志川節子のレビュー一覧
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内容(ブックデータベースより)
長屋に暮らしながら縁結びの仕事に生きがいを感じているおえん。だが、三十路半ばにして、ふと思案する。私は一人で生きていくのだろうか……。 そんな時、持ち込まれたのは、あろうことか、別れた夫の再婚話、そして自分の見合い話だった。前の夫の再婚話を世話するなんてと思う一方、...続きを読むPosted by ブクログ -
内容(ブックデータベースより)
三十代のおえんは独り長屋で暮らしながら〈縁結び〉の仕事をしている。評判はよいが、いささか難しい話も舞い込んで……。息子を一人で育てる女の縁をとりもつ「結び観音」。腕のいい魚売りがなぜか縁談を尻込みする理由とは(「鯛の祝い」)。ある人物の奉公先を世話することになる「神...続きを読むPosted by ブクログ -
3つの裏稼業…作者が考えた架空の職業らしいけど、まるで実の仕事のように話にしっくり馴染んでいた。実はこれに似た職業あったのかもね…なんて友達と話してしまったほど笑 連作になっていて読みやすい。各々の主人公も花魁だけでなく商人などもいて、吉原の小さな街に関わる人に満遍なくスポットが当たってる。ちょっと...続きを読むPosted by ブクログ
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内容(「BOOK」データベースより)
不貞を疑われて妻の座を追われ、独り住むことになった日本橋の芽吹長屋で、おえんはふとしたことから男女の縁を取り持つことになる。嫁き遅れた一人娘と絵の道をあきらめた男、ひどく毛深い侍と若い娘、老いらくの恋。遠慮のない長屋のつきあいにもなじむ頃、おえんの耳に息子の心...続きを読むPosted by ブクログ -
このシリーズの完結編。
10年にわたって書かれたと聞く。
女性の心理も描き切って、最終話は、どう自分らしく生きるか?という問いに行き着く。
素敵なシリーズだった。Posted by ブクログ -
2022年に発行されたこれが「芽吹長屋仕合せ帖」シリーズの第2巻。
1巻目に続く素敵なお話の続きは大満足の大円団!
色入りな夫婦、親子、情愛溢れる物語になっている。
次回作があればたのしみ!Posted by ブクログ -
志川節子の市井人情モノ。
ビターさが甘みを引き立てるように、主人公の境遇が人情味を引き立てる類の話は、匙加減がむつかしいと思うのだが、本作収録の作品はその加減が絶妙。エエバランス感覚してるわ。
宇江佐真理が書いていてもおかしくない、王道と言えば王道の市井人情モノ。ワンパターンではなく、基本を踏襲し...続きを読むPosted by ブクログ -
芝神明宮近くにある風待ち小路で商いを営む人を主人公にした連作短編集…とおもいきや、後半に話がつながって長編になるという展開。直木賞候補作でもあったんだとか(知らずに読んだ)
市井人情ものの王道を行く、こういうベタな話は好きだなぁ。後半今までの登場人物たちが交差してのクライマックスを盛り上げ、ハッピ...続きを読むPosted by ブクログ