三浦綾子のレビュー一覧
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読んだのは相当昔ですが、主人公の最期に泣いたし、以降私の中の明智光秀はこの本の細川ガラシャの父のイメージ。
2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」ではコロナ禍において収録が中断になるなどの状況下で心配いたしましたが、玉子(ガラシャ夫人)も無事登場しましたね。ドラマは本能寺の変で終わりですから、玉子の悲...続きを読むPosted by ブクログ -
210502
母が高校生のときに読んだらしい。
そんな昔の本だったから、文庫ではなく新書だった。笑
数十年前に書かれた本なのに、それを感じさせない内容で、今も昔も変わらないだな、と。
独身の私には、「自分が変わった時には、いつの間にか自分のその生き方を育ててくれる男性が現れるものだ」という箇所が...続きを読むPosted by ブクログ -
まさに、私のバイブルのような一冊。
年に何度か、心がカサカサになったときに読み返しています。初めて読んだのは、彼氏ともギクシャクして、仕事も楽しくなくて、すべてを周りのせいにしていた時期。ふと本屋さんで手に取って、表紙をめくったページに書いてあった言葉をみて、「これは私がいま必要な本だ」と感じました...続きを読むPosted by ブクログ -
中学生のとき指定図書でしたが、歴史が苦手すぎて何も理解できず挫折しました。大人になってドラマ「真田丸」や「麒麟が来る」を見てようやく理解しました。
そのうえで読むと情景が浮かんでくるようで読みやすかったです。上巻はまだ本能寺の変までは行っていないので人となりと夫婦生活について描かれています。登場人物...続きを読むPosted by ブクログ -
多喜二のすること信用しないで、誰のすること信用するべ
母さんはいい母さんだ。体はちんこいけど、心のでっかい母さんだ。
そんな会話ができる子育て、素晴らしい。学歴じゃない!Posted by ブクログ -
多喜二のすること信用しないで、誰のすること信用するべ
母さんはいい母さんだ。体はちんこいけど、心のでっかい母さんだ。
そんな会話ができる子育て、素晴らしい。学歴じゃない!Posted by ブクログ -
とりあえず上巻までのレビュー。
久しぶりに三浦綾子の小説読みましたが。
やっぱり私の中で三浦綾子は別格です。
他の方も書かれてますが、昼ドラばりにドロドロしてます。
しかし古き良きというか何というか。
貴乃と考介のプラトニックな恋が下巻では良い方向に進んでくれたらなぁと期待しなが...続きを読むPosted by ブクログ -
人間生まれてきた以上、幸せだけを受けるわけにはいかない。
幸せを受ける以上、不幸せも受けるしか仕方がない。
これがいちばん印象に残りました。
幸せしかなかったら幸せじゃないもんな。
ならば、25年間も耐え続けた貴乃と考介には最後には幸せになってもらいたかったとも思うけど。
三浦綾子の小説には...続きを読むPosted by ブクログ -
「銃口」とは結局何だったのか。
古参兵から曹長に向けられた銃口。
集団自決をした男の銃口。
曹長の夢に出てきたもう一人の自分が向けてくる銃口。
帰国後竜太が背後に感じた銃口。
同調圧力が言葉の感覚として近いのだろうか。
個人の何かへの信じ方の問題かもしれない。Posted by ブクログ -
芦田恵之介の綴り方教育について、最近周りで少し話題になっていて、その流れで出会った一冊です。
上巻での様子は、今の職員室とも重なる部分が多くて、坂部先生や木下先生に憧れ連なる竜太のようでありたいものだと若々しい気持ちになりました。
なんとなくあらすじは知っていたのですが、うへぇどうなっちゃうのよ!と...続きを読むPosted by ブクログ -
読み終わってお腹の底にズンと来るような物語だった。人間とはなんて弱く利己的なのだろうと思った。下巻でも暗い影が全体を覆っているけれど、読み進める手が止まらない。最後でなぜ「氷点」というタイトルなのかが分かった。
解説を読んだら人間の「原罪」がテーマになっているとのこと。「どんなに無垢に見える人間でも...続きを読むPosted by ブクログ -
湊かなえさんのエッセイに出てきて気になっていたもの。三浦綾子さんは初めて読んだ。とても引き込まれて先が気になる物語。
話は辻口病院の院長啓造とその妻夏枝の3歳の娘・ルリ子が殺されたことに端を発する。当時の夏枝の行動が許せない啓造が、夏枝に秘密でルリ子殺しの犯人の子供を引き取る。それを7年後にたまた...続きを読むPosted by ブクログ -
解説より"著者は「旧約聖書」をはじめて読んだときの驚きを「度肝を抜かれた」と回想している"が、私こそこの本を読んで度肝を抜かれた。
何度鳥肌が立ち、何度涙し、何度感情を揺さぶられた事か。
このまるで映画のような人生を経験し、こうして書き記してくださった三浦綾子に、彼女が出会ってきた愛ある人たちに、...続きを読むPosted by ブクログ -
この頃と今。
時代は随分と進んだんだなあと感じる。
今があるのは先人達が世の中を変えようとしてくれたおかげ。食べ物や洋服が最低限得られる事。教育。離婚の自由。信仰の自由。
百年後には、いやそう遠くない未来には同性婚も"当たり前"になっているかもしれないなあ。
けれどもこんなに変わっている事もあれば...続きを読むPosted by ブクログ -
親に聞いた事のある名作、くらいで何となく読み始めたが、面白くて一気に読んでしまいました。恐ろしい程ドロドロしているのに、淡々と読み進めてしまうのは作品の力なのか。全作読みたくなる。
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三浦綾子がどんな人かを知ってもらうのに、もちろん「道ありき」から始まる自伝三部作もいいのだけど、それとあわせてこの本をおすすめしたい。エッセイのベスト盤だと思う。Posted by ブクログ