アドルフォ・ビオイ=カサーレスのレビュー一覧

  • ボルヘス怪奇譚集
    ・もやもやして不安になる、よくわからない物語の詰め合わせ。
    ・短い物語に唐突なオチがつくので何度も置いてきぼり感を味わう。一気に読むと頭変になりそう。
    ・難解だけど訳が平易なので読みやすい。
    ・はじめの「諸言」と最後の「訳者あとがき」と「解説」のすべてが素敵。この3つを含めて本として完成されてる。
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  • ボルヘス怪奇譚集
    「汽車」という4ページの作品がある。「死者の百科事典」を読んだ時と同じものを感じた。完璧だと思う。でも、サンチャゴダボベとは誰だろう。それから、須賀敦子の本棚というチラシが入っていた。読みたいけれど、高くて買えない。
  • ボルヘス怪奇譚集
    「したがって本書は、ボルヘスのすべての作品と同じく、あらゆる意味において《cryptic》である。すなわち、そっけなくて、ぶっきらぼうでさえあり、それでいて簡潔で、むろん謎を秘めている。そのような話や断片は奇妙にわれわれの知的興奮をかきたてる。」(役者あとがき)
  • ボルヘス怪奇譚集
    甘く見ていた。すぐ読み終わるかと思いきや。
    ひとつひとつが短いのに、理解するのに立ち止まったりして、想像したよりも読み終わるのに時間がかかった。
    中国の話が好みのものが多かった。
    短いのに。短いからこそあれこれ考えながら読んでしまう本。
  • ボルヘス怪奇譚集
    「汽車」というストーリーがとても面白い。

    ボルヘスを読むと眠れなくなるというけど、わたしは眠りに落ちやすくなる。解かれるひつようのない神秘にそのまま身を任せて、気持ち良くなって。夢を見れる。
  • ボルヘス怪奇譚集
    20世紀ラテンアメリカの作家ボルヘス(1899-1986)が編んだ、古今東西の書物から引かれた幻想的な掌編のアンソロジー。

    「文学が与える数多い楽しみのひとつは、物語の楽しみである。・・・。物語の精髄は本書の小品のうちにある、とわれわれは自負する」



    解説によると、ボルヘスの編むアンソロジー...続きを読む
  • ボルヘス怪奇譚集
    ボルヘスが世界中から集めた92の掌編・短編が収録されている。怪奇というより幻想小説っぽいのが多いが、どれもとても面白い。とくに「汽車」か物語としても構成・文体としてもすごくよかった。
    ちなみに、各話に典拠となる書名とその作者が明記されているが、それらがすべて本当かどうかは疑わしいらしい。どんなに調べ...続きを読む
  • ボルヘス怪奇譚集
    こんな話あったけ?とか、で、その続きは??ってなってしまうような逸話やらを並べられてしまった。。。
    『古今東西の書物から選びぬいた…』とかあれば、元書が気になるし、自分の記憶も気になったりするが、最後に解説を読んで…Σ(゚д゚lll)ガーン
  • ボルヘス怪奇譚集
    ボルヘスとヒゴオイ=カサーレスの二人が、古今東西の書物から短い物語(やその一部)を抜き出したアンソロジー。必ずしも怪奇という感じではないが、広い意味での幻想文学集になっている。古典も多いため、文体の関係で、短いくせに読み肉いものもあるが、全体としてはなかなか面白かった。それ自体を完成された文学として...続きを読む
  • ボルヘス怪奇譚集
    ホルヘ・ルイヒ・ボルヘスとアドルフォ・ビオイ=ハサーレスが、古今東西の書物からが収集した幻想的な物語。

    河出文庫さんが斉藤壮馬さん(※読書家で有名な声優)とコラボフェアをやっていた際に購入した1冊。タイトルにボルヘスの名が入っていますが、ボルヘスの作品集というわけではなく、彼が様々な物語から収集し...続きを読む
  • ボルヘス怪奇譚集

    期待しすぎ

    レビューが結構良かったので期待しすぎたみたいで、それほど面白いとか初めて気がついた、なんていう感動はありませんでした。短いお話なのに、主語が誰かわからないような訳で残念でした。
  • ボルヘス怪奇譚集
    「書淫」ことボルヘスらが選ぶ、珠玉の超短篇92!
    どれだけ長くなっても、見開き3ページほどしかありません。しかし、短いからとてすぐに読みおわるわけではないのだなぁ…。ひとつの超短編に5分以上費して考えこともざらにあります。いい意味では深奥な趣がありますが、不親切な部分があるといえなくもないです(ま...続きを読む
  • ボルヘス怪奇譚集
    大半が理解できないものばかり。けれどそれはわたしの読書経験値によるものだろうと早々に白旗を振り、理解せぬまま空気だけ読み取るように読んだ。もしや冬の夜にぴったりの読み物だったかもしれない。
  • ボルヘス怪奇譚集
    ボルヘスとビオイ=カサーレスが選りすぐった
    古今東西の奇妙な断章、92編。
    表題に「怪奇譚」とあるが、読んでみると怪奇色は薄い。
    むしろ小さく笑ってしまうシュールで滑稽な情景が並ぶ。
    次々にページを繰って短い物語に触れ続けると、
    まるで夢の入れ子に囚われたような感覚に陥る。

    以前どこかで読んだはず...続きを読む