安冨歩のレビュー一覧
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満州が大豆によって虎や豹のいる森が切り開かれ、地平線が見える畑になった。
兵隊の楯に送り込まれた開拓団の農民たち。
日本政府はきちんと戦後処理をせず、今また泥沼の戦争への道を突き進んでいるのでは。Posted by ブクログ -
著者の自己嫌悪との闘い。
そうだなと思うことが多かった。
特に組織のなかでどう動くかは、著者の苦難も想像しながら読んだ。自己嫌悪が激しい上司は、無意味な仕事を作ったり、全てを自分の思う通りにコントロールして把握しようとしたりすることで自己充足感を得ようとして、自己嫌悪の穴をみずから広げている。そして...続きを読むPosted by ブクログ -
抽象的な表現が多いため、なかなかわかりにくいところもある。
水は柔らかく、軽いから上にいて、重いものは下にいる。的な言葉が、ワーオってなった。
上善は水の如し。Posted by ブクログ -
かなり個性的な本やけど、人間が幸せになるには、美味しいもの、良いすみか、良い仲間があればよいというのは至言。Posted by ブクログ
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深かった。何を言っているのか分からないところもある。けれど、すごく「面白い」と感じ、どんどん読み進めたくなる本だった。心が綺麗になり、欲望が少なくなると感じる本だった。
これが2000年以上前に書かれたものとは、、。
人間の真理は、いつまでも変わらないのかもしれない。
柔らかく生きよう、欲深くな...続きを読むPosted by ブクログ -
老子の意訳
手っ取り早く老子を読みたかった。
その目的は達したが、もっと読み込みたくなった。
順番が変わっているのはなんでだろう?
論語も読みたい。Posted by ブクログ -
おるおるこういう奴!って、感じ。しんきくさい!ウザイ!面倒臭い!時間勿体ない!残念な人!っていうこととわかった。しかし、安冨歩さんって、変わってる人でオモロイなぁPosted by ブクログ
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最初は批判ばかりだと思い、読み進めていたけど、理論立てた説明に納得❗️だから、ノーベル賞受賞者に東大卒は少ないんだ❗️しかし、イメージや発想、アイデア、センス、閃き。。。これって大事よなぁ。ほんとに官僚って、事務処理だけに長けていたらええんかな?だって、政治家は政治もしないやろ⁉️怖い世の中やなぁ。Posted by ブクログ
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ジャケ買い。
カーキとくすみピンクの帯が可愛い。
『老子』を噛み砕いてわかりやすく書いてあるため とっつきやすいかなと思ったけれど それでも文量としては多くなくても 抽象的な描写を落とし込み理解するのには時間がかかり 一気読みは不可能でした。
自分が置かれている状況、触れたフィクションの内容、世...続きを読むPosted by ブクログ -
日本人が日本語を話すのは当たり前と思うかもしれないが、実際はそうではない。日本語を話すといっても、語彙や表現、論理、非言語的なものを加えれば、それこそ、日本語を話すバリエーションは、
個人、個人かなり違う。
一般的に言って、沢山の語彙を知っていて、
論理的な表現方法を得意とし、難しい言葉を、
意図...続きを読むPosted by ブクログ -
うまく生きられないのは自己嫌悪があるからだということから出発し、自己嫌悪から脱し、自愛に達して、幸せになるためのガイド。他人を利用しあう関係でなく、頼り合う関係を築こうという提案。ただし、頼られても断る権利は持つこと。友達だから、同僚だから、家族だから、という条件での依頼は断る。単純に困っているのを...続きを読むPosted by ブクログ
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なぜ自己嫌悪に陥るのか?
これは、非常に根が深い問題だと思います。
幼少期からの両親との関係や、生まれ持った性格、
受けた教育など、一概に、なぜ自己嫌悪になっているかの、
根本的な原因を知ることは難しいと思います。
中高生へのアンケート調査では、
半数以上が自己嫌悪に陥っていると統計もあります。...続きを読むPosted by ブクログ -
老子とは孔子のように実在した人物ではなかったとこれを読んで始めて知った。
平易な言葉で読みやすく書かれているのに、読み終えたあと「どういう意味だ?」と読み返したくなる超訳。詩のようであり、おみくじのようであり、占いのようでもある。
解説を読むと、老子に関わる事柄が物語のようであり、人は見たい...続きを読むPosted by ブクログ -
ひとことひとことが耳に痛い。
最初、構成が体系化されていないから読みつらいと感じていたが、後半にゆくにつれ、まっすぐに結論へ向かわないこの違和感や揺らぎが大切だと気づく。
そもそも、この本を手に取ったきっかけは「女性装の東大教授」という興味本位なものであった。
しかし読んでみると実に骨太で...続きを読むPosted by ブクログ -
数年前に安富さんの「超訳論語」を読んで、衝撃をうけた。
え〜、論語って、そんな話だったのか!!!これまで「論語」だと思っていたのは、権力者が民衆を都合良く支配するためのツールのようなものだったんだ!
本当に安富さんの解釈の線で「論語」を読んでいいのかなと、何冊か論語関係の本を読んでみると、たしか...続きを読むPosted by ブクログ -
これ、皆読んだ方がいいと思う。そこかしこで繰り広げられる地味だけど確かな暴力、苦しみや悲しみ。世の中で起きている、日常で目にする、いろんな違和感に対するひとつの解がここにあった。ゆっくりじわじわ染みわたって行く衝撃が、文体の心地よさとも相まって、気持ち良かった。Posted by ブクログ
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東大話法で一躍有名になった、
安冨氏が専門の経済史の分野から
戦前日本を分析。
満洲という大陸でも特殊な地域の統治に
成功したことが、その後の日本の
戦略を誤らせた可能性を示唆。
さらに、事態を悪化させる日本の
「立場主義」を明らかにしていく。
日本型社会の、イヤな面をたしかに
浮き彫りにしてい...続きを読むPosted by ブクログ -
あっという間に読み終わった。編集者が書いた文章らしく、とても読みやすかった。
自己嫌悪は、あると無駄に頑張る原動力にはなるが自己愛は得られない。
自分の感覚を取り戻すことが、第一歩。Posted by ブクログ