望月拓海のレビュー一覧
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タイトルに惹かれて手に取った。主人公は尾崎千鳥。両親の事故から約一年。「解離性健忘」という記憶喪失が起こる。そんな中、千鳥は天津真人という不思議な男性と出会い、ある賭けが始まる。
デートはいつも夜で、よくケータイをいじる真人。
注意深く文章を読むと伏線がたくさんあることに気づく。自分のことを顧みず、...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトルから、きっと涙止まらないやつだなと思っていましたが、涙出ませんでした。真人の穏やかで理性的な言葉も、千鳥の懸命に生きようとする姿勢も、将来を考えると暗くなってしまう状況の中で、生きていくのに何が大切かを考えさせられました。この先にも二人の困難は山積みだろうけど、心が温かくなる未来しか想像でき...続きを読む
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主人公の千鳥は事故の後遺症で一年ごとに記憶がリセットされる障害を持っている。つまり、事故の直後に三年後の現在が始まるのだ。また記憶がリセットされた三ヵ月後、千鳥の前に見知らぬ男が現れ「僕と賭けをしよう」と持ち掛ける。男の正体は?目的は?
予想していたどんでん返しと全く違っていた。良い意味で期待を裏...続きを読むPosted by ブクログ -
花史と了の関係性いいなと思いました!
面白かったー。
主人公の了の人柄に好感が持てます!ちょっと辛い状況になっても明るく新しい発想で乗り切るところが読んでてて楽しかったですPosted by ブクログ -
この作家の作品は3作目。
人の顔の判別がつかない、主人公の話。
運命の女性とは4回出会い、真実に気づけば結ばれるらしい。
ストーリーは、主人公が15歳、20歳、25歳そしてその3年後の4回の構成です。
3部作の中では、一番静岡色が少ない作品でしたが、物語的には一番楽しめました。Posted by ブクログ -
幽霊が見える主人公は、成仏できない幽霊の後悔をはらす手伝いをすることを日課とし、数々の幽霊を助けるお話。
カテゴリ的には恋愛ミステリに近いのかな。
読みやすく、きれいに終わっているので読んでいてストレスがないです。
内容の他に舞台が静岡なので馴染みにある地名が多く出ていて、読んでいて楽しかったで...続きを読むPosted by ブクログ -
天才伊坂幸太郎を彷彿させるラストの見事な伏線回収。やられた。すごい。死人が見える青年。彼はその人の後悔を叶えて成仏させる手伝いをしていた。だが、3話目に出てきた交通事故で死んだ可子という娘に恋をしてしまう。さて、霊と人間の恋は成立するのか。成立するのです。最後に、あっと驚かせる必殺技が飛び出して二人...続きを読むPosted by ブクログ
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一年しか記憶を持つことができなかったら、
主人公は、そんな症状に悩まされながら生きる、女性です。そこに現れる、ある男との出会いで、過去の忘れてる自分にあった出来事を思い出したり、苦しんだりするお話です。
この本を読みながら、自分がもし主人公と同じ症状ならどんなふうに感じるのか、考えながら読み進めて...続きを読むPosted by ブクログ -
1年で記憶が無くなったしまう、主人公と突如現れた謎の男。彼が持ちかけた内容は”1ヶ月で正体が分かれば君の勝ち”
美しく装飾された伏線は、蔦のように絡まり、彼女たちを結びつける。大きな盛り上がりとカタルシスが心に残留する。Posted by ブクログ -
一日で一気に読み終えました。
途中何度も驚かせられましたね。。テンポがよく読みやすかったです。
ネタバレになるので内容は書きませんが、久しぶりに良い小説に出会うことができました。Posted by ブクログ -
2018年100冊目。今回は設定から凝っていた。1つ目の謎はうっすら思い付けたけど、2つ目の謎は意表を突かれた。ラストは只々感動するばかりでした。Posted by ブクログ
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初もっちぃ。メフィスト賞受賞作。帯の文句がこの作品の全てを表現していた。
“すべての伏線が愛—— 。”
まさにその通りでした^^ 星五つ。Posted by ブクログ -
ピュアな恋愛小説。
両親を交通事故で亡くした主人公は、毎年その時期が来ると、経験した一年間の記憶を失くしてしまう。彼女は、それでも前向きに生きようとする。
そんな彼女に近づく小説家の男性。彼にも秘密がありました。
記憶障害について、よく調べられているのだと思います。その症状の特性を考えられたラブスト...続きを読むPosted by ブクログ -
男の人の一途な思いが切ない。
純愛を感じた。
人物の感情がしっかり言語化されてて、記憶障害っていう非現実的なことでも物語に入り込めた。
改行が多く、難しい言葉も使われてなくて私には読みやすかった。Posted by ブクログ -
記憶障害。1年しか記憶がもたない女と1日しか記憶がもたない男。人生って本当にすごい。何が起きるかわからない。人の記憶は儚いっていうけどこの人たちの記憶はすごく価値のあるものだと思った。温もりを与えてくれる人を大切にしたいと思える作品。
でも最後はちょっと。結局千鳥は救われたのか、2人はどうなったのか...続きを読むPosted by ブクログ