森秀樹のレビュー一覧

  • 週刊文春 2023年11月9日号

    伊藤理佐先生

    伊藤理佐先生の【おんなの窓】の単行本が大好きで、何度も読んでます。
    文春にどんな感じで載ってるんだろう?と思って初めて文春を購入!
    伊藤理佐先生はもちろん、ほかの読み物もおもしろかった。
    【おんなの窓】の単行本は2017年から出てないけど、いつ続きが出るのかな〜
  • ビジャの女王 (1)

    きっぱりした描き方が良い

     異国の風を感じる魅力的な歴史ロマンです。
     会話シーンなどで絵面に変化が少ないのがちょっと気になったりしますが、そこも力の抜きどころが分かってるからこそなのかなと思います。ざっくりとした線の中に勘所を押さえた画力が光っていて、特に動物、馬や豹や鳥や昆虫の描写には惚れ惚れします。
     くどくどと演...続きを読む
  • ビジャの女王 (1)

    女性にはキツい描写もある

    面白かったです。
    女性にはキツい描写もあったけど、戦争と略奪はセットだからそういうことだよなあと。
    蒙古軍周辺の歴史ってほとんど知らないので、こういうこともあったのかと新たに知る機会も得られてよかったです。
    続きを楽しみにしてます。
  • 幕末 無料試し読み版

    素晴らしいタッグ作品

    司馬遼太郎先生原作の話を、森先生が手を加えた言わばタッグ作品であり、刻々と江戸末期を生きる人々の心情を描くことに加えて、読者の予想の裏をつく特徴があります。例えば「桜田門外の変」では、まさか恋愛模様まで言及するとは予想していませんでした。
  • 新選組血風録(一) 無料試し読み版
  • 墨攻 1

    しっかり楽しめる。

    ずっと昔 酒見賢一の原作を読んで感銘を受けた記憶があるのでコミカライズされたこの作品も読んでみた。原作は比較的短めの作品で、戦記物にしては淡々とした筆致で描かれていたのが印象に残っていたが、このコミカライズ版はまるで別物。グロテクスなまでに迫力いっぱいに描いている。これはこれでしっかり楽しめる。
  • 腕KAINA~駿河城御前試合~(4)

    静かに滾る血潮が渦巻く

    人間模様の奔流が紡ぎ出す表層に、想像が膨らまされて、読者の想像で登場人物の新たな道が作られる、味わい深い作品である。
  • 墨攻 11
  • 墨攻 2
    古代中国の生々しい現実の一端が画けているような気がする。忘れ得ないシーンが、いつまでも残像で残ってしまう。
  • 腕KAINA~駿河城御前試合~(3)
    運命に翻弄された男、思慕が行き違った女。勝っても負けても、生きるも死ぬも辛く悲しい。 第七話 鼻 第八話 女剣士 磯田きぬ 第九話 石切大四郎(「破幻の秘太刀」改題)
  • 腕KAINA~駿河城御前試合~(4)
    伝説の剣豪・仏法僧。父の思いを受け継いだ鬼無朋之助。森氏の会心作、堂々の完結。 第十話 望郷 第十一話 鬼無朋之助の秘密《前編》 第十二話 鬼無朋之助の秘密《後編》
  • 腕KAINA~駿河城御前試合~(1)
    多くの剣法がある・あったんだなと、しみじみ。第三話の小村源之助が救いでしょうか。 第一話 無明逆流れ 第二話 がま剣法 第三話 判官流疾風剣(「疾風陣幕突き」改題)
  • 腕KAINA~駿河城御前試合~(2)
    二刀流、隠密、異常性癖。いずれも人の運命と業を感じる印象的な話でした。 第四話 飛竜剣敗れたり 第五話 忍び風車(「風車十字打ち」改題)第六話 被虐の受太刀
  • 墨攻 2
    中国にある一つの国の中の一つの城。小さな世界と流されてしまう場所に、こんなにも多くのドラマが。戦で死ぬのは、そこに住む全ての人々だということ。この視点は重要。絶対に目を背けてはいけない。
  • 墨攻 11
    最終巻。急展開ながら、希望と問いかけを感じる終わり方だったと思います。連載開始が20年前ながら、こめられたメッセージは色褪せず。多くの人に読んで欲しい作品。
  • 海鶴 3
    この人の歴史漫画のテーマはどれもたいへん共感できる。

    日本で戦乱の世の真っ只中、
    自国民同士が殺しあっていたときに、
    マルコポーロの「東方見聞録」によって
    すでに日本を狙っている諸外国の野望があった。
    この時代に海とかかわりがあった倭寇を描いたのは
    とても面白かった。


    同時収録の作品でも、秀吉...続きを読む
  • 海鶴 2
    大祝鶴姫(おおほうりつるひめ、大永6年(1526年)? - 天文12年(1543年?))が大内義隆に海戦で敗れるまでの話。
  • ムカデ戦旗 1
    「墨攻」の画力に惹かれて読みました。

    この時代、戦で無理難題をこなして貢献してきた、
    戦国武将に指示される側の、足軽よりも身分の低い
    野武士や農民たち。
    この漫画は武田の資金を支える金堀り師たちが
    金山の金が乏しくなってきたために、
    戦に参加して、地下道を命がけで掘っては
    敵城の井戸を枯らしたりす...続きを読む
  • 墨攻 4
    これで梁城の話は決着がつくんですね。
    映画はここまで。映画と違って主人公が追い出された恨みつらみをくどく描いたりせず洪水で片をつける。情にからめないとこがスッキリしていていい。
    投人器といった武器、兵の闘争心(連絡ができないので自分を死体として出して傷跡を残すなど)など一味違った展開を見せて読み応え...続きを読む
  • 墨攻 1
    痛い、臭いというような五感をきちんと描ききってある。それこそが人間性でありすばらしい。強靭なプライドは痛快です。