中野剛志のレビュー一覧

  • 楽しく読むだけでアタマがキレッキレになる 奇跡の経済教室【大論争編】
    中野さんの著書らしく、緊縮財政に対しての反論がしっかり書かれており、読み応えがあった。また、自分とは違う意見に対して闇雲に否定するのではなく、ソクラテスのように問答によって互いの意見をブラッシュアップさせる技法は参考になった。
  • WOKE CAPITALISM 「意識高い系」資本主義が民主主義を滅ぼす
    民主主義と新自由主義は相容れない関係なのか
    考えさせられる内容でした
    政治よりもお金に関心のある人が
    大多数であるという現状もあります
  • WOKE CAPITALISM 「意識高い系」資本主義が民主主義を滅ぼす
    昨今の企業主導SDGsとか、製品名を出さずに疾患啓発CMを出す製薬会社に胡散臭いものを感じる人は特に面白いはず

    Work(目覚めさせられた)を”意識高い系”とした訳者に拍手

    ふてぶてしいなとも必要悪だとも感じるところが難しいけど
  • 全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室【戦略編】
    何かで聞いたことがあったMMT(Modern Monetary Theory)の唱道者である著者が、『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】』に続いて書いたもので、おそらく内容的にも同じことが書かれてあるのでしょう。

    これからの政策で必要なことは、
    ①財政支出を拡大して、デフレを脱却す...続きを読む
  • WOKE CAPITALISM 「意識高い系」資本主義が民主主義を滅ぼす
    日本でもたまに話題になるグリーンウォッシュ、いわゆる「やっていないのにやってるふり」です。

    ところがアメリカではそれどころではありません。それが儲かる仕組みとして成り立っているそうです。しかも、「意識高い系」の会社が、SDGsやESGがうまくいかなければいかないほど儲かるという悪夢のような構造にな...続きを読む
  • 保守とは何だろうか
    「政府はすでに財政削減を行っています。しかし,政府は,公共支出の運営を学習しなかったがために,財政削減による即時の問題解決を期待し,あるいは,財政削減が困窮を次第に累積させていくことを知らないのです。」

    この本は19世紀を生きたコールリッジという人の思想を中心として,時代の趨勢とその結果から保守の...続きを読む
  • 楽しく読むだけでアタマがキレッキレになる 奇跡の経済教室【大論争編】
    シリーズも3作目だけに、言っていることは常に同じながら、言い回しや譬えや構成がすっきり整理されている印象。一般向けである以上、ある程度の単純化であったり、立場が異なる者への皮肉が混じることはあるだろうが、それがだんだん濃くなってきているところは、やや気になるが。とはいうものの、今後著者が、世界や日本...続きを読む
  • 楽しく読むだけでアタマがキレッキレになる 奇跡の経済教室【大論争編】
    シリーズ前2冊を読んでいたので、主張自体にはそれほど目新しいものはなかったのが正直なところです。本書は、主に財務省事務次官の矢野さんの論文を中心に、緊縮財政派の主張をとことん論破しています。全著を読んでいても、それはそれで楽しめるものでした。レトリックばかりで結局理論的には何が言いたいのかさっぱりわ...続きを読む
  • どうする財源 貨幣論で読み解く税と財政の仕組み
    中野剛志氏の著書は結構読んでいるが、今回もシニカルかつ的確な分析が光っている。
    ここ最近積極財政か緊縮財政どちらが相応しいかがメディアで議論されるようになった。日本がやっとこのような状況になったのも、10年以上前から様々なメディアで経済について語っていた著者の功績もあると私は思っている。そんな人物が...続きを読む
  • TPP亡国論
    十数年前に書かれているものなので状況は変わっている。しかし問題の本質は変わっておらず憂慮すべき状況に変わりはない。書かれていることに納得させられ、非常に読み応えがあった。
  • 脳・戦争・ナショナリズム 近代的人間観の超克
    本書タイトル「脳・戦争・ナショナリズム」から何を想像して書店で手に取ったか、奇妙な組み合わせだなと思いながらも、脳科学者中野信子氏、批評家の中野剛志氏、そしてズバズバともの言う哲学者適菜収氏と普段良く手に取って読んでいる御三方の座談会形式に、いったいどんな会話がなされたか気になって読んでしまった。内...続きを読む
  • 全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室【戦略編】
    著者の話のエッセンスは前著(「基礎知識編」)で言い尽くされている。それぐらいわかりやすくシンプルということだ。本書は、なぜその主張が世の中に広がらないのかを論じている。その着眼点や議論の進め方は切れ味鋭いが、それは著者の立ち位置がユニークでブレないからこそ、生み出されたものだろう。ただ、この議論が実...続きを読む
  • 目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】
    ちゃんと理解出来たかはわからないがニュースなどで日本の借金の問題が取り打坐されてとにかく借金を減らす経済対策が必要だと思っていたがこの本だと逆に国が借金して日本の仕事を増やすことで所得が増えデフレ脱却の糸口になり得るというのが目から鱗で面白かった。
  • どうする財源 貨幣論で読み解く税と財政の仕組み
    自分には経済的素養がないから、この著者の主張が正しいかどうかは判別できない。ただ経済学の偉い先生たちとは意見が大きく異なっているようだ。
    この真偽はどうやって判別したらいいのだろうか。
    またこの著者の政策はどの政党、政治家が実行するのか興味深い。
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム
    知ってるつもりではいたが、深刻だ。

    日本のウォーギルドインフォメーションプログラムのように、自虐史観を植え付けなくても、西洋に蔓延る贖罪の意識。帝国主義における加害者としての過去。それに加えて、ポリティカルコレクトネス等に代表されるような、差別意識の積極的抑止ムード。そうした、ちょっと大人な態度の...続きを読む
  • 奇跡の社会科学 現代の問題を解決しうる名著の知恵
    著者はウェーバーやトクヴィルなどの社会科学の古典に書かれた内容が、現代の社会問題にも通用する鋭い分析でありながら、あまり顧みられていない現状を憂いています。新自由主義、グローバリズム、構造改革、ウクライナ戦争などなど、現代の諸問題に対する答えがすでに社会科学の古典の中にあるというのは、面白いと思うと...続きを読む
  • WOKE CAPITALISM 「意識高い系」資本主義が民主主義を滅ぼす
    「ウォーク」が偽善的だってんでなんか攻撃しているけどその根拠は薄いというか見方がネガティブすぎる。しかしアメリカの知らん事情が多くて勉強になる。ポリコレ興味ある人は一読しておくべきだ。
  • WOKE CAPITALISM 「意識高い系」資本主義が民主主義を滅ぼす
    ウォーク資本主義的な振る舞いは、経済のアジェンダにおいては今まで通り企業が利益を得続けるための隠れ蓑であり、本来民主主義にて政治が担うべき役割までも進出しようとする危うさを孕む。

    企業は利潤だけを追求すべき
    企業は社会的な責任を果たすべき
    どちらでもなく、私たちが本来のウォークネス(人種や経済にお...続きを読む
  • 世界インフレと戦争 恒久戦時経済への道
    恒久戦時経済、これこそが21世紀の日本経済のあるべき姿である。
    藤井聡と同じ考え方と勝手に思っていたが、どうやらWikipediaで見ると非常に仲が悪いようだ。
  • 国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策
    世界中の経済活動が相互に繋がった世界。ウクライナ紛争やスーダンの内戦、干魃や洪水などの災害が世界のどこかで発生すると、原材料の高騰や輸送手段が停滞して混乱を招くなど、現代社会はグローバル経済の名の下で綿密に絡み合っている。一方アメリカやイギリスでナショナリズムを鼓舞するような指導者が現れ、自国最優先...続きを読む