかで底抜けに明るいニューヨークとそこに生きる人々を描きながら...続きを読む
  • モスクワの伯爵
    ロシア革命の混乱期、爵位を持つ多くの白系ロシア人が国外へ逃亡し、異国にあって極貧の生活を余儀なくされたことはよく知られている。

    この物語の主人公であるロストフ伯爵も、革命政府のもと裁判を受け、銃殺刑こそ免れたものの、それまで暮らしていたホテルからの禁足を命じられる。もし、一歩でもホテルから出ようも...続きを読む
  • モスクワの伯爵
    2019年の緊急事態宣言時に購入
    閉ざされて世界で生きることになった男の話を、あえて、むしろ救いを求めて読む。でも「感動するぞ!」と意気込まないとやってられない様な状態に世界が一変した為、感覚のバランス(この本を買った理由と価格に引っ張られ過大評価しないか)が保てなくなり、また非常に仕事が忙しくなっ...続きを読む
  • モスクワの伯爵
    614頁!厚い!長い!読んでも読んでも終わらない。何度も挫折しそうになった。でも帯の『時代が変わっても残したいものがあった。革命後、ホテルに軟禁された伯爵。閉ざされた世界で彼は人生を再発見する』に支えられ、読後は感動が待ってるに違いないという思いで読み進んだ。主人公の伯爵はもちろんのこと、他の登場人...続きを読む
  • 賢者たちの街
    圧倒された。ニューヨーク、1937年の大晦日からの一年間の出来事をほぼ30年後に回想する形をとっていて、キラキラ宝石を散りばめたような人間関係が描かれている。意識が高くアップタウンに昇り詰めようとする主人公の率直さも(多少の偽善も含めて)好感が持てる。当時の文学や音楽と共に、私が生きてもいない当時の...続きを読む
  • モスクワの伯爵
  • モスクワの伯爵
    なんと言おう。今年最高の読書体験。ベスト1。
    軽くネタバレですが、ロシア版ゴージャス『ショーシャンクの空に』。何度笑い泣きしたことか。金箔を効果的に使った装丁も大好き。
    ロシア革命により生涯を豪華ホテルの屋根裏部屋に軟禁されることになった伯爵が、死を考えながら幾度も生きる意味を見つけ、人と絆を結んで...続きを読む
  • モスクワの伯爵
    32年間のホテルでの軟禁生活。ホテルでの出会いや事件を通して強くなる人々との強い信頼関係。それは揺るぎ無い伯爵の人間性なのだろう。読後感がとても良かった。
  • モスクワの伯爵
    名作。
    ホテルに軟禁された32年間が、ゆっくりと進むところと
    あっという間に過ぎ去るバランスが絶妙。
    登場人物もとても魅力的。

    再読したい。