【感想・ネタバレ】毎年、記憶を失う彼女の救いかたのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルに惹かれて手に取った。主人公は尾崎千鳥。両親の事故から約一年。「解離性健忘」という記憶喪失が起こる。そんな中、千鳥は天津真人という不思議な男性と出会い、ある賭けが始まる。
デートはいつも夜で、よくケータイをいじる真人。
注意深く文章を読むと伏線がたくさんあることに気づく。自分のことを顧みず、ただ千鳥の幸せを願って行動する真人の姿に感動した。何か秘密があるのはわかっていたが、まさかそんなことが…
現実味がなくて物足りなく感じる人もいるかもしれないが、私はこういう恋愛小説結構好き!
記憶を失っても感情が覚えてる…とっても素敵だと思った。最後の終わり方も私好み。

0
2024年02月25日

購入済み

愛ですね

タイトルから、きっと涙止まらないやつだなと思っていましたが、涙出ませんでした。真人の穏やかで理性的な言葉も、千鳥の懸命に生きようとする姿勢も、将来を考えると暗くなってしまう状況の中で、生きていくのに何が大切かを考えさせられました。この先にも二人の困難は山積みだろうけど、心が温かくなる未来しか想像できない素敵な作品でした。

0
2022年12月05日

Posted by ブクログ

主人公の千鳥は事故の後遺症で一年ごとに記憶がリセットされる障害を持っている。つまり、事故の直後に三年後の現在が始まるのだ。また記憶がリセットされた三ヵ月後、千鳥の前に見知らぬ男が現れ「僕と賭けをしよう」と持ち掛ける。男の正体は?目的は?

予想していたどんでん返しと全く違っていた。良い意味で期待を裏切られた。恋愛小説をミステリーの手法で描くとこんなに面白いのかと。記憶障害という枷が効果的だ。
同じ事実が前半と後半で全く違うストーリーとなる。二度読みしてしまう面白さだ。

0
2022年09月10日

Posted by ブクログ

一年しか記憶を持つことができなかったら、
主人公は、そんな症状に悩まされながら生きる、女性です。そこに現れる、ある男との出会いで、過去の忘れてる自分にあった出来事を思い出したり、苦しんだりするお話です。

この本を読みながら、自分がもし主人公と同じ症状ならどんなふうに感じるのか、考えながら読み進めていました。
ちょうど、この前の読者が余命が限られた女性の小説だったので、どこかクロスオーバーするところもありつつ、人の生きてる意味とは生きてることでもあり、記憶や思い出なのかと。

本作は、静岡県が舞台で、静岡の方はおなじみの場所も登場するので、馴染みのある方にもおすすめです。

0
2019年02月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1年で記憶が無くなったしまう、主人公と突如現れた謎の男。彼が持ちかけた内容は”1ヶ月で正体が分かれば君の勝ち”
美しく装飾された伏線は、蔦のように絡まり、彼女たちを結びつける。大きな盛り上がりとカタルシスが心に残留する。

0
2018年12月30日

Posted by ブクログ

初もっちぃ。メフィスト賞受賞作。帯の文句がこの作品の全てを表現していた。

“すべての伏線が愛—— 。”

まさにその通りでした^^ 星五つ。

0
2018年08月21日

Posted by ブクログ

ピュアな恋愛小説。
両親を交通事故で亡くした主人公は、毎年その時期が来ると、経験した一年間の記憶を失くしてしまう。彼女は、それでも前向きに生きようとする。
そんな彼女に近づく小説家の男性。彼にも秘密がありました。
記憶障害について、よく調べられているのだと思います。その症状の特性を考えられたラブストーリーでした。
作家さんご出身の静岡西部のデートコースも楽しく読ませていただきました。パルパルってまだ健在なのね。

0
2023年08月05日

Posted by ブクログ

男の人の一途な思いが切ない。
純愛を感じた。
人物の感情がしっかり言語化されてて、記憶障害っていう非現実的なことでも物語に入り込めた。
改行が多く、難しい言葉も使われてなくて私には読みやすかった。

0
2023年07月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

記憶障害。1年しか記憶がもたない女と1日しか記憶がもたない男。人生って本当にすごい。何が起きるかわからない。人の記憶は儚いっていうけどこの人たちの記憶はすごく価値のあるものだと思った。温もりを与えてくれる人を大切にしたいと思える作品。
でも最後はちょっと。結局千鳥は救われたのか、2人はどうなったのかすごい気になるかな。

0
2023年03月31日

Posted by ブクログ

よくある記憶をなくす系の恋愛小説だと思って読み始めたけど、期待以上に感動しました。
泣きました。。。

0
2023年02月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルで分かるように、彼女には記憶障害があるんだなーと思った。
彼は日記を記しており、それはトライアンドエラーかと思ったが、後半…まさか1日しか記憶が保てない方とは…
だから夜からなんだなと、、色々合点が行った。
愛ってすごい。すごいなと思った。
2人で前を向いて歩いて欲しい。
5年後の2人を見て見たいなと感じた。

0
2022年11月10日

Posted by ブクログ

愛の偉大さを感じた。
二人とも辛い状況のはずなのに最後には前向きな感じで終わっていることがとても逞しく思った。

0
2022年02月27日

Posted by ブクログ

幼い頃の事故のせいで、毎年1度記憶を失う女性(尾崎千鳥)。ある日、目の前に現れた男性に賭けを持ちかけられる。それは、以前に会ったことのあるこの男性と「どこで出会い」「どういう関係」かを言い当てることができなければ、男性と交際するというものだった……という内容のお話。

記憶喪失系のお話は世の中に数知れず。
有名な『博士の愛した数式』と記憶喪失の扱いは似ていますが、こちらは恋愛が主軸になっています。
あまり恋愛ものは読まないのですが、引き込まれるように4時間ほどで読破しました。
どんでん返しがやや強引ではあるものの、あとから「そうだったかー!」と思うような伏線がしっかり張られていて楽しかったです。

昔TVの特集で7秒しか記憶が保てない女性について見たことがあるのですが、記憶って不思議ですよね。
我々が普段、何気なく暮らしている隣にも、こういった記憶障害の人たちがいるんだと考えさせられました(何故この小説でそれを思うのかは謎)。

追記:ネタバレありスクロール注意!!

























尾崎千鳥を「ミスなんちゃらのグランプリ」にしたことで、逆に「作り物感」が増しているような気がしました。結局、恋愛は顔なんかい、と突っ込みたくなるような。これは僻みですかね(笑) いや、確かに彼にとっては千鳥ちゃんは違う意味で大切な存在なんですけど、なんだかお互いに縋りつくのが愛だよ、って展開が、うっ重たい! となってしまうようなお話でした。手放しで感動の恋愛! とは言い難いような。私だけですかね……?

0
2021年10月06日

Posted by ブクログ

20歳の時に起きた両親の交通事故事故直後の記憶に毎年戻ってしまう女性の恋愛ミステリ

尾崎千鳥の前に現れた天津真人に賭けを持ちかけられる
「一ヶ月デートして僕の正体がわかったら君の勝ち。わからなかったらぼくの勝ち」
何故か他の人には話していない秘密を知り、なくした腕時計の場所を知る男の提案に乗ってしまう千鳥
何度かデートを重ねるうちに彼に惹かれていく千鳥
もしかしたら、記憶をなくしている間に会った人では?と思うが、過去2回の記憶喪失の際につけていた日記は自分で処分してしまったらしく、知人や主治医に聞いても千鳥からそんな男の話を聞いたことはないという
果たして天津真人の正体とは?



何というか、記憶がリセットされる系の恋愛ドラマはありがちすぎない?
まぁ、若干のミステリ要素はあるので他のとは差別化出来るのかも知れないけどさ

どうやらメフィスト賞らしい
まぁ、こんなミステリもありだよねとは思う
途中の違和感というか、引っかかる描写の事情が最後のところで明らかになる部分は、天津真人の愛というか人間の記憶の不思議さに感動しないでもない

あと、静岡を舞台にしていてデートの詳細を実際の地名や施設、店名で描写されていて、静岡の観光小説にも思える
ステマかとも思える程の説明的な部分はどうもいただけないけど、地元民からしてみたら嬉しいのでしょうねぇ

0
2020年08月05日

Posted by ブクログ

怖いままでも生きていく方法 - 望月拓海「毎年、記憶を失う彼女の救いかた」 ★★★★☆

「すべてがFになる」の森博嗣さんを生んだメフィスト賞の54回受賞作。大変良かっです。プロットや仕掛けは満点です!今ひとつ読ませる力が足りないかなぁという所もあったので、そのへんは是非映像化してほしいですね。広瀬すずさんでお願いします。
「メメント」に代表されるように数分しか記憶が持たないという作品はあるけど、1年に1度記憶がリセットされるは珍しいな。二人の未来に幸あれ!
自分がこんな記憶障害になったら生きていけないなー。
#引用
・「人のため」と「自分が楽しい」はモチベーションがぜんぜん違う
・使命は我慢の上に成り立つ。使命感で働くと気を張った状態が続きやすい。その先に充実感を得られるとは思うけど、できれば過程も楽しいほうがいい。
・誰でも生きているだけで他人に迷惑をかける。そんなことは気にしないでいい。
・見返りを求めるなんて愛じゃない
・怖さはなくならないけど、大切な人がそばにいたら怖いままでも生きていける

0
2023年10月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

静岡県西部住みなので読んでいてわかる地名やら店名やらが多くて楽しかった。

こういう現代恋愛小説みたいな作品は好みではなく読んだこともあまりないが、友人にすすめられて読んでみた。改行が多く、内容のわりに(物理的に)厚い本だと思った。
まさか天津も記憶障害持ちとは。全く予想してなかったので驚いた。終わり方はあれが1番美しくてさっぱりしてるんだろうけど、その後的な話も読みたかった。

0
2020年04月23日

Posted by ブクログ

ハッピーエンド、ではないのに、希望やあたたかさを感じられる。

相手を理解したいししてもらいたい千鳥に共感をしたり教えてもらうことが多くて、この気持ちを忘れてしまったらまた読もうと思った。

0
2020年03月05日

Posted by ブクログ

内容は星5
ただ、ラストもう少し先まで書いてほしかったから星4にした。
天津真人の苦悩と千鳥を想っての行動に心打たれた

0
2019年09月24日

Posted by ブクログ

記憶喪失を上手く利用したストーリーと伏線が印象的。
途中で違和感には気づいたけど、仕掛けには気づけなかったので気持ちよく騙された感あり。

0
2024年04月21日

Posted by ブクログ

読み終えて、正直少し戸惑ってしまった。
ちょっと怖いって言うか、たじろいでしまった。
お話は終わりましたが、主人公たちにとって、これからが、本当に大変だと思ったです。

0
2023年12月10日

Posted by ブクログ

記憶をなくしても感情がのこる。
気持ちがのこる。愛おしさがのこる。
切なすぎて苦しいけど
ものすごい強い愛だね

0
2023年11月17日

Posted by ブクログ

飾らない文章で読み易く、あっという間に読み終えました。

頭で考えたことと、心が感じたことは、密接に関わり合っているけれど根は別物なんでしょうね。
力強く前を向いていく、清々しい読後感でした。

0
2022年11月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2017年。第54回。
自動車事故で両親を失い、ひとり助かった娘。だが、記憶が1年しかもたない。浜松の病院に通っている。そこで、ひとりの小説家と出会い、彼の提案によりデートを重ねていく。デートしてもいいかな、と思ったのは、彼がイヤな感じではなかったから。記憶なくても、感情は覚えているのかもしれない。
彼との過去が少しずつ明らかになっていく。最終的にはえー。それはせつないなぁ。びっくりしたから、あえて書かない。

0
2022年08月15日

Posted by ブクログ

両親が交通事故で亡くなってしまったショックから、記憶障害になった千鳥。
しかも毎年、事故直後に戻ってしまう。
そして空白の3年が過ぎた。
そんな千鳥の前に1人の男性が現れる。
彼は千鳥をデートに誘い、自分の正体を探って欲しいと言う。
どうも記憶のなくなった期間に知り合った人らしいけど、わからない。
多少強引な彼に疑問を抱きながらも、彼とのデートを重ねていく。
彼は何者なのか?
最後にはとても信じられない真実が…

2022.2.9

0
2022年02月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

浜松のご当地グルメみたいな作品でした。
内容は1年しか記憶が持続しないヒロインが、自分を知っている男性と出会って、成長していくお話です。
さすがいに展開が単純すぎた気がします。

0
2020年01月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

千鳥・天津はときにすれ違いもするが、
なくてはならない存在であり、そして両者にとって
(天津にとって千鳥は、千鳥にとって天津は)
まぎれもなく「生きがい」なのである。

「彼はこうなってしまうことも覚悟していた。その上で、君に進んでもうことを考えて生きてきた。君は本当に進んでいない?」
この医者の言葉に、
天津の千鳥に対する絶対的な決心というものを感じ
それと同時に、
彼が過去にどれほど苦悩してきたか、そして彼女の言動にどれだけ救われたかがみてとれる。

千鳥は天津の「生きがい」である、過去を知り未来を見据えることができた(家具を作るという決心)。そして、彼女の最後の“賭け”は愛を超えたもはや「使命」である。表紙の挿絵のように次は“千鳥が助ける番”なのである。

しかし、千鳥はいづれまた記憶喪失をするだろう。そこで、彼がどのような行動をとるのか。そして、千鳥はどれほど彼を覚えているのか。

けれども、そのような終わりのない物語に成長の兆しを与えたのがこの2017年であり、千鳥にとって三回目の記憶喪失だったのであろう。



積読してみたい。

0
2019年06月21日

Posted by ブクログ

静岡県書店大賞という事で読むことになったが、地元浜松には懐かしい場所が多く出てくるものの、複雑だけど安直な恋愛小説という感が強い。
千鳥の設定はストーリー上やむを得ないと思うが、天津真人の身の上がこれでもかと言うくらいに尋常じゃない設定で、辻褄合わせにも若干無理しているように感じた。

0
2019年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<あらすじ>
わたしは1年しか生きられない。
毎年、わたしの記憶は両親の事故死直後に戻ってしまう。
事故から3年後、わたしの前に現われた見知らぬ小説家は、ある賭けを持ちかける。
「1ヵ月デートして、ぼくの正体がわかったら君の勝ち。わからなかったらぼくの勝ち」
デートを重ねるうち彼の優しさに惹かれていき――。
彼の正体とは?

<オチ>
彼とは昨年結婚していた。
しかも彼は1日しか記憶が保てない病気だった。

0
2019年03月18日

Posted by ブクログ

だぜ彼はそこまでして、彼女と付き合おうとするのか。
怪しげな行動をする彼に戸惑いながらも彼の作ったシナリオに沿うように行動する彼女。
彼女は事故の影響で、記憶が1年しかもたない病気なため、なかなか事故で両親が亡くなったことを、実感出来ない。
そんな時、彼の秘密が明らかになってくる。
果たして彼の目的は!?

0
2018年08月19日

Posted by ブクログ

記憶を失う、という内容から、何度も同じ展開(少しずつ変わっているとしても)を読まされるのでは…と思ったが、すっきりしていて読みやすかった。
最後には予想していないどんでん返しがあった。
どんな形であろうと、ふたりはしあわせだと思う。

0
2018年08月16日

Posted by ブクログ

「毎年、記憶を失う彼女の救いかた 」
これは愛の力だけでは語れない。


毎年、記憶が両親の事故死直後に戻ってしまう尾崎千鳥は、1年しか生きられない。空白の3年を抱えた千鳥の前に見知らぬ小説家が現れ、ある賭けを持ちかける。「1ヶ月デートして正体が分かったら君の勝ち、分からなかったら僕の勝ち」。


2017年第54回メフィスト賞受賞作品。メフィスト賞と言えば良く分からん世界観モノが多く癖ありなイメージが有ったのだけど、個人的な感想としては王道恋愛ストーリー。静岡ネタもてんこ盛り。


成人祝いを兼ねた家族旅行での不慮の事故により、記憶喪失の病に苦しむ千鳥の前に突然現れた天津真人。彼が現れた理由と抱える秘密がなんとも切なく、ちりばめられた伏線が回収されることで、なぜ真人は千鳥にここまで尽くすのかが徐々に明らかになっていきます。そして、最後になると千鳥から真人へ感情移入する対象が変わっていく。 貴方は決して不幸じゃない、1人じゃないと伝えることがどれだけ大切かが沁みてくる。


また、読み終わって改めて表紙を見ると、最初は男性(真人)が女性(千鳥)を振り向かせる、前を向かせようとしている様に見えましたが、逆でもあると感じました。つまり、女性(千鳥)が男性(真人)を引いて前に進んで行こうとする姿にも見えました。真人の千鳥に対する確かな愛だけでなく、強い覚悟があるからこその姿である気がします。

0
2018年08月16日

「小説」ランキング